9/1に福田康夫首相(当時)が辞意を表明してから今日まで。与党・自由民主党を中心として国政のゴタゴタが続いている。
福田首相の辞意表明を受け、自民党では直ちに総裁選挙へ。今回は5名の候補者が名乗りを上げた。石原伸晃氏、小池百合子氏、麻生太郎氏、石破茂氏、与謝野馨氏の5氏である。しかし、当初から麻生氏圧勝との呼び声が高く、9/22の投票で地方票・国会議員票の大半をもって、麻生氏が23代目の自民党新総裁に選出された。
9/24には臨時国会が召集され、内閣総理大臣の指名選挙が実施された。衆議院では麻生氏、参議院では民主党党首の小沢一郎氏が選出された。その後両院協議会で話し合いが付かず、憲法67条2項に基づいて衆議院の議決が優先され、麻生太郎氏が第92代内閣総理大臣となった。なお、福田内閣はこれより先に総辞職をし、365日間続いた政権に幕が下りた。
麻生内閣では、総裁選候補のうち3氏(麻生首相、石破農相、与謝野経済財政相)が入閣。自民党役員にも石原氏が幹事長代理に入り、小池氏以外の4氏が麻生政権に関わることになる。
福田内閣が積み残した問題は山積している。金融不安、非食用米などの食の問題、年金問題、消費者庁の立ち上げ、…。それらにどのように立ち向かうべきか、麻生政権の信が問われる。
その中で、早くも問題が発生している。中山成彬国交相が9/26、成田空港の整備問題、単一民族発言、大分県教育委員会の問題に関して失言をしたという。千葉県・成田市、アイヌ民族団体、日教組からの批判が相次ぎ、中山大臣は翌日に辞意を表明したとのこと。福田内閣では、当時の太田誠一農水相が内閣総辞職前に辞任する事態もあったが、大臣として職責を全うする前に辞める事になるとは、国民の立場からして、なんとも内閣を信頼できない。また、内閣の支持率も各報道で40%代となっており、政治・自民党への不信が強まっていると考えられる。
-----
一方、衆議院の解散が年内に行われるとの見方が強まっており、各政党とも選挙対策に力を入れている。民主党と自民党はそれぞれ、テレビCMを製作・放映し、党首を前面に出したアピールを行っている。各報道によれば、衆議院議員選挙の投票は、補正予算案の議論をはさんで、11月中というのが現在の大方の予想となっている。
次期衆院選が近づいているといわれる中、神奈川県11区の選出議員である小泉潤一郎元首相が、今期限りで議員を引退するという。9/27には地元横須賀市で正式に引退宣言。郵政民営化をはじめとする諸改革を断行したことは記憶に新しいが、それにしても突然の引退表明であったように感じる。国民の人気は依然高いが、自らの悲願であった郵政民営化を成し遂げて以降、引退の時期を探っていたのかもしれない。
-----
政治の主導権を賭けての解散総選挙に向け、臨時国会での激しい応酬が予想される。ただ、中身のない・薄い議論をして解散、ではなく、個々の事案に関して解散時期によらない密な議論が行われることを期待したいし、その結果国民の納得いく議決がなされることを望みたい。
福田首相の辞意表明を受け、自民党では直ちに総裁選挙へ。今回は5名の候補者が名乗りを上げた。石原伸晃氏、小池百合子氏、麻生太郎氏、石破茂氏、与謝野馨氏の5氏である。しかし、当初から麻生氏圧勝との呼び声が高く、9/22の投票で地方票・国会議員票の大半をもって、麻生氏が23代目の自民党新総裁に選出された。
9/24には臨時国会が召集され、内閣総理大臣の指名選挙が実施された。衆議院では麻生氏、参議院では民主党党首の小沢一郎氏が選出された。その後両院協議会で話し合いが付かず、憲法67条2項に基づいて衆議院の議決が優先され、麻生太郎氏が第92代内閣総理大臣となった。なお、福田内閣はこれより先に総辞職をし、365日間続いた政権に幕が下りた。
麻生内閣では、総裁選候補のうち3氏(麻生首相、石破農相、与謝野経済財政相)が入閣。自民党役員にも石原氏が幹事長代理に入り、小池氏以外の4氏が麻生政権に関わることになる。
福田内閣が積み残した問題は山積している。金融不安、非食用米などの食の問題、年金問題、消費者庁の立ち上げ、…。それらにどのように立ち向かうべきか、麻生政権の信が問われる。
その中で、早くも問題が発生している。中山成彬国交相が9/26、成田空港の整備問題、単一民族発言、大分県教育委員会の問題に関して失言をしたという。千葉県・成田市、アイヌ民族団体、日教組からの批判が相次ぎ、中山大臣は翌日に辞意を表明したとのこと。福田内閣では、当時の太田誠一農水相が内閣総辞職前に辞任する事態もあったが、大臣として職責を全うする前に辞める事になるとは、国民の立場からして、なんとも内閣を信頼できない。また、内閣の支持率も各報道で40%代となっており、政治・自民党への不信が強まっていると考えられる。
-----
一方、衆議院の解散が年内に行われるとの見方が強まっており、各政党とも選挙対策に力を入れている。民主党と自民党はそれぞれ、テレビCMを製作・放映し、党首を前面に出したアピールを行っている。各報道によれば、衆議院議員選挙の投票は、補正予算案の議論をはさんで、11月中というのが現在の大方の予想となっている。
次期衆院選が近づいているといわれる中、神奈川県11区の選出議員である小泉潤一郎元首相が、今期限りで議員を引退するという。9/27には地元横須賀市で正式に引退宣言。郵政民営化をはじめとする諸改革を断行したことは記憶に新しいが、それにしても突然の引退表明であったように感じる。国民の人気は依然高いが、自らの悲願であった郵政民営化を成し遂げて以降、引退の時期を探っていたのかもしれない。
-----
政治の主導権を賭けての解散総選挙に向け、臨時国会での激しい応酬が予想される。ただ、中身のない・薄い議論をして解散、ではなく、個々の事案に関して解散時期によらない密な議論が行われることを期待したいし、その結果国民の納得いく議決がなされることを望みたい。