周囲の女性はみんな敵!
女性のあなた、そう思っていた時代はありませんか?
~敵の中に見つけた生涯の親友へ~
同僚に敵対心を燃やす代表的な職種といえば、アナウンサーではないでしょうか?
いわゆる女子アナってやつ。
誤解されないように言っておきますが、私はアナウンサーではなく、リポーターとかパーソナリティーという肩書きでどこの放送局にも属さずに喋る仕事をしてきたので、いわゆる女子アナではありません。
でも、周囲にはたくさんの女子アナがいたので、私にとっては誰もが敵でした。(笑)
誰もが敵だけど、仲良くやらないと居心地が悪い、でも仲良くしようにも出来ない相手もいる。
私も女だけど、「女って面倒くせ~!」って思っていました。
彼女とも喋り手として出会いました。
随分ヒッピーな格好の派手な印象の女性だな?と思った彼女は私の1つ下。
だいたいの女性に対して「敵か?そうではないか?」と問う癖の私は、彼女をもそう自問自答しましたが、その答えはずっと出ませんでした。
その後彼女はエフエム局のアナウンサーになりました。
女子トイレでは好きな男の話をし、仕事では一緒に特別番組を考えてダブルパーソナリティーを務め、一緒に喋る仕事を邁進しました。
そして彼女は結婚し、出産のタイミングでエフエム局を去りました。
数年で入れ替わるアナウンサー、女子アナの息は短いものです。
私もそれなりに年を重ね、誰もを敵を思うことに疲れ、敵と意識されることに鈍感になり、第一線を退いて細々と仕事をすることが心地いいと思えるようになりました。
そんな折、子育ての合間を縫って彼女がママさんパーソナリティーを再開、「津軽へ行こう!」という番組でコンビを組んでいます。
会話のレスポンスが早い、追求する観点が違うため多方面からの取材が可能、言わなくても気づく、子育ての共通点が多いなど、ベストパートナーだということはリスナーさんなら100%気づいてくれているはずです。
あの時「敵か?そうではないか?」と自問自答した私、その答えはどちらでもありません。
親友ですもの…。
彼女の旦那さんは転勤族、半年前から彼女の引越しも決まっていました。
旦那さんは既に単身で転地に赴いています。
カウントダウンするように彼女と仕事をしてきました。
彼女とパーソナリティーが出来るのもこの1ヶ月のみです。
彼女がいなくなって別の人とペアを組んで、それでも3ヶ月もすればしっくりくるようになるだろうか?考えはいつも堂々巡り、本当に行っちゃうなんて寂しいよ。
でも夢は捨てない!彼女とはグループホームで余生を送ろうと決めているから。
そしたら、グループホーム内RADIOやるの。
親友よ、生涯喋り手でいよう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ca/138317cefe2d631c07dbd4aab52727b2.jpg)
『JOB press~2012年3月号~』掲載 文:境 香織
女性のあなた、そう思っていた時代はありませんか?
~敵の中に見つけた生涯の親友へ~
同僚に敵対心を燃やす代表的な職種といえば、アナウンサーではないでしょうか?
いわゆる女子アナってやつ。
誤解されないように言っておきますが、私はアナウンサーではなく、リポーターとかパーソナリティーという肩書きでどこの放送局にも属さずに喋る仕事をしてきたので、いわゆる女子アナではありません。
でも、周囲にはたくさんの女子アナがいたので、私にとっては誰もが敵でした。(笑)
誰もが敵だけど、仲良くやらないと居心地が悪い、でも仲良くしようにも出来ない相手もいる。
私も女だけど、「女って面倒くせ~!」って思っていました。
彼女とも喋り手として出会いました。
随分ヒッピーな格好の派手な印象の女性だな?と思った彼女は私の1つ下。
だいたいの女性に対して「敵か?そうではないか?」と問う癖の私は、彼女をもそう自問自答しましたが、その答えはずっと出ませんでした。
その後彼女はエフエム局のアナウンサーになりました。
女子トイレでは好きな男の話をし、仕事では一緒に特別番組を考えてダブルパーソナリティーを務め、一緒に喋る仕事を邁進しました。
そして彼女は結婚し、出産のタイミングでエフエム局を去りました。
数年で入れ替わるアナウンサー、女子アナの息は短いものです。
私もそれなりに年を重ね、誰もを敵を思うことに疲れ、敵と意識されることに鈍感になり、第一線を退いて細々と仕事をすることが心地いいと思えるようになりました。
そんな折、子育ての合間を縫って彼女がママさんパーソナリティーを再開、「津軽へ行こう!」という番組でコンビを組んでいます。
会話のレスポンスが早い、追求する観点が違うため多方面からの取材が可能、言わなくても気づく、子育ての共通点が多いなど、ベストパートナーだということはリスナーさんなら100%気づいてくれているはずです。
あの時「敵か?そうではないか?」と自問自答した私、その答えはどちらでもありません。
親友ですもの…。
彼女の旦那さんは転勤族、半年前から彼女の引越しも決まっていました。
旦那さんは既に単身で転地に赴いています。
カウントダウンするように彼女と仕事をしてきました。
彼女とパーソナリティーが出来るのもこの1ヶ月のみです。
彼女がいなくなって別の人とペアを組んで、それでも3ヶ月もすればしっくりくるようになるだろうか?考えはいつも堂々巡り、本当に行っちゃうなんて寂しいよ。
でも夢は捨てない!彼女とはグループホームで余生を送ろうと決めているから。
そしたら、グループホーム内RADIOやるの。
親友よ、生涯喋り手でいよう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ca/138317cefe2d631c07dbd4aab52727b2.jpg)
『JOB press~2012年3月号~』掲載 文:境 香織