凸凹家族どっこい米国とオーストラリアとドイツとカナダで生きてます

タイ、マレーシア、オーストラリア、チェコ、英国、バングラデシュ、米国とカナダに住んで感じたことを、そのままお伝えします。

余韻(KL)

2009-10-31 13:30:09 | マレーシア
麻酔が切れたらしく、目が覚めると、
病室のベットに移るところでした。
と同時に、背中から腹部が激しく痛みます。
未だかつて経験したことのない、激しい痛みです。
あまりの痛さのため、そのまま意識を失ってしまいました。

気がつくと既に朝、
まだ、痛みが残りますが、昨夜ほどではありません。

医者の説明によると
「内視鏡手術できれいさっぱりとっておいたから。
 ほら、きれいでしょ。完璧だぁ」

って、先に言わなかったじゃん。
内視鏡手術
つまり
チ○ポの先から管を挿し込み、腎臓まで到達して
患部をガシガシこそげ落とすのです。
それはたまらん、
話を聞いただけで、足先の指がしびれます。

地獄の先にまた地獄
もうカンベンしてもらいたいなぁ、などと思っていると
看護婦が血圧を測りにやってきます。
が、なんか様子がおかしい。
なんと、血圧計の使い方がわからないのです。
そんなもん、俺でも知っとるでえ。
その後、そいつがまたやって来て採血しようとします。
ところが、血管を見つけられず、
何度も針を刺したり抜いたりしてます。
たまらず叫んでしまいました。
「看護婦を呼べ、看護婦を!」

このとき、全身に鳥肌が立ち、動物的勘で確かに実感したのです。

<こっ殺される、ここにいたら間違いなく俺は殺される>

あとは、いかにここを脱出するか、
そればかりを考えます。
例によってまったく進まない退院手続き
「保険会社からの承認FAXが来ないと帰っちゃダメよ。」
人質か、俺は。
午後1時半に申請したのに、
既に夜の7時
もう、待てない。
たまらず、保釈金300リンギを払って
命からがら逃げ帰ったのでありました。
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夢の跡(KL)

2009-10-30 07:55:50 | マレーシア
悪夢のような一夜が明け、
ようやく正常な意識を取り戻した俺は
と、なぜかハードボイルドのような書き出しになってしまいましたが、
まだ、わずかに残る痛みと戦いながら、
わが身の無事を安堵しておりました。

「今日は内視鏡の検査をしますから、
 何も飲まず食わずでいてね~。」

検査なのになんで飲まず食わずなんだ?
言ったよね、確かに検査って言ったよね。
俺のつたない語学力でもはっきり検査と確認しました。
後にそれがとんでもないことになろうとは、
そのときは微塵も疑っていない俺でした。

昨日で治療は終わったのに、検査なんていらないのになあ。
などと思いつつ待つこと1日、結局夜になってしまいました。
つまり、まる一日飲まず食わず。
さすがに、腹が減ると気が短くなります。
どの道、痛みと吐き気で何も食べられなかったのですが。

「じゃあ、これに着替えてね」
って、これ手術着やんけ!
検査なのに、ずいぶん大げさだなあ。
ストレッチャーが迎えに来て病院の廊下を運ばれます。
頭上を流れる天井灯、
おおっ!この風景は、

「ベンケーシー」だっ

(知らねーだろうなあ)

手術室の無影灯、覗き込む医者
「私がドクター○○です。あなたの手術を担当します。
 安心してお任せください。」
ううっ、かっこいい
やっと、まともなヤツが現れた。
アシスタントの作業もまるで救命救急24時
テキパキ作業はまさしくプロフェッショナルです。
なんだ、やればできるんじゃん。
と安心したのもつかの間

