正午、ロンドン塔(Tower of London)に到着。ロンドン塔もまた、イギリスが誇る世界文化遺産である。ここまで徒歩で来たが、この日は11月のロンドンとしては暖かく感じた(実際、滞在中は、日中10℃を越える日が続いた)。
すでに昼時であり、ロンドン塔前の売店では食事をする人々で溢れかえっていた。自分も昼食にしようかと思ったが、時差ぼけか、それとも朝食の食べすぎか、不思議と腹が減っていなかった。後でも良いだろうと思い、このままロンドン塔に入ることにした。
ロンドン塔の前にあるチケット売り場にて、入場料を支払う。ロンドン塔の場合、曜日によって入場料が異なるそうで、曜日ごとのチケット価格が掲示されていた。この日(金曜日:Friday)の料金は £16.50 であった。
ロンドン塔の入り口にて、受付にチケットを提示し、半券を受け取る。するとその先、2人の警備員が荷物のチェックを行っている。自分も担いでいたリュックサックを下ろし、中身をチェックされた。他の観光施設ではまず行われていないが、それだけ重要な施設であるということなのだろう。それもそのはずで、ロンドン塔の正式名称は「女王陛下の宮殿にして要塞」(Her Majesty's Royal Palace and Fortress)と呼ばれ、儀礼用の武器などが保管されているという。なお、ロンドン塔の入り口付近も、厳重な警備が敷かれていた。
チェックを終えると、改めてロンドン塔への入場となる。最初に通過する塔はミドル・タワー(Middle Tower)(左)という。そのすぐ先には、ロンドン塔の城壁内に通じるバイワード・タワー(Byward Tower)(右)がある。
脇には、攻城兵器である遠投投石器が置かれていた。
城壁内の様子。建物、通路とも同じ石で造られているようである。
城壁内、バイワード・タワーの近くに建つベル・タワー(The Bell Tower)。解説によると、現在の塔は1651年再建のものであるとのこと。塔に付属している城壁は12世紀に造られ、かつてはテムズ川と接していたという。1534年には、イギリスの大法官であったトマス・モアが幽閉されたという。立派な塔であるが、かつての監獄としての暗い歴史を含んでいることも知らされた。(なお敷地内の各タワーの解説には、日本語など各国語の翻訳が入っている。)
セント・トーマス・ゲート(St. Thomas's Tower)とトレイターズ・ゲート(Traitor's Gate)。かつてはテムズ川と接しており、ここから舟が出入りできたという。
建物内にあった、弓を構える兵士の像。同様の鉄板製の兵士は、城壁内の様々なところに置かれていた。
ウェイクフィールド・タワー(Wakefield Tower)(左)とブラッディ・タワー(Bloody Tower)(右)。ウェイクフィールド.タワーは13世紀、ヘンリー13世によって建造されたという。同じくテムズ川沿いにあった建物であり、礼拝堂や王の私室があったという。(現在の建物内については後述する。)
一方ブラッディ・タワーは、血生臭いイメージを感じる名称である。城壁で囲まれた部分のさらに内側へ入るための門があるが、先の尖った堅牢な鋼鉄の門が、おどろおどろしく感じる。
門を抜けると、ロンドン塔のメインといえる、ホワイト・タワー(White Tower)がすぐ前にそびえている。
こちらも訪れたときは外壁の工事をしている最中であった。いずれも、夏の観光シーズンを避けての工事なのであろうか。
現在はカフェがある新武器庫。レンガ造りの建物である。
19世紀末に建てられたランソーン・タワー(Lanthorn Tower)。
現在は一部の遺構を残すのみの、ワードローブ・タワー(Wardlobe Tower)。
この脇にある木製階段から、ホワイト・タワーの中に入ることができる。中がどのようになっているのか、上って見ることにした。
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すでに昼時であり、ロンドン塔前の売店では食事をする人々で溢れかえっていた。自分も昼食にしようかと思ったが、時差ぼけか、それとも朝食の食べすぎか、不思議と腹が減っていなかった。後でも良いだろうと思い、このままロンドン塔に入ることにした。
ロンドン塔の前にあるチケット売り場にて、入場料を支払う。ロンドン塔の場合、曜日によって入場料が異なるそうで、曜日ごとのチケット価格が掲示されていた。この日(金曜日:Friday)の料金は £16.50 であった。
ロンドン塔の入り口にて、受付にチケットを提示し、半券を受け取る。するとその先、2人の警備員が荷物のチェックを行っている。自分も担いでいたリュックサックを下ろし、中身をチェックされた。他の観光施設ではまず行われていないが、それだけ重要な施設であるということなのだろう。それもそのはずで、ロンドン塔の正式名称は「女王陛下の宮殿にして要塞」(Her Majesty's Royal Palace and Fortress)と呼ばれ、儀礼用の武器などが保管されているという。なお、ロンドン塔の入り口付近も、厳重な警備が敷かれていた。
チェックを終えると、改めてロンドン塔への入場となる。最初に通過する塔はミドル・タワー(Middle Tower)(左)という。そのすぐ先には、ロンドン塔の城壁内に通じるバイワード・タワー(Byward Tower)(右)がある。
脇には、攻城兵器である遠投投石器が置かれていた。
城壁内の様子。建物、通路とも同じ石で造られているようである。
城壁内、バイワード・タワーの近くに建つベル・タワー(The Bell Tower)。解説によると、現在の塔は1651年再建のものであるとのこと。塔に付属している城壁は12世紀に造られ、かつてはテムズ川と接していたという。1534年には、イギリスの大法官であったトマス・モアが幽閉されたという。立派な塔であるが、かつての監獄としての暗い歴史を含んでいることも知らされた。(なお敷地内の各タワーの解説には、日本語など各国語の翻訳が入っている。)
セント・トーマス・ゲート(St. Thomas's Tower)とトレイターズ・ゲート(Traitor's Gate)。かつてはテムズ川と接しており、ここから舟が出入りできたという。
建物内にあった、弓を構える兵士の像。同様の鉄板製の兵士は、城壁内の様々なところに置かれていた。
ウェイクフィールド・タワー(Wakefield Tower)(左)とブラッディ・タワー(Bloody Tower)(右)。ウェイクフィールド.タワーは13世紀、ヘンリー13世によって建造されたという。同じくテムズ川沿いにあった建物であり、礼拝堂や王の私室があったという。(現在の建物内については後述する。)
一方ブラッディ・タワーは、血生臭いイメージを感じる名称である。城壁で囲まれた部分のさらに内側へ入るための門があるが、先の尖った堅牢な鋼鉄の門が、おどろおどろしく感じる。
門を抜けると、ロンドン塔のメインといえる、ホワイト・タワー(White Tower)がすぐ前にそびえている。
こちらも訪れたときは外壁の工事をしている最中であった。いずれも、夏の観光シーズンを避けての工事なのであろうか。
現在はカフェがある新武器庫。レンガ造りの建物である。
19世紀末に建てられたランソーン・タワー(Lanthorn Tower)。
現在は一部の遺構を残すのみの、ワードローブ・タワー(Wardlobe Tower)。
この脇にある木製階段から、ホワイト・タワーの中に入ることができる。中がどのようになっているのか、上って見ることにした。
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