V=4/3πr³

詩と物語を紡ぎます

十五夜通信

2017-10-04 21:15:00 | uta

     十五夜通信

平成二十九年中秋の名月に寄せて詠める歌


明月は誰が為に非ず在るままの唯只管に夜を照らしむる

めいげつは たがためにあらず あるままの ただひたすらに よをてらしむる


この月の宇宙に観えざる朋へ送り給はむ『十五夜通信』

このつきの そらにみえざる ともがらへ おくりたまはむ 『じゅうごやつうしん』


2017/10/04
21:15 pm

**

昏い朝

2017-10-04 05:56:00 | daily tsukasa

昏い朝

冷たい風に舞う小雨は、
濃くなるかと思えば疎らとなり、
上がるかと思えば密度を増して、

季節を二歩も三歩も進めている。

雲が低い昏い朝だが、
不思議と重苦しくない、
むしろ落ち着いた朝の大気。


2017/10/04
05:56 am

**