からくの一人遊び

音楽、小説、映画、何でも紹介、あと雑文です。

Galileo Galilei 『管制塔(acoustic)』

2020-05-07 | 音楽
Galileo Galilei 『管制塔(acoustic)』

北海道、稚内の出身バンド。もう解散したが。

動画は同名映画から。

これも舞台は北海道、稚内・・・・・、かな?

Peter Bjorn and John - Saying Goodbye (Official Video)

なんかビートルズ意識してるな、と思って十年たったら、「ジョン・レノン」になっていた。

The Smiths - Still Ill live on the Tube 1984

今では伝説のバンドとよばれているらしい。

私が聴いていた頃は、インディーズで周りはあまり知らなかったので、ちょっと得意になっていた。

でも、あれから40年近く経った今では割と多くのファンがいることが判明した。

え~~、でもあのときさぁ、みんな全く知らないっていってたよね。

そんなぁ。( ;∀;)

THE BLUE HEARTS『青空』Covered by しなの椰惠(Shinano Yae)

なかなかの歌いっぷり。

最近こういう声質の女性シンガーが増えたような気がする。

前にも言ったかもしれないけれど、この才能は貴重。

多分背負っているものの中身が濃いのである。



ヒッキーヒッキーシェイク


https://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABJA-%E6%B4%A5%E5%8E%9F-%E6%B3%B0%E6%B0%B4/dp/4150313792/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

津原泰水(つはら やすみ)
1964年、広島市生まれの作家。青山学院大学国際政治経済学部卒。1989年、津原やすみ名義で『星からきたボーイフレンド』を執筆し、デビュー。1997年、津原泰水名義で『妖都』を刊行。以後、『蘆屋家の崩壊』などの「幽明志怪」シリーズ、『綺譚集』『少年トレチア』などの幻想小説で人気となる。2006年、吹奏楽部での体験を基に『ブラバン』を刊行し、ベストセラーに。2014年には「五色の舟」がSFマガジン「オールタイム・ベストSF」国内短篇部門1位となり、コミカライズ作は第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。2016年、『ヒッキーヒッキーシェイク』が第33回織田作之助賞最終候補になり、同作は2019年6月6日、早川書房から文庫化される。

〇あらすじ
「人間創りに参加してほしい。不気味の谷を越えたい」ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラーJJは、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムという、年齢性別さまざまな4人の引きこもりを連携させ、あるプロジェクトを始動する。疑心に駆られながらも外界と関わろうとする4人だったが、プロジェクトは予想もしない展開を見せる。果たしてJJの目的は金か、悪意か、それとも?現代最高の小説家による新たな傑作。

〇レビュー
ともかく、スピード感のある小説である。300ページあるのだが、3時間ほどで読み終わった。
この津原康水という作家の小説を読むのは初めてだが、twitterで幻冬舎・百田尚樹の二者連合との争いによってその存在を知り、興味を持ったことから本作を読んでみた。
あらすじにある通り、三人称で書かれたこの小説はいくつかの謎を抱えている。それは、多分、あれもこれもという作者のよくばり気質から来ているが、さて、これらのばらまかれた謎を最後にどのように収束させるのだろうという興味もあって最後まで飽きずに読めた。読んだあと、作者のtwitterを眺めていて驚いた。作者の小説の執筆スタイルは、プロットもあらすじもへったくれもない、そんなものは関係なく、最初から最後まで流れのまま思いつくままに書いているというのだ。そんなことができるのか?普通は起承転結に沿って、おおよそのストーリーや会話などを考えて書くものだと思うが、作者はそんなことは考えずに白紙の状態から書いてゆくらしい。漫画だってストーリーを考え、テーマやキャラクターの性格も決めてからネームに入る。バカな、と思った。でもストーリーの流れに違和感はなかった。
ただ、もう少し主要キャラクターに絡ませてもいいキャラクター、何のために出したのか分からないキャラクターはあった。
作者は学生時代から、音楽活動をしているのだと言う。バンドなどでライブでは、その演奏はその時の状態、音が響くかどうかとか寒暖とかそういうことによって調整という意味でアドリブ的になることがあるらしい。そうか、きっと作者はそのライブ感が欲しくてそういうスタイルをとっているのかと思い至った。
それにしても・・・、「ひきこもり」を社会にかかわらせるにはどうしたらいいのか?多分そこから始まったこの物語は、非常にアイデアにとんでいる。おそらく凡庸な作家には思いつかないだろう。会話のやりとりも魅力的だ。「ライ麦畑でつかまえて」みたいな青さもある。
作者の作品の守備範囲はホラー小説、SF小説、推理小説、青春小説、恋愛小説と多岐に亘る。これからも読んでみたい作家である。
最後に、この小説の中で私がとても気に入っている一文があった。

(高価な楽器ではない。抱えたときのバランスは悪いし、惚れ惚れするような音がするでもない。彼がそのベースを特別と感じる唯一の理由は、「母がローンを払ってくれたから」だ)

とても温かい一文だと思う。


コメント
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