遠隔地のデメリットは何だろうと、
分かりきったことを、
何とはなしに知人とやり取りしていて、
それをそのままメリットと言ってしまえばどうなるかと、
つまりは暇つぶしをしていたんですが。
遠隔地=故郷へのあまりにも遠い道のり
あたりから、ちょっと面白くなりましてねぇ。
もう車に6時間も乗るのは疲れたと言えば、
じゃあ汽車を使いたまえと。
僕らは相変わらず電車と言わない(笑
雰囲気がなんかね、電というエレクトリックな響きより、
汽車っていうほうが似合いだなと。
実際、まだまだディーゼルが走ってますし。
で、汽車に乗れるだろうと。
札幌にいて汽車に乗る理由を探すのは難しいが、
遠隔地ならば自然なわけで。
調べてみると、Rきっぷ(おとくな切符の指定席版)が使える。
パーク&ライド(特急利用者限定)で車も置ける。
乗ったそこから、ホテルの敷地内みたいなものですよ。
到着が遅い時間になるので、札幌駅から近くて、
まだ泊まれていないホテルをチョイス。
徒歩1分以内の、温泉つきホテル。
ビジネスホテルの分類だが、
マイステイズに見るよう、その内容は近年、
ずいぶんとハイクラス・ホテル寄りになった。
下手をすると、そっちのほうが負けてたりするくらいで。
などと、小一時間はしゃいだあとで、
肝心の切符が買えないということが知れた。
今から、仕事終わってから発券となると、
まず「みどりの窓口」が、軒並み午後5時でシャットダウン。
ならば指定席券売機はというと、
車で30分ほど走った先の駅にはある。幸い24時間O.K.だが。
当然、その駅からの切符しか買えない。
じゃあ車内で車掌さんから買えるかと、
JRの窓口に電話してみたが、
車内では販売しないという。
ならば到着駅で清算とも思ったが、
それもダメだという。
要するに、唯一の方法は、
仕事が休みの日に、駅の窓口で買うしかない。
札幌圏ではありえない。
遠隔地でこそ、気づくことがあるんだなと。
その実例を、今しがた、実感したものさ。
JRを利用する人が減っただとか、
利用者がいないから廃線だとか。
札幌にいたころは、そうだなと思っていたわ。
でもそうじゃないんだねぇ。
利用しないんじゃない。
どんなに使いたくても使えないんだと気がついた、
5月最後の、ちべたい雨の降る夜でした。