朝はうっつらこっくり。退屈な時間。ネコの白と過ごす。出たり入ったり
いそがしい白。曲の練習もしなくては。のらない。どん兵衛で昼飯。
パンもひとつ食べた。煙草を買いに行かなければいけない。ガソリンも。
そこで、カラオケ喫茶。相変わらずパッとしないお客。一人気を吐く翁。
雪の花。散らず花。ボタン雪、越後忍冬。4曲歌う頃は夕暮れ。
ガソリンを混むスタンドで、注ぐ。煙草をコンビニで買う。顔見知りの
おばさんがやさしく対応してくれた。ついてるのかそうでないかわからぬ日。
うどん屋さんで、ドリンク券を使ってマグロドン。アイスコーヒー付きで、
400円得した気分。トータル1188円。高いか安いか。可愛い店員さんに
軽口たたきながら帰ってきた。家内からの電話がかかる。ちゃんと食べてるか?
マグロドンを食べたことを報告。たれが醤油だったことが、残念。
お嬢の声と、顔が恋しい。もちろん体も見たい。もちろん姿のこと。目の前
から消えて、久しい。今頃いずこで、何してるのか。知る由もない。
ふろに入っているのか。食事中なのか。寝てるのか。テレパシィーを送って
見る。そんなもの信じる翁じゃないが、真実の。運命の人ならきっと届く。
こんばんは。来たー。今お風呂。服を着てからかけ直す。いつの間にか
電話を掛けたことになっている。もちろんフィクション。つやっぽい会話に
花が咲く。加藤茶の話題になる。のどが渇いたわ。お茶を飲む。寒くなったわ
フィクション。くしゃみすら色っぽい。風邪をひかないでね。あったかくして
お眠り。眠りの森の美女。明日の朝に翁がやさしくキスしてあげる。
ううむ。気持ちの悪い。気持ちだけで十分よ。結婚はしないから。
だってあなたは王子様じゃない。おおじいだけど。何か?い直るおきなだった。