公園
散歩道が水浸しだ。ミニチュアの川が何本も蛇行し決壊して分岐する先、消えていくパノラマに今度は扇状地が出来そうな塩梅だ。その向こうはほとんど湖で、湖と湖の合体が次々と起こるのも、四日続いた雨が今日はひと際激しいからだろう
其処も彼処もずぶ濡れた公園は、人も鳥も猫も居ない寂しい空間と時間だった。
皆んな何処に行ったのだろう。猫たちは『猫の森』に避難したとして、鳥や虫たちに同じような時空はあるのだろうか? 今夜は荒れると、雨の予告編に風の吟唱が木霊して、front lineの尖兵隊は十二時間後の演習とばかりに空から一斉降雨で、僕を濡らした。
2017/10/22
12:13 pm
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