私は広島出身じゃないので
子供のころ、夏休みにテレビで見る8月6日は
とてもとても遠いところで行われる式典でした。
ジリジリする日差しの中に
イスをたくさん並べて たくさんの人が
黙祷する姿をテレビで見ていました。
見ていたってことは、黙祷してなかったんだろうな。
その、遠いところだった広島に
ご縁があって住みついてはや15年。
一度も、8月6日に平和公園に行ったことはなくて
やはり毎年テレビで見てるだけだったんですが
今年は10時に平和公園のすぐそばまで行く用事があったので
どうせならと
早起きして8時15分に間に合うように行ってきました。
お天気はくもり。

たくさんたくさんの人が世界中から集まって
式典を見守っていました。
いつもテレビで見ている芝生の上の椅子に座っている人々は
ほんの一握りの人で
その周りに何重にも折り重なって立ち見の人 人 人・・・・
やっと背伸びしてズームで撮った写真はこれ。
たぶん。麻生サン。

そしてカメラを反対側にむけてみると
こんなにたくさんの人波!!

8時15分
・・・もくとう
これだけたくさんの人が集まっているのに
肩と肩が触れ合うほどにひしめきあって
手に持った紙やうちわでさっきまであんなに
みんなパタパタしてたのに。
目を閉じて1分間。
周囲にたくさんたくさん人がいるのを忘れるほど
人々が気配を消した1分間。
聞こえるのは 鐘の音と
うるさいほどに啼きまくる蝉の声。
そして、
とても残念だったんだけど
とおくのほうでマイクで何やら大声で訴える声。
せめて
黙祷の間ぐらい、大きなだみ声をするのはやめればいいのに。
そのうるさいマイクの声を聞かないように
鐘の音に一生懸命気持ちを集中させながら
長い長い一分間。
あぁ、
私は広島の人になったんだな、と思いました。
そんなつまらない感想しかかけなくて情けないけど
今度は
もう少し大きくなったら
子供たちと一緒に来ようかな、と思いました。
広島で生まれ育っている子供たちは
今日、保育園で原爆の絵本を読んでもらったそうです。
お世話になってます広島ブログ♪
