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【お知らせ】
壮大なスケールのウルトラヒロイン・ヒストリーとして連載を続けてきました本作ですが、この続きは電子書籍版に収録させていただきます。
諸般の事情にて、ここでラストシーンまで掲載できず申し訳ありません。
小説版を楽しみにしていてくださった方、当ブログにコメントをくださった方、ありがとうございました。
当ブログは今後、日常の雑談やコミック版の制作ウラ話などに戻していこうと思います。
どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。
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というわけで、現在も小説版の続きを書いています。
その後の内容を「ネタバレ構わず」書きますと、以下のようなストーリー展開になっております。
◆(今後の展開)ネタバレ
まず、姉のハルナに巨大化が始まります。
永き冬眠中であった怪獣ヘラームの目覚めが近いことで、ウルトラヒロイン化の完成を急ぐ《力の卵》が、生理現象のようにハルナの体の一部分を巨大化させたりします。
ハルナはそれを必死に隠そうとするのですが……そんな日常シーンが展開されます。
続いて新キャラの登場です。
とうとう弟のハルキにガールフレンドが出来ます。
名前は、虹渡佐和子(にじわたり さわこ)。
偶然にも母親と一緒だったので、ハルキは彼女に興味を示します。そのことがきっかけで、ふたりは急接近していきます。
以上のような大きな流れがあります。
これらのついて、いかなるコンセプトで考えていっているかを、以下に補足説明いたしましょう。
◆ヒロインの体が一部巨大化する現象について……
以前にテレビドラマ『踊る大捜査線』のシナリオ会議で、刑事ドラマを作るに当たって、『太陽にほえろ』でやっていないことをやろうとしたという話を書籍で読んだことがありました。
(例えば、刑事にニックネームを付けない。聞き込みのシーンにBGMを流す演出をしない、など……)
その手法をとても新鮮に感じていた私も、今回の『UltimaGoddess~巨人娘~』では、『ウルトラマン』でやっていないことを描こうと思いました。
それが、ヒロインの『体の一部が急に巨大化して困る』というシーンです。
変身アイテムで、きっちり超人モードと等身大の人間モードが切り分けられないというのは、ウルトラマンでやってないことだなぁと思ったからです。
もともとヒーロー(ウルトラヒロイン)としての成長過程にあるなら、そうした失敗やドジってのもあり得えますよね。
端から見たらギャグだけど、でも当人はマジメに困ってしまう問題として描けば、かなり面白いんじゃないかと思ったんですね。
◆母親のスタンスに近づけたいライバルキャラの登場……
そして続いて、新キャラの登場。
しかも、双子の母親と同じ名前のクラスメイトです。
これもウルトラマンには、ほとんど恋愛の要素がなかったので投入しようと考えていたことでした。
つまり本作は、女性版ウルトラマンとして、どうやってヒーローとの差別化、つまりウルトラヒロインの〝女の部分〟を色濃く出していくかに苦心しています。
手っ取り早くやるなら、男女のラブストーリーを織り込むことです。
当初は、主役の2人は姉弟ではなく、他人同士で、恋愛対象にしていました。
でも、そうしちゃうとウルトラヒロインの神秘性が損なわれてしまうんですね。若い男女だったら、すぐに肉体関係を持とうとするだろうし(笑)、そのことによって純粋さも失われていくだろうと……。そうするくらいだったら、2人を双子にしてしまい、特異な点を強調していったほうが絆も深まるだろうし、それによる葛藤も生まれてくるだろうと考えました。
正直いうと、『近親相姦』的な危うさのベクトルと、それにブレーキをかけようとするベクトルとの葛藤が、普通のラブストーリーを導入するよりも特異性が生まれて、より神秘的でウルトラヒロイン系のマインドに近づけるかなと思ったのです。
そのため、母親と同じ名前のガールフレンドを登場させました。
佐和子が、双子の近親相姦的な方向へのブレーキ役となるのです。
なぜ母親と一緒の名前にしたかというと、幼い頃に母親を亡くしたハルキがとっかかりとして興味を持つだろうということと、また姉のハルナが佐和子に対して、〝亡き母親の亡霊〟を見てしまうんじゃないかなと期待してのことです(笑)。
つまり、ハルキの母親代わりになろうとしているハルナには、それが一番怖いことで、実は母の存在こそが脅威なんじゃないかと……。
娘として母親に敵わない、勝てないとコンプレックスを持っていることに、男性のヒーロー物には出せない〝女の部分〟が演出できたら最高ですね。
この、『新たなキャラの投入による〝三角関係〟』がうまく発展するかどうか、まだ未定ではありますが……頑張りたいと思います。
……と、これからそこを書いていこうとしている自分に、思いっきりプレッシャーかけている日記でした(汗)。
ではではまた! ^▽^/