ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

タコツボの中で盲目になった人達

2020-03-08 | 組織腐敗

2019-09-11 

その組織で蔓延している考え方にずっと最適化している人達は、それが外では通用しないということがわかりません。

かれらは、それを非常識だと気づかずに、非常識な言動を繰り返します。他者感覚がないのです。

下の論文は、まさにブリヂストンの陥っている状態を論じています。

私たちは、ブリヂストンがまさにタコツボ化に陥っていることを目の当たりにしています。

その中で出世するために歪みきった世界に最適化して、盲目になって、善悪の区別もつかない哀しいまでに凡庸な人達を。

 

    

 

私は、学歴は、その人の知性に関係がないことを、痛烈に感じました。

かれらは、私の小2の子どもでもわかるような、善悪の区別がつかない人達です。

知性がないと、タコツボの中でずっと最適化して、その中でしか物が見れなくなってしまいます。

知性があれば、そのような状況にはなりません。そのようなツボに対して距離をとって外から眺め続けるからです。

それをしない人達は、「一歩引いてる感」「選択」「落ち着き」「自覚」「制御」といった距離感がなく、

あるのは、人間とはおよそ認めにくい、動物的反射的な損得勘定それだけです。

そしてかれらはそのことに気づいていないように見える。 .. . You are real damn fool..  .

歪んだツボの中で損得で立ち回り続けると、小2でもわかることがわからなくなる… 

 

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丸山眞男の『日本の思想』(1961)

3章 思想のあり方について

近代市民社会が発達するに従って機能集団が多元的に分化してくる、ということは、これは世界的な傾向であります。(中略)
ただ、日本の特殊性はどこにあるかというと、ヨーロッパですとこういう分化が起こっても、他方においてはそれとは別の次元で人間をつなぐ伝統的な集団や組織というものがあります。たとえば教会、あるいはクラブとかサロンとかいったものが伝統的に大きな力をもっていて、これが異なった職能に従事する人々を横断的に結びつけ、その間のコミュニケーションの通路になっているわけです。ところが、日本ではそういった役割をするものが乏しく、したがって民間の自主的なコミュニケーションのルートがはなはだ貧しい。

こういうふうに各組織体がみんなタコツボ化しますと、その組織体は、それに属するメンバーというものを、まるごと飲み込んでしまう。(中略)

こういうふうになりますと、当然ウチ同士だけで通用するいろんな価値基準なり言葉というものが発生し、そこから集団内部の言葉の隠語化がおこってくる。つまり「アウツ」に対して「インズ」の了解事項が集団の下層に沈殿してきますと、お互いの間同士ではそんなことは当然でいまさら議論の余地がないと思われることが、だんだん多くなってくる。

その組織なら組織の中で通用している言葉なり、外部の状況についてのイメージなりが、組織の外でどれだけ通用するかということについての反省が欠けがちになる。」    「他者感覚の無さ」

 

(関連:「怒りを遷さず」   凡庸なる悪

 



5 コメント

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山陰軸受新幹線 (マルテンサイト・サムライ)
2023-11-05 19:08:33
ルパン三世のマモーの正体。それはプロテリアル安来工場で開発されたSLD-MAGICという高性能特殊鋼と関係している。ゴエモンが最近グリーン新斬鉄剣と称してハイテン製のボディーの自動車をフルスピードでサムライよろしくバッサリ切り刻んで、またつまらぬものを斬ってしまったと定番のセリフ言いまくっているようだ。話をもとにもどそう、ものづくりの人工知能の解析などを通じて得た摩耗の正体は、リカバリー性も考慮された炭素結晶の競合モデル/CCSCモデルとして各学協会で講演されているようだ。
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マルチマテリアル (動力伝達部品関係)
2023-11-30 05:25:15
名古屋近郊でも、最近SKD11に代わって使われているやつですね。とにかく作りやすい、耐久性が高いということで3Dプリンタと並んで試作工程にはかかせない素材ですよね。
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エキソエレクトロン (サイアロン)
2024-01-09 02:24:50
サステナビリティの原点とも言えますね。マシンのフリクションは。どっかで読みましたが、材料の耐久面圧が10%向上すると、エンジン重量が10%そのまま減るらしいですね。そのメカニズム。
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グローバルサムライ (マルテンサイト千年)
2024-03-10 12:05:12
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムは人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。ひるがえって考えてみると日本らしさというか多神教的な魂の根源に関わるような話にも思える。
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神はサイコロ遊びをする(熱力学) (マクロ経済関係)
2024-07-17 17:20:12
「材料物理数学再武装」か。関数接合論ですね。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
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