「ところで、麻酔しますか~?」

するにきまっとるやろ。昨日で懲りてますから。

「もちろん、してください」

「なんで?」

「・・・・?」

なんで、なんで?なんて聞くの?
ここは、何で?って聞くシチェーションじゃないでしょ。

「なんで?」

薄笑いを浮かべてしつこく聞いてきます。
アカン、コイツもだめだぁ。

なすすべも無く薄れゆく意識の中で
暗闇へと落ちて行くのでありました。

奈落の底でいったい何がおきるのか
不安を抱えつつ次回へ。

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電撃地獄(KL)

2009-10-29 07:58:49 | マレーシア
で、治療室に入ると中央に手術台のような機械が。
手術台が真ん中で二つに割れて、中央に直径50cmくらいの
シリコンゴムのドーム状の物があります。
その中でなにやら機械がウニウニ動いております。
と、ここで先の医者の言葉がよみがえります。

「マッサージチェアみたいなのでトントンするだけだからサァ。
 楽ちん楽チン。あはは。」

どう見てもマッサージチェアって雰囲気ぢゃないぞこりゃ。
裸で横たわるとなにやら機械でウニウニいじったあと
電話で医者に相談しております。

「よくわからないんだけど・・・」
「・・・そう。」
「で、レベルはどれくらい・・・?」
「えっ!そんなに? でも危険じゃない?」
「・・・そう、わかった。」ガチャ

って簡単にわかるなよ、何が危険なんだよ!

「じゃあ、はじめまーす。」

バチバチッ!

と言う音と共に激しい衝撃が腹の深部に響きます。
ウオオオォ!なんだコリャ、痛てぇぞぉ。
どこかで聞いた音、えーとなんだっけどこだっけ
そうだ、バンコクの屋台で売ってるスタンガンの音だ。
うおおお、痛てえ。
思わず体がのけぞってしまいます。

「のけぞらないでっ!機械に密着してっ!」

そっ、そんなこと言ったって、痛いんですけど。

「そーよね、痛いのよね」

よねって、知ってたら、麻酔するとか、休憩するとか
なんとかしろよぉぉぉ。

あまりの痛さに全身の筋肉が硬直し
意識が朦朧としてきます。
続けること2時間

「はい、終わりね。」

もう、これは拷問です。
連続した痛みのため、立ち上がることもできません。
運ばれてきたストレッチャーに横になると
もう二度と動けません。

このときなぜここに救急車で来たのか、理由が初めてわかりました。
そうだったのね。

と、妙に納得しつつ、悲劇は更に次回へと続く。
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地獄の片道キップ(KL)

2009-10-28 12:06:41 | マレーシア
というわけで、
予定時刻を既に1時間遅れ、
一抹の不安を抱きつつ機械のある他の病院へ行くこととなりました。

「さあ、行きましょ。乗ってのって。」

げっ!
救急車やんけ。
タクシーか営業のバンかなんかで行くと思っていたので。
しかも、サイレン全開で飛ばします。
運ちゃんも気合入れてマイクで怒鳴ります。
「どかんかい、こらぁ! ひき殺すぞ、このタコォ!」
と、言ってるのかどうかはわかりませんが。

患者の俺は補助席でピンピンしてるのに恐縮です。
すみませんねえ、みなさん申し訳ない。

と言うわけで到着した病院
サイレン鳴らして救急車が到着したもんですから
車椅子やらストレッチャーやら用意して
あわてて飛び出してきます。

そこに元気な男が薄笑いを浮かべて歩いて降りて来たものですから
拍子抜け。
露骨に迷惑顔されました。

すみませんねえ、でも俺のせいかよ?

