すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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法人税制を考える

2011年09月07日 | 日記
 東京株式市場は6日、日経平均株価が急落し、終値は前日比193円89銭下がり、8590円57銭と今年の最安値を更新しました。朝日新聞などは、財政不安がギリシアからイタリヤやスペインに広がったことからヨーロッパ市場の急落し、これらの国債を持っている金融機関の経営に心配が広がっていたためと分析しています。
 やはり、日本企業の経営状態が良くない、日本の景気が良くないということが、この株価急落のベースにあると思います。その一方で、円は急騰しています。投資することができない資本が日本に流入しているからです。もし、日本企業が元気なら、当然、外国投資家を中心に円相場ではなく、株式に投入され、株価は上昇するはずです。今は財政が赤字になったも、企業の利潤を国が吸い上げるべきではありません。ところが、民主党政府は実行税率の減税を凍結し、課税ベースを拡大するなど法人税の凍結を打ち出しました。ですが、企業に利潤を残せば、それが、研究開発費や販売促進費に回り、企業業績を支えることもありましょうし、回り回って、従業員や株主に届けば個人消費を刺激することもあるでしょう。大切なのはマイナスではなく、プラスの循環を生むことです。
 企業業績が上向き、利益を企業が確保できる情勢になったことを見極めたうえで、増税の議論を始めたらいいと思います。そして、その増税も単純に実効税率を上げるのではなく、イノベーションに欠かせない研究開発に投資をせず、内部留保ばかり増やしている企業、従業員の給与を改善することなく、自分の収入に直結する役員報酬や自己保身のために株式配当ばかり増やしているような企業を狙い撃ちして増税するなど、政策誘導的な税制を打ち立てるべきだと思います。皆さんはどう思いますか?
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台風12号接近時の鳥取県庁舎管理は問題

2011年09月06日 | 日記
 台風12号は死者34人行方不明54人という大きな被害をもたらしました。県内では現時点では死者行方不明者はいないとのことですが、それでも、約1万7000人に避難勧告や避難指示が出され、白ネギやブロッコリーなど2億4487万円の被害が出ました。亡くなられた方々のご冥福を申し上げると共に、行方不明のみなさま全員が家族の元に無地に戻られることを心から祈っています。
 
 私は台風が接近した3日午後、県庁第二庁舎に設置された対策本部に顔を出しました。緊急時、対策本部は報道機関や関係機関からの問い合わせの電話対応に追われますので、緊急性のない電話をかけることはできません。鳥取県庁では被害状況などが対策本部内のスクリーンや白板などに書き出されるので、対策本部に顔を出すだけで状況が把握できます。
 訪れた対策本部には城平防災監以下、防災局や関係部局の職員が集合し、パソコンを前に電話連絡などに追われていました。この時点での避難勧告は約4000人で、これから被害が増えるのではないかと張り詰めた緊張感がありました。
 
このときのことです。私が第二庁舎を訪れると玄関には「本庁舎裏玄関にお回り下さい」との札が下がって、玄関は施錠されていました。それで、本庁舎から地下通路を通り、議会棟の下を通り、第二庁舎の地下へ出て、エレベーターで3階に上がりました。帰りはこの逆の手順です。本来なら家族と過ごしている担当職員のみなさんが出勤しておられるのに、こんなに大回りさせることはないと思いました。JRや自衛隊の皆さんも対策本部には出入りさせれるので、こんなに遠回りさせるのは申し訳ないと思いました。
 月曜日に登庁して、庁舎を管理する総務課に尋ねると「知事や各部局長が出席される対策本部会議の30分前には解錠しましたが……」とのこと答えが返ってきました。この回答に私は大きな違和感を感じました。会議に出席する県幹部のためには正面玄関を開けるが、対策本部で懸命に防災に取り組む職員や関係機関の職員に大回りをさせるよりも警備を優先する庁舎管理と思ったからです。被害が出た現場などから戻った職員や関係者からは少しでも早く報告を受けるべきでもありましょうし、風雨の中で働いて戻った人にあの距離を歩かせるのは本当に気の毒に思います。総務課の担当者は、私の問いかけに「第二庁舎の玄関には警備用のモニターカメラもあるので、早速、対応を考えます」と答えてくれました。だったら、モニターカメラがあれば何で正面玄関を開けないのか。防災局のみなさんも不便さを感じられたと思いますが、その思いがどうして庁舎管理の担当者に伝わらないのか。県庁は風通しの悪い組織なのかもしれないと思いました。
 議会事務局の職員に、この疑問を口にすると「以前は対策本部が設置されると、第二庁舎の玄関は解錠されていましたよ。おかしいですね」と教えてくれました。すると、対応が後退したことになります。閉庁日は売店も食堂もお休みなので、防災局の職員の食事などの兵站は大丈夫だったのか、そんなことも心配になります。9月議会の常任委員会で聞いてみようと思います。

 最後になりましたが、懸命に危機管理に取り組んでいただいた県職員、関係機関、地域の住民の皆さんに深く感謝し、衷心からの敬意を表したいと思います。みなさん、本当にお疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。
 
 
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野田新内閣の組閣に思う

2011年09月03日 | 日記
 このところ、ばたばたとしていて、ブログの更新ができませんでした。ごめんなさい。
 民主党の野田内閣が発足しました。安倍、福田、麻生と自民党の内閣が1年で交代した後、民主党の内閣も、鳩山、菅、野田と1年交代です。政治は長期的視野にたって進めなければならないのに、国のトップが1年交代というのはいいはずがありません。来年秋には民主党の代表選がありますが、どうなるのか見守りたいと思います。
 新内閣の顔ぶれについて、いろいろな批評がされていますが、地味とか、党内の均衡を重視という意見が多いようです。政権交代した民主党に多くの国民が期待したのは清新さではいあでしょうか。前々回の参院選、前回の衆院選ではたくさんの若手議員が登場しましたし、けっこうユニークな人も当選しました。そうした人材を中心に当選1回、2回の20代、30代の閣僚を何人か登場させてもいいのではないかと思います。それに野田内閣で女性閣僚は2人ですが、国民の半分は女性なんですから、もっと女性の大臣がいていいと思います。国民は老若男女で構成されますので、内閣も老若男女で構成したらいいと思うのです。若手の機用が心配なら、副大臣や政務官に大臣経験者を配置して、若い大臣を支えてもらうのも一案だと思います。そんな思い切った布陣にすれば国民の期待が集まったのに……と思います。
 今、日本は深い閉塞感の中にあります。東日本大震災からの復興、福島第一原子力発電所事故の対応、財政の建て直し……と課題は山積し、政治の発動が求められています。民主党には党内抗争をしている暇はありません。野党も批判したり、違いを打ち出すことに腐心する前に国民のことを考えて欲しいと思います。そんなことをここ数日、考えていました。
コメント (4)
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