荒井由実 – まちぶせ

荒井由実 – まちぶせ



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自戒のうた　神戸のあらた



Waste Beer　　篠原りか




しん（長男）は小さい頃は自己主張が強く、泣き虫なくせに虐められると年上だろうと何人いようと、必ず向かってゆく気の強さがあった。

ぷー（次男）はそんな不器用な兄を見ていたせいか大人が望んでいることを先回りして気を利かす器用さがあった。

中学になると、しんは孤独でいることになにも苦もなくなり、むしろそう望んでいた節がある。

けれど、彼の少ない友人たちはそんな彼が心配で静かに見守っていてくれた。

ぷーの方は変わらず家では母親のknight、外では友人たちの世話役で、いつも多数の友人たちに囲まれていた。

そんな正反対のふたりであったけれど、兄弟というよりは親友のように仲が良かった。

それが良かったのか悪かったのか、何故か幼稚園から大学（仙台）までも同じところに通った。


今年からしんは就職し、ぷーは三月から就職活動を始めた。

私はぷーがどこを受けたのかは知っていたけれど、まさかな、と思っていたし、夏には教員試験を受けるようだったのでこんな結果になるとは思わなかった。

「あのさ、○○に決めたよ」

「え？他は？」

「面倒だからもう就職活動はしない」

「教員は？」

「まあ、○○が自分に合わなければその時考えればいいかと」

○○は四月からしんが所属している会社だ。（現在ホテルに籠らされているが）

幼稚園から会社まで同じとは・・・。

どこまで仲がいいんだか。

でも、それでもいいかも。

ここまで来たら嫁さんも姉妹だとか・・・。

実はその可能性がないでもない。


ほんと、笑わせてくれる兄弟だぜ。

って、その兄弟の親は私なんですけれどね。

・・・・なんて無責任な親だ。

反省！・・であります。