気分転換に、レンダリングしました。
FF(ファイナルファンタジー)風のレンダリングです。
ちょうどFF-13のムービー内にて、お気に入りショットをキャプチャー