Japan's secret shame の続き。
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佐藤かおりさん、内藤忍さんなどもセクハラ・性暴力をなくす運動の強力なリーダーです。彼女達は本気です。
佐藤さんは自身がセクハラ被害者で、経験者だから心底当事者女性の気持ちや、加害者がどういう行動をとるか、
会社や行政がどういう(悪質かつ粗末な)対応をするか、身を持って知っていらっしゃいます。
口だけで題目・号令を唱えている人とは一線を画します。中身がしっかりあるんです。
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彼女なら「差別的なことを日常的に言う男達の中に女1人」がどういう状況か、即座にわかってくれるでしょう。
その圧倒的不利な状況を言った時に「男とか女とかあなたが内面化してるから」「男とか女とか内面化しなければいい」
とか、分析家・知識人きどりで女性に対して的外れな指摘を向けるような人とはわけが違います。
そういうのは当事者にとっては嫌がらせのような言いがかりであり、二次被害です。
わかってないから、わかろうとしてないから、そういうことが平気で言えるんです。
性暴力・セクハラ被害者の苦痛を理解していないし、軽んじています。自身が経験をされていないのだと思います。
思いやりが、そこにあるでしょうか…
どうしようもない性差別的状況に置かれて1人で苦しんできた被害者が、そういった「自己分析」「自己批判」「内省」
論調の説法を向けられることは、耐え難いものです。女性は、わかってもらえないという気持ちを繰り返していきます。
どこまで、傷つけばいいんだろう…って。
私は、自身が傷つき苦しんだ元被害者を信じます。彼女達は、けっしてそういう言葉を被害者に向けませんから。
「あなたよりあの人の方が酷い体験をしている」などと言う人もいないでしょう。(受けた苦痛は比較計量できない)
被害者支援に携わっている人達で、人の苦痛の大きさを比較して本人の前で言うような人には出会ったことはないです。
当事者たちの言葉は、私にとってど真ん中です。佐藤香さん、伊藤詩織さん、中島幸子さんなどです。佐藤さんは
「当事者こそが専門家」と言っています。それに勇気づけられたから私はこのブログを書き始めたんです。
私がブリヂストンで遭ったセクハラ・モラハラ・パワハラの手口と、それによって被害者がどういう精神状態に
なるかを書いています。ハラスメント加害者の手口やどういう行動をとるかは共通していることも、私は知っています。
私は、自分が当事者としてその苦しみを知っている人を信じます。
そういった経験もないのに、偉そうな口上を得意げになって被害者に対してぺらぺらと言うべきではないし、
それはどこまでも被害女性を傷つける傲慢な行為です。
被害者の立場がわかっている人、わかろうとしている人の態度は、もっと真摯で慎み深いものです。