日本の花・花を詠んだ句

日本に咲いている四季の花・花を詠んだ句を紹介します♪

寒椿 しだいに雪の 明るくて

2022年01月13日 | 冬の花


寒中お見舞い申し上げます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

先日、関東地方では10cmほどの初雪が積もりました。
お昼頃からふりはじめて、あっという間に真っ白な銀世界へ・・・
長ぐつを履いて近所の公園の前を通りかかりますと、
子供たちが楽しそうに雪遊びをしていました。

公園の片隅には、大きな椿の木がありまして・・・
雪の中で綺麗に咲いている寒椿(かんつばき)を見つけました♡

「寒椿 しだいに雪の 明るくて」

大正時代から昭和時代にかけて活躍された俳人・小説家・評論家「横光 利一(よこみつ りいち)」が詠んだ句です。

◎寒椿(かんつばき) →寒い冬から咲く椿(冬の季語)

木偏(きへん)に春と書いて「椿(つばき)」と読みことから、
古くから春の花として親しまれており、日本最古の和歌集「万葉集」にも登場しています。
また、椿の品種はとても多く、様々な種類の椿を詠んだ句や椿に関わる句がございます。

【春の季語】
◎「紅椿(あかつばき)」→ 赤い花を咲かせる品種
◎「白椿(しろつばき)」→ 白い花を咲かせる品種
◎「乙女椿(おとめつばき)」→ 桃色の花を咲かせる品種
◎「玉椿(たまつばき)」→ 椿の美称
◎「八重椿(やえつばき)」 → 八重咲きの品種
◎「藪椿(やぶつばき)」→ 野生の椿
◎「山椿(やまつばき)」→ 山に咲く椿
◎「落椿(おちつばき)」→ 花弁が丸ごと落ちた様子
◎「椿餅(つばきもち)」→ 道明寺粉(どうみょうじこ)で作った餅の中に餡を入れて、二枚の椿の葉っぱで包んだもの

【秋の季語】
◎「椿の実(つばきのみ)」→ 秋に丸い実が成る

【冬の季語】
◎「寒椿(かんつばき)」→ 寒い冬から咲く椿
◎「冬椿(ふゆつばき)」→ 冬に咲く早咲きの椿

冬から春にかけて美しく咲く花を詠んだ句や、秋の実を詠んだ句など・・・
ほんとうに多くの椿を詠んだ句がございます。
これから見頃を迎える椿の花々を楽しみにしながら、
また素敵な句を紹介させていただきたいと思っております♡

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