サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

ホッピー神山と吉田達也がソフト・マシーンに!SOFT MOUNTAIN発売!

2007年01月22日 17時30分49秒 | 洋楽
「SOFT MOUNTAIN」???

CDショップの店頭で何だこのCDは?
輸入盤のCDに片仮名がデカデカと載っているナァ
と手に取ったCDがこれ。

ソフト・マシーンの故エルトン・ディーン(サックス)とヒュー・ホッパー(ベース)の二人に、
日本人のホッピー神山(キーボード)と吉田達也(ドラム)が参加した
四人のバンドがソフト・マウンテンということだ。

ソフト・マシーンにホッピー神山の「山」をとって「SOFT MOUNTAIN」。
洒落ているではないか。

しかしここで「え?」と思う方もいるかも知れない。
そう、残念ながらエルトン・ディーンはもう亡くなっているからだ。

輸入盤の英文を読んでいると、二人が2003年にソフト・セルとして
来日公演を行っている時に日本で録音され、
一時リリースインフォまで出ていたが延期されていたのが
ようやくこの2007年に発売されたのが今回のCDということだ。

なるほど。

この度日本人がソフト・マシーン・ツリーの一員として加わることはなんとも喜ばしいことだ。
しかしドラムマスターである吉田達也氏とホッピー氏なら世界のロック/プログレシーンに名が知れ渡ることに、なんら不思議ではないのだが。

これまで英国のグループに参加してパッと思いつく有名なミュージシャンは、
山内テツ、クマ原田、ヤマシタツトムくらいだろうか。

曲は「ソフト・マウンテン組曲」のパート1と2の二曲からなる。
どちらも一曲30分近く、二曲で58分40秒。
四人の持ち味が充分に発揮された内容で、
ソフト・マシーンの延長上のものではなく、
これは間違いなく「ソフト・マウンテン」という音楽である。
聞き込めば聞き込むほど味わい深くなってくる。

その中でも聞き所はエルトン・ディーンのサックスだろう。
リリカルでいて情熱的なフレーズは彼にしか吹けないものだが、
亡くなってしまったのでもう彼の新しいプレイを聞くことが出来ないのだ。
それが突然このCDのリリースである。彼のファンならずとも必聴である。

これはジャズロック、カンタベリー、プログレファンだけでなく、
もっと多くの人に聞かれるべき傑作ではないだろうか?
音楽雑誌もこの画期的なCDをもっと大々的に取り扱って欲しいものだ。

そう言えば以前仕事のアルバイト(といっても30代半ばの方だが)の方が、
隣に吉田達也が住んでいると聞いたことがある(それも十年位一緒だったとか)。
高円寺の風呂なしアパートらしいのだが、今でも住んでいるのだろうか?
吉田達也と知らずに夜中五月蝿くしていた吉田宅に怒鳴り込んだこともあるらしい(笑)
日本を代表するもの凄いドラマーだと教えたら心底驚いてたナァ。そりゃそうか。

こちらがリリース元のHPです。