先々月、市の耐震無料診断を受けてからというもの、俄かに考えがかたまった。
耐震ナ～ンニモ無し！とお墨付きを頂き
補助金を貰ってリフォームするべきか、はたまた補助金なしで建て直しをするべきか・・
水回りからダメになってくるという現実は既に何年も前に迎えている。
床鳴り、これも鳴るどころじゃなくて「めまい？」と勘違いするほど波打っている。
リフォームごときでどうなるものでもなさそうで・・・・。
だって、基礎が無筋で折れてるって言われたしねえ。
という事で、子供が4歳の頃に中古で買ったこの家を建て直すことに決めた。
事務所の一部屋も一緒に作って自宅で死ぬまで働くか。。。。
細長い小さな土地にじいとばあが寝れるだけの小さな家で充分だ。
ログ？
まさか、出来上がるのは待っていられないし、ローンが通るとも思えないし、
ここは普通に普通の家でよいだろう。
木のにおいをかぎたくなったら小諸へ逃げればよし。
仕事のできる家を作ろう。
そう決めてからは早かった。
プロバンス風のアイアンを使ってアンティークの似合う…なんてことより
金額と丈夫さでハウスメーカーを決めてしまった。
毎回、自治体のゴミの日にタダで出せるごみはせっせと分別して出した。
食器もこれ！！ってモノ以外処分することにして
使う食器や鍋は段ボールにしまって、捨てる物を仮住まいで使うようにした。
嫁入りの時に取敢えずで持ってきた食器などなど。
着ないのにもったいないからと取っておいた服などなど。
いつ履くかわからない靴やカビの生えてしまったバックなどなど。
せっせせっせと処分処分。
タンスも食器戸棚も押入れダンスも行李も・・・・
今はとても身軽になった。
必要な物だけしかない。
これでいつ死んでも子供に迷惑がかからないと思うと本当に楽になった。
もっと早くやっていればよかったんだ。
詰め込んだ訳のわからない押入れの中は窒息死しそうなほど空気が澱んでいたから。
これから残りの人生は今の気持ちを忘れずに
必要な物だけ買って、軽い気持ちで生きて行こう。
自分の分は片付いたから、さ～てと、ここで問題はＹさんだ。
彼のとっておく病と片づけられない病は重傷で、全く物を捨てないばかりか拾ってきてしまう。
口癖が「お宝、お宝、」だから。
入らないから捨てて！といえば、きっと丸ごと小諸に移動するだろうし・・・。
傷つけないで上手に彼に片づけさせるにはどうしたら良いのだろうか・・・・。
これがこの先もずっと続く課題だ。
今日、仮住まい先をバルサンしてきた。
築45年の古家で4か月間、せめて地震が来ないことを祈りながら・・・・。