と、このときはまだ、帰りにいかに救急車が必要になることになろうとは
夢にも思わずのんきに構えているのでありました。

と、地獄の入り口で話は次回へ。
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悲劇の序曲パート2(KL)

2009-10-27 10:34:24 | マレーシア
痛くないのになあ、
と思いつつ説明を聞きます。

「衝撃波を当てて石を砕く手術をします。
だいじょうぶ。リスクはたったの5%だから。」

“たった”、じゃなくて“5%も”だろ。
うちの工場の製品不良率だってそんなに高くねーぞ。

「今回のタイプの石に対応できる機械がここには無いから
別の病院に行って手術ね。」

えっ、機械がここに無いのに今日手術かよ
なんか、大丈夫かなあ。

一抹の不安を覚えつつ
話は次回へ。
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悲劇の序曲(KL)

2009-10-26 16:56:10 | マレーシア
で、更新が一週間も空いてしまいましたが、
その間思いもよらぬ出来事が。
次々に襲いかかる難関。

娘が入院しましたので、どーせ病院に行くなら
ちょっと気になっていた尿潜血の検査でもしとくか。

一通りの検査のあと
検査結果を見ていた医者の顔色がみるみる変わります。
「ちょっと相談してくるけん、まっとれや。」
血相を変えて駈け出して行きます。
なんだなんだ一体なにがどーした?

「1.5cmの腎臓結石があるから、
今日このまま入院して手術ね。」

げろげろ、マジかよ。
痛くも痒くもなんとも無いのに。

悲劇の序曲は
次回へと続く。
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地獄の沙汰も金次第(KL)

2009-10-20 13:05:44 | マレーシア
娘が怪我をしまして、入院して手術することとなりました。
手術の予約をして、入院当日 約束の時間に病院に行きました。

病院 「保険の手続きをするので待ってね~。」
俺  「待ってって、どれくらい?」
病院 「さぁ~? 保険会社からFAX返事が来ないとできないもんね~。」
俺  「予約してあるんだからさぁ、先に病室に入れてよ」
病院 「今すぐ現金20万円払えば入れてやるよ」

そんな大金現金で持ち歩いてるヤツはおりません。
仕方なく待つこと2時間半。

病院 「FAX来たから手続きするね~。
    あ”~、病室いっぱいだわ。空くまでまってね~。」

仕舞いにゃあぶち切れるぞ!


<解説>
地獄の沙汰も金次第;
金有りゃ天国、金無きゃ地獄。
友人も急性盲腸で担ぎ込まれたとき
現金が到着するまで待合室で放置されて
のた打ち回っていました。
東南アジアでは怪我や急病に備え
常に大量の現金を持ち歩きましょう。

この時はまだこれが
とんだ災難の序曲に過ぎなかったとは
夢にも思っていませんでした。
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キンジェー(タイ)

2009-10-17 08:59:15 | タイ
今週18日から仏教国タイでは
กินเเจ キンジェー(菜食週間)
が始まります。

屋台には肉を使わないメニューが並び、
目印に黄色い旗が掲示されています。
仏教では殺生を戒めその日1日菜食を通すと
功徳を積んだことになります。

擬似肉って言うんですか、形を似せて作ってあるので
見た目はとてもおいしそうですが、
だしや油も野菜から採るので、
正直言ってあまりおいしくありません。

“週間”といっても10日間も続くので、
最初のうちは珍しがってタイ人と一緒に
黄色い屋台で菜食を食べてますが、
そのうちにすぐ飽きて、気づくと
ビックマックにかぶりついています。

まだまだ修行が足りんな。
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ハネムーン再び(マレーシア)

2009-10-16 14:46:29 | マレーシア
今朝の新聞から(スター)

マレーシア トレンガヌ州政府は13日
離婚の危機にある夫婦に対して
無料で2度目のハネムーン旅行を提供すると発表。
家族コミュニティ開発協議会と協力して年末から実施する。


どうやって離婚の危機にあると判断するのでしょうか?
金がありすぎて
税金の使い道に困っているのでしょうね、きっと。

<解説>
離婚;
マレーシアでは離婚率、特に若い夫婦の離婚率が上がっています。
それを憂慮して思いとどまらせるためにハネムーンを再び、
で撚りをもどしてもらおうというもくろみです。
はっきり言って
おおきなお世話です。

ってゆーか
他にやらなあかんことが
何ぼでもあるやろ。
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ディパバリ(マレーシア)

