卓球の日だが、鼻から休む。買い物もがんすとぶりと精彩がない。
家内は昼からジムに行く。私もぼやぼやしておれない。市内のカラオケ店に
電話して、開店してるか聞く。ハイやってます。なまずのような声がこたえる。
比較的若い人が集まる店。こわごわと扉を開ける。いつも行ってるおばさんが
2たり。これじゃいつもの店と変わらない。違いはなまずのようなちいママが
いる。ちいママといっても相当でかい。かなり年だが、色気がある。
わたしだけかもしれないが、色気を感じる。はじめはよかった。
比較的若い4人が来るまで。歌って踊って掛け声かけて騒ぐ。
わたしとおばさんは蚊帳の外。しらけておばさんは居眠りこいた。
昼間からビールの連中には、かなわない。しかも歌がうまい。あとから来た
ママに目を合わせる。チョットはしゃぎすぎ。ボタン雪、忍び川、散らず花。
目で叱ってもわからぬ連中。淡々と歌う。おばさんも頑張る。〆は
大坂ボレロ。このときは踊ってほしかったが、踊らず。なんなんだ。
あられが降る道をかけて帰る。プログネタはできたが、面白くなかった。
妬ましいのが本音か。若い女と踊りたかった翁。なまずでもいい。
鳥取ではなまずをばばあという。その丸っこい体で踊ってほしかった。
でもお客さん。滑りますよ。おりしもあられが降りまくる。ちがうちがう。
歌のこと。大阪ロマンは滑った。違う大阪ボレロ。若い人は知らないか。
必死にママがフォローしてくれたが、オーダーストップ。店を出る。
一方通行の道をカーナビ頼りに家につく。くしゃみが止まらない。
あいつらーうつしおったな。愛車の顔をじっと見る。コロナ。
そんな車種があったっけ。こんな店こんこん。いやーまた来てね。
マスクを用意しておくから。だからタイガーマスクじゃねえって。
バットマンじゃねー。招き猫でお見送り。今夜は鍋だ。
ばばあ鍋。コロナの電気鍋。何だみんなマスクをして。それじゃ食べれない。
不気味な晩餐。いいんだみんな悪魔だから。おー・め・ん。わかるかな?