クリーム解散後のエリック・クラプトンとジンジャーベイカーが、
トラフィックのスティーブ・ウィンウッドと、ベースプレイヤーのリック・グレッチの四人で結成したのがブラインド・フェイス。
(当初はスティーブのオルガン・ベースのトリオ編成)
「盲目の信頼」と名付けられたバンドは、当代きってのサイケデリックの2大バンドのメンバー同士ということもありスーパーバンドと期待されたが、結局「スーパー・ジャイアンツ」というアルバムを一枚だけ残し敢えなく解散となってしまった。
おそらくクリームとトラフィックを足してさらにとてつもない何かを期待していた周りからのプレッシャーが大きかったのか、オリジナルが少なかったからなのか、残されたライブ音源を聞くと、クラプトン自身が嫌がっていたクリームのナンバーやトラフィックのナンバー、ストーンズの「アンダー・マイ・サム」、ブルースナンバー「スリーピング・インザ・グランド」などが演奏されている。
クラプトン自身「アルバムを出す前のリハーサルの時が一番素晴らしかった」という発言や「ジャズのリズム(「DO WHAT YOU LIKE」)で弾くのは嫌だった」など否定的な意見を述べており、ザ・バンドやアメリカ・ツアーで前座に起用したデラニー・アンド・ボニーを気に入りスワンプへの道へといたる脇道のような扱い方だ。
しかしブラインド・フェイスはそんなに悪いバンドなのだろうか?いやいやそんなことは断じてない。実際私はこのバンドが大好きである。
オフィシャルではオリジナル・アルバムが一枚。そしてそのオリジナルアルバムのデラックス・エディションとして前述したリハーサルのジャムを収めた2枚組みのもの。後はエリック・クラプトンやスティーブ・ウィンウッドのボックスセットにちょろっとアルバム未収録の音源など(例えば「CAN'T FIND MY WAY HOME」のエレトリック・バージョンなど)が公式に出てるくらいで決してスーパーバンドの割には残されている音源は少ない。
クリームとトラフィックが頭の隅にあると、確かに拍子抜けしてしまうし、クリームであんだけ弾きまくっていたクラプトンのギターもクリームから比べると怖ろしく控えめである。
しかしそこからはジャジーでアーシーな実に格好良い、あの時の四人でしか生まれなかった音楽がそこには確かにある。ブラインド・フェイスがなければ後期トラフィックもなかっただろう。それにクラプトン・ファンにはクリーム時代のバッヂに続く自身による曲「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」も収録されており、ソロの時もコンサートで演奏されていた曲で要チェック。
メインはスティーブのオルガンとヴォーカル。これは間違いない。そこにクリームほどの激しさではないものの手数の多いドラム(クラプトンにクリームと同じように叩くなと言われていたそう)と派手ではないが的確なリック・グレッチのベースのリズム隊。これだけでかなりグルーヴィー。オルガン・ロック・ファンも納得の出来。そしてそこに絡むクラプトンのギター。クリームのようなアンプ・フルテンではなく、程よく歪んだギターで彼らしいオブリガードをまじえつつのバッキングに、長尺ではなく的を得たギターソロ。
ん~、今ブラインド・フェイスのブート音源を聞きながら書いてますが、やはり相当格好良いです。クリームとトラフィックが頭にある為に、どうしても正当に評価出来ないロックの歴史も分かりますが、そろそろ彼らに正当な評価を与えてはいかがでしょうか?
と長くブラインド・フェイス論を展開してきたところで、ようやくDVDの話まで来ました(笑)
ファンの間では有名な1969年のブラインド・フェイスのお披露目コンサートであるイギリスは
ハイドパークでの無料コンサート。この時の模様は写真が多く公開されており、またかつてLDで数曲だけ映像化されたこともあることで有名。私も彼らの動く姿が見たい!と切に願って、LDをDVDに落としたブートを買ったこともありました。
そこに収められた姿は実に格好よかった!実際はあの当時のカメアラワークに有り勝ちなまともにカメラが追えてなかったりというものでしたが(クラプトンのソロの時に本人が映らない・・・)、写真でみたようにクラプトンはテレキャスターのボディに、ストラトのネックを取り付けた特殊なギターを弾いており、また並び順は誰がリーダーでもないということを強調する為に、四人が一直線に並ぶ(左からリック→ジンジャー→エリック→スティーブ)というこちらも特殊な並び順で、何より動くブラインド・フェイスにたまらなく感動したのを今でも覚えています。
そしてようやくですが、その全貌が奇跡的にDVD化されるに至ったわけですが、
なんと日本版が出ていないのです(怒・怒・怒)!!!現在輸入盤のみが手に入る状況ですが、PAL方式で国内プレイヤーでは視聴不可・・・
なぜユニバーサルはこんなに貴重な映像を日本国内で発売しないのでしょうか?