2009-10-15 08:10:58 | マレーシア
今週末10月17日はヒンズー教のお祭り“ディパバリ”です。
(インドでは“ディワリ”といいます)

ディーパバリは光の祭典とも呼ばれ、

「光は闇に勝つ!」
「善は悪に勝つ!」
「最後に愛は勝つ!」

と言ったかどうかは知りませんが、
まあそういった意味です。

イヴの前夜からランタンを灯し、
当日は朝から風呂に入って体を清め、
ヒンズー寺院に礼拝に行きます。
その後、親戚どうしで訪問しあって食事をし、
お互いの無病息災を願います。

ロビーなどのフロアに
色をつけた米粒で絵を描き飾ります。
これは施しの意味もあるので、
鳥や虫が食べてもかまいません。
むしろ縁起がいいとされます。

インドのヒンズー教では3大祭りの一つですが、
マレーシアのヒンズー教徒にとっては
一年に一度の大事な祭り
つまり、ヒンズー教の正月です。
ですから、マレーシアには正月が年に5回あることになります。

元旦(日本人)
中国正月(中国人)
ハリラヤ(イスラム教)
ディパバリ(ヒンズー教)
クリスマス(キリスト教)

みんな休みで、うれしいな。
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一行のポエム(マレーシア)

2009-10-14 08:16:41 | マレーシア
~ 待ち人、来たらず ~

<解説>
欠員採用の新入社員
今日から出社の予定だったが、
お昼を過ぎた今になっても一向に現れない。
連絡とっても電話も通じない。

まじめそうに見えたんだけどねぇ。




~ 腐っても、食う ~

<解説>
昨日買ってきた牛乳
口に含んだとたんどろっと固体感が。
ヨーグルトになっとるがや。
製造日も確認したし、
においもなかったんだけどね、
もう全部飲んじまったがや。


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納得いかない3(マレーシア)

2009-10-13 08:02:07 | マレーシア
マレーシア納得いかないシリーズ第3弾

イスラム教では金曜日は礼拝の日です。
そのため私の会社ではモスリム男性社員に
金曜日の昼休みが12時から2時30分まで
認められています。

でも、中華系やインド系の社員も
なかなか戻ってきません。

納得いかない。
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メッカ巡礼(マレーシア)

2009-10-12 11:22:24 | マレーシア
今朝の新聞から

携帯電話大手のマキシスは
「メッカ巡礼特別SIMパック」を
今年メッカを訪れるマレーシア人巡礼者に
無料で提供すると発表。
サウジアラビア国内でローミングサービスが受けられる。

<解説>
メッカ巡礼;
メッカ巡礼はハッジと呼ばれ、
イスラム教徒にとっては一生に少なくとも1度は行う
重要な5行のひとつ。
マレーシアでは会社でもそのための休暇が
法律で認められている。
今年の巡礼月は11月下旬から。
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広東語ブーム(マレーシア)

2009-10-12 10:36:40 | マレーシア
今、中華系の若者の間では
広東語を話すのがブームだそうです。
インターナショナルなイメージがありクール(かっこいい)
なのだそうです。
それに比べ、北京語は田舎くさくてダサいんだって。

元々、方言が違うと中国人同士でも通じないらしく
お互い英語で話していましたが、
第三者からみると、違いがわかりません。

<解説>
「やっぱ津軽弁より河内弁の方がイケてるでしょ」
ってな感じでしょうか?
私にはどちらもわかりませんが。
あっ、すみません。悪意はありません。
例えです。
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納得いかない2(マレーシア)

2009-10-11 07:11:56 | マレーシア
マレーシア納得いかないシリーズ第2弾

<青空駐車>

路肩に線だけ引いてある駐車エリア
平日6時以降と休日は無料になるのですが、
繁華街などで駐車すると
どこからともなくやってくるオッサン
右手を差し出し
「5リンギね!」
みんな黙って払っているけど

納得いかない!
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