廃墟が好き。特に元喫茶店とかホテルとか。廃墟は静かに多くのことを物語る。
諸行無常、盛者必衰、驕れる者も久しからず、凋落、勝つ者あらば負ける者あり、
計画の失敗、頓挫、中断、賭けへの負けなど、世の中の陰陽を教えてくれる。
裁判所の破産室も同じ。
廃墟は錆びていて、草が生えていて、蜂がいる。窓際の私財はカーテンやブラインドで
保護されることなく、太陽にただサンサンと照射され続けていたりする。照明器具や
オブジェの形などインテリアはすべて一昔前最先端だったことが偲ばれる。切ない。
昔一世を風靡した(?)美人画イラスト。鶴田一郎だそう。
私はこの絵、怖いです。CMでもよく出てきた。きらい。
落書き、窓ガラス破壊など不良達が空騒ぎをした痕跡があったりする。その時の笑い声が
聴こえて来るよう。ガラスや壁をわざと破壊して回った痕跡やくだらない落書きを見ると、
とても嫌な気持ちになる。
来訪者を楽しませようとした物達が、放置され寂れていて、空しい。親子連れを楽しませて
いたのに、橋ができたら利用者が激減して錆びついて蔦が這っているロープウェイ、哀しい。
不謹慎だけど、廃墟はすごく綺麗。特にホテルや旅館は眺望のいい場所を開発して
建ててあるし人が荒らしていなくて空気が澄んでいて静寂に満ち、自然と調和している。
帯広のグリュック王国の廃墟に行ってみたい。ドイツを模した思い出のテーマパーク。
(※入るのを禁じられているみたいです)
JR久大本線で別府に行く途中に、扇形の機関庫廃墟が近くに見えた。忘れられない光景。
(豊後森機関庫跡と呼ぶそうです) でもやっぱり、だいぶ怖かった…