定刻にドバイを出発しました。。
サンパウロまでは16時間弱のライトでしたが、その間、ちょっとした事件がありました。
機内食を食べていると、横の席の器をかたづけようとしたキャビンアテンダントが手にしたトレイからナプキンが落ちて、私の席のワイングラスを直撃したんです。グラス一杯のワインがあっただけにさあ大変。特にズボンはおしぼりで拭いても、真っ赤に染まってしまったんです。すると、日本人の客室乗務員がパジャマを持ってきてくれ、「サンパウロまで10時間以上あるから洗らわせて欲しい」と失敗した客室乗務員から頼んでくれと言われたと言うんです。「大丈夫ですよ」と言ったんですが、何度も言われたので、あまり断っても迷惑だろうと、パジャマに着替えることにしました。それにしても、飛行機の中にパジャマが置いてあるって凄いなと変な感心をしていました。
しばらくすると日本人の客室乗務員と客室責任者が席に謝罪に来られ、「洗濯代などの賠償はします」などと報告の書類への記入を求められたんですね。きっと会社へ報告が上がれば、客室責任者も失敗した客室乗務員も勤務評定なんかでマイナス点になるんだろうなとも思いました。20年以上も会社員をしていましたから、会社組織は減点評価で動き、上の失敗は糊塗するが、下の失敗は小さなものでも、見逃さないものだと知っています。それで、しばらく考えて、再度、日本人の客室乗務員に来てもらって、「さっき記入した報告書は廃棄して下さい」と頼んだんです。「何か重ねてご不快なことでも」と不安そうにされたのですが「僕に関することで誰かがマイナスの勤務評価をされることは嫌なんです。会社には報告せず処理して下さい」と話しました。
客室責任者も他の客室乗務員もとても喜んでくれ、ワインをプレゼントされましたし、使ったパジャマもお持ち下さいと言われ、思わぬ「お土産」ができました。私の席を通る毎に「何か飲み物をお持ちしましょうか」「お腹は減っていませんか」ととても気を遣っていただき、むしろ、機内は快適な空間となりました。やっぱり、「宮勤めはするまじ」というのは万国共通で、サラリーマンの心理は世界中同んなじなんだと感じました。
定刻を30分くらい遅れてサンパウロ空港に到着しました。
空港には議長室で会ったブラジル鳥取県人会の本橋会長さんらが出迎えてくれ、再会を喜び合いました。夜遅く、空港まで来て頂いて、本当にありがたいと思いました。右から伊藤議長、横山議員、藤井副知事ですが、みなさん長旅の疲れも見せず元気です。
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