中古屋さんで、赤いシェードのテーブルランプを見つけました。
シェードも台座も本当に汚れていて、掃除すらされずに売られていました。
※イメージ。こういう感じの。
小ぶりなランプで、シェードは広がっておらず縦長の台形なので場所をとらない。
プルスイッチで良い。台座はシルバーであまり素敵ではないけど、家で塗料を塗れば
可愛くなるだろう。塗料は茶色、白、黄色があるから。点灯してみると、とても素敵でした。
経年で、シェードの内側(ランプ側)のプラスチック材が黄ばんでいるのも具合が良い。
赤いシェードのランプっていいなぁ…
※イメージ
私が東京でバイトしていた喫茶店でも、それぞれの客席テーブルの真上からは
赤い布シェードのランプが灯されていました。手作りで揃えたランプ。マスターが
「ポルトガル旅行の時に買い付けた布で作った」「リスボンレッド」と言っていました。
でも「リスボンレッド」って調べても全然出てこないし、彼が勝手に命名したのかも…
彼にとってはリスボンレッド。この地で出会った赤い布が鮮明な思い出に残ったのだと思う。
その中古屋のランプは布シェードについた酷い汚れがとれるかわからないので買いませんでした。
大分経年してるから元気よく磨くとシェードの内側プラ材に割れ目の筋がすぐ入りそうだし。
完璧でなくても自分なりにいい感じに改良するから、「いい!」っていう長所を見出せば
買う私でも、汚れが酷すぎて買わなかった。
赤いシェードのランプ、いいです…シェード内部が黄ばんでいるのが更に良くしていた。
内部のプラ材が新しくて白くても、虫よけ用など、黄色みの強い電球を使うと良いでしょう。
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やはりその中古ランプを買ってきて、汚い本体とシェードを念入りに掃除しました。
シェードは内側プラに割れ筋がすぐ入りそうなので扱いに注意しながら。
その後、シルバーの台座と幹を焦げ茶色の塗料で塗りました。
塗料は廃業した旅館の女将さんから貰った物で、古いのか保管環境が悪いのか、そういうものなのか、
液体と半固体に分離していて、混ぜてもよく混ざりません。それで半固体部分を筆で
ドボリドボリと塗りました。それもいいだろうと思って。立体的になって木のような自然物
っぽい佇まいになりそうって。ディズニーランドのように。
一晩乾かすといい感じになっていました。綺麗に整然と塗られたのと違って、
チョコレートにまるごと浸かって固まったようになっていました。チャーリーとチョコレート工場?
幹部分は、チョコレートが下にジワジワと垂れ落ちている途中で固まって、自然物の感じが出ています。
私は手先があまり器用ではないので、こういう路線で行かないと出来ない。
下手さを器用さに変える努力より、下手さを逆手にとる (?) というか、面白い雰囲気に
活かす方がいい。食堂に置いて夜灯すと、とても素敵でした。
やはり赤い布シェードって、いい。「なんでこんなに落ち着くんだろう。」
「なくてはならなかった物が、ある」「私は占いで”火”の要素が欠けてるから
補うと落ち着くのだきっと」「あれ、火って金色なのになぜ赤のイメージなんだろう」
…などとひとりで思ったりして。
次の日お客さんが2人来て、「このランプとても可愛い」と言いました。
「幹と台座はシルバーだったけど気に入らなくて茶色に塗ったんです」と言うと
「え!そうなの?!買った物かと思いました」と言われました。
そういう世界観のランプも売られているでしょう。でも、滅茶苦茶高いですね。