想いコガレテ - 諫山実生
ゆう子のグライダー
藤巻亮太 粉雪 歌詞
サンボマスター - 僕らの世界をどうするの?
病院にいた。
ふと受付をみると、70過ぎとみられる女性が必死な顔をして、カウンターを挟み事務員と相対してなにやら話をしていた。
「とても辛くて・・・」
「2014年以来きてませんでしたね」
「・・・お金がなくて・・・・、我慢してました」
どうやら毎日受診しなければならない状態だったのに、4年前にぷつんとこなくなった患者さんのようだった。
「少しはよくなったような気がしてたんだけど、お父さんに毎日酷いこと言われて・・・」
DVまがいのこともあったらしい。
麻生大臣が「なんで俺が払った健康保険税でアイツらの面倒をみなきゃならんのだ」
若者たち(といっても恐らく40代以上60未満)は、病院を寄合所のようにして、遊んでいるような老人を優遇するような制度は廃止せよ・・・。
そんなことを耳にするが、どうもしかし最近遊んでいる老人の数は減少しているようだ。
ゲートボールをしている人たちの声がいつしか聞こえなくなり、新聞の高齢者の事件(特に交通事故)なんかみると「80代のアルバイトの○○さんが」なんて記事が出たりしている。80歳のアルバイト?わたしは背筋が寒くなるような気がした。
前述の年老いた女性・・・。
「お金がない」と言った。
お金がないとは言え、4年も病院に行くのを我慢していたとは。
「とても辛い」
でも、行けない。毎日毎日そんな思いをもって4年間・・・・。
これからそういう境遇に陥る人たちがどんどん増えてくることが予想され、そしてわたしもその中の一員になるかもしれないことを思うと、なんだか降ってわいた不安に押しつぶされそうなやりきれない深い悲しさみたいなものを感じずにはいられなかった。
今日の天気は薄曇り、明日は晴れになるようだがその女性の自宅は病院からはかなり遠いようだった。
ゆう子のグライダー
藤巻亮太 粉雪 歌詞
サンボマスター - 僕らの世界をどうするの?
病院にいた。
ふと受付をみると、70過ぎとみられる女性が必死な顔をして、カウンターを挟み事務員と相対してなにやら話をしていた。
「とても辛くて・・・」
「2014年以来きてませんでしたね」
「・・・お金がなくて・・・・、我慢してました」
どうやら毎日受診しなければならない状態だったのに、4年前にぷつんとこなくなった患者さんのようだった。
「少しはよくなったような気がしてたんだけど、お父さんに毎日酷いこと言われて・・・」
DVまがいのこともあったらしい。
麻生大臣が「なんで俺が払った健康保険税でアイツらの面倒をみなきゃならんのだ」
若者たち(といっても恐らく40代以上60未満)は、病院を寄合所のようにして、遊んでいるような老人を優遇するような制度は廃止せよ・・・。
そんなことを耳にするが、どうもしかし最近遊んでいる老人の数は減少しているようだ。
ゲートボールをしている人たちの声がいつしか聞こえなくなり、新聞の高齢者の事件(特に交通事故)なんかみると「80代のアルバイトの○○さんが」なんて記事が出たりしている。80歳のアルバイト?わたしは背筋が寒くなるような気がした。
前述の年老いた女性・・・。
「お金がない」と言った。
お金がないとは言え、4年も病院に行くのを我慢していたとは。
「とても辛い」
でも、行けない。毎日毎日そんな思いをもって4年間・・・・。
これからそういう境遇に陥る人たちがどんどん増えてくることが予想され、そしてわたしもその中の一員になるかもしれないことを思うと、なんだか降ってわいた不安に押しつぶされそうなやりきれない深い悲しさみたいなものを感じずにはいられなかった。
今日の天気は薄曇り、明日は晴れになるようだがその女性の自宅は病院からはかなり遠いようだった。