大きな話題で売れること間違いなし、そしてブラインド・フィエスの再評価につながると思うのですが、皆さんはどうお思いでしょうか?何度も同じ紙ジャケをアンコールプレスするよりも、こういった重要なアイテムの発売をまずはしっかりとして頂きたい。
というわけでPAL方式対応でもなくパソコンでもなく、国内盤の発売まで首を長くして待っているわけですが、待てない方にはYOU-TUBEはいかがでしょうか?全く便利な世の中ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=DWyO1GaXF6c
http://www.youtube.com/watch?v=9KgjjNmHBdE&mode=related&search=
ほんの一部ですが検索すればまだまだ見ることが出来ますので、是非見てみてください!「BLIND FAITH」「HYDE PARK」と打ち込めば出てくるはずです。そしてユニバーサルにみんなで国内盤の発売を促しましょう!
BLIND FAITH LIVE IN HYDE PARK 1969
01. Well All Right
02. Sea Of Joy
03. Sleeping In The Ground
04. Under My Thumb
05. Can't Find My Way Home
06. Do What You Like
07. Presence Of The Lord
08. Means To An End
09. Had To Cry Today
以前ブートレグでこの日のサウンドボードが日の目を見ましたが、おそらくこのDVDが元になったのでしょうね。若干エディットが加えられているバージョンです。オーディエンステープもこの日は発掘されています。
※しつこいですが、是非国内DVDの発売をお願いします!私は待ちますよ!
クラプトンが抜けて残りの三人にさらにメンバーを加えて出来上がったのが、「ジンジャー・ベイカーズ・エア・フォース」。このバンドは実はめちゃくちゃジャズ・ロックしていて格好良いのですが、このバンドについてはまた今度。では。
トラフィックのスティーブ・ウィンウッドと、ベースプレイヤーのリック・グレッチの四人で結成したのがブラインド・フェイス。
(当初はスティーブのオルガン・ベースのトリオ編成)
「盲目の信頼」と名付けられたバンドは、当代きってのサイケデリックの2大バンドのメンバー同士ということもありスーパーバンドと期待されたが、結局「スーパー・ジャイアンツ」というアルバムを一枚だけ残し敢えなく解散となってしまった。
おそらくクリームとトラフィックを足してさらにとてつもない何かを期待していた周りからのプレッシャーが大きかったのか、オリジナルが少なかったからなのか、残されたライブ音源を聞くと、クラプトン自身が嫌がっていたクリームのナンバーやトラフィックのナンバー、ストーンズの「アンダー・マイ・サム」、ブルースナンバー「スリーピング・インザ・グランド」などが演奏されている。
クラプトン自身「アルバムを出す前のリハーサルの時が一番素晴らしかった」という発言や「ジャズのリズム(「DO WHAT YOU LIKE」)で弾くのは嫌だった」など否定的な意見を述べており、ザ・バンドやアメリカ・ツアーで前座に起用したデラニー・アンド・ボニーを気に入りスワンプへの道へといたる脇道のような扱い方だ。
しかしブラインド・フェイスはそんなに悪いバンドなのだろうか?いやいやそんなことは断じてない。実際私はこのバンドが大好きである。
オフィシャルではオリジナル・アルバムが一枚。そしてそのオリジナルアルバムのデラックス・エディションとして前述したリハーサルのジャムを収めた2枚組みのもの。後はエリック・クラプトンやスティーブ・ウィンウッドのボックスセットにちょろっとアルバム未収録の音源など(例えば「CAN'T FIND MY WAY HOME」のエレトリック・バージョンなど)が公式に出てるくらいで決してスーパーバンドの割には残されている音源は少ない。
クリームとトラフィックが頭の隅にあると、確かに拍子抜けしてしまうし、クリームであんだけ弾きまくっていたクラプトンのギターもクリームから比べると怖ろしく控えめである。
しかしそこからはジャジーでアーシーな実に格好良い、あの時の四人でしか生まれなかった音楽がそこには確かにある。ブラインド・フェイスがなければ後期トラフィックもなかっただろう。それにクラプトン・ファンにはクリーム時代のバッヂに続く自身による曲「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」も収録されており、ソロの時もコンサートで演奏されていた曲で要チェック。
メインはスティーブのオルガンとヴォーカル。これは間違いない。そこにクリームほどの激しさではないものの手数の多いドラム(クラプトンにクリームと同じように叩くなと言われていたそう)と派手ではないが的確なリック・グレッチのベースのリズム隊。これだけでかなりグルーヴィー。オルガン・ロック・ファンも納得の出来。そしてそこに絡むクラプトンのギター。クリームのようなアンプ・フルテンではなく、程よく歪んだギターで彼らしいオブリガードをまじえつつのバッキングに、長尺ではなく的を得たギターソロ。
ん~、今ブラインド・フェイスのブート音源を聞きながら書いてますが、やはり相当格好良いです。クリームとトラフィックが頭にある為に、どうしても正当に評価出来ないロックの歴史も分かりますが、そろそろ彼らに正当な評価を与えてはいかがでしょうか?
と長くブラインド・フェイス論を展開してきたところで、ようやくDVDの話まで来ました(笑)
ファンの間では有名な1969年のブラインド・フェイスのお披露目コンサートであるイギリスは
ハイドパークでの無料コンサート。この時の模様は写真が多く公開されており、またかつてLDで数曲だけ映像化されたこともあることで有名。私も彼らの動く姿が見たい!と切に願って、LDをDVDに落としたブートを買ったこともありました。
そこに収められた姿は実に格好よかった!実際はあの当時のカメアラワークに有り勝ちなまともにカメラが追えてなかったりというものでしたが(クラプトンのソロの時に本人が映らない・・・)、写真でみたようにクラプトンはテレキャスターのボディに、ストラトのネックを取り付けた特殊なギターを弾いており、また並び順は誰がリーダーでもないということを強調する為に、四人が一直線に並ぶ(左からリック→ジンジャー→エリック→スティーブ)というこちらも特殊な並び順で、何より動くブラインド・フェイスにたまらなく感動したのを今でも覚えています。
そしてようやくですが、その全貌が奇跡的にDVD化されるに至ったわけですが、
なんと日本版が出ていないのです(怒・怒・怒)!!!現在輸入盤のみが手に入る状況ですが、PAL方式で国内プレイヤーでは視聴不可・・・
なぜユニバーサルはこんなに貴重な映像を日本国内で発売しないのでしょうか?
大きな話題で売れること間違いなし、そしてブラインド・フィエスの再評価につながると思うのですが、皆さんはどうお思いでしょうか?何度も同じ紙ジャケをアンコールプレスするよりも、こういった重要なアイテムの発売をまずはしっかりとして頂きたい。
というわけでPAL方式対応でもなくパソコンでもなく、国内盤の発売まで首を長くして待っているわけですが、待てない方にはYOU-TUBEはいかがでしょうか?全く便利な世の中ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=DWyO1GaXF6c
http://www.youtube.com/watch?v=9KgjjNmHBdE&mode=related&search=
ほんの一部ですが検索すればまだまだ見ることが出来ますので、是非見てみてください!「BLIND FAITH」「HYDE PARK」と打ち込めば出てくるはずです。そしてユニバーサルにみんなで国内盤の発売を促しましょう!
BLIND FAITH LIVE IN HYDE PARK 1969
01. Well All Right
02. Sea Of Joy
03. Sleeping In The Ground
04. Under My Thumb
05. Can't Find My Way Home
06. Do What You Like
07. Presence Of The Lord
08. Means To An End
09. Had To Cry Today
以前ブートレグでこの日のサウンドボードが日の目を見ましたが、おそらくこのDVDが元になったのでしょうね。若干エディットが加えられているバージョンです。オーディエンステープもこの日は発掘されています。
※しつこいですが、是非国内DVDの発売をお願いします!私は待ちますよ!
クラプトンが抜けて残りの三人にさらにメンバーを加えて出来上がったのが、「ジンジャー・ベイカーズ・エア・フォース」。このバンドは実はめちゃくちゃジャズ・ロックしていて格好良いのですが、このバンドについてはまた今度。では。