祢津建事神社裏手道端
祢津建事神社の入口から東側にある道を100メートル近く北へ向かうと神社の裏側の方になる。その道端に道の方を向いて「庚申」塔が見えてくる。文字が刻まれた石碑はこれだけで、その周囲に石がゴロゴロしている。それも雑然としており、まとめられているという風でもない。岡村知彦氏の『東信濃の道祖神』には、「立町社殿横」として7基の自然石道祖神があげられている。内「焼石」が2基、「人形型自然石」が2基、「川原石」が3基とされている。ここにゴロゴロしている石の実数はもっと多い。したがってどれが岡村氏の7基なのかは、正直わからない。焼石っぽいものが一つあるが、他の石は比較的ゴツゴツしていない。ここの場合、あまり「特別な石」を選択したという印象はなく、そこらゴロゴロしている石とあまり変わらない。もっというと、ここからそう離れていない近くにも自然石はゴロゴロしていて、全部道祖神だと言われても、違和感はない。
そう考えると、ここから北へ向かって家が途切れるあたりに、こんな光景が見える。これら自然石の集団の方が、よほど道祖神として祀るには適しているように思う。が、ここに道祖神がある、とは岡村氏の前掲書にも記されていない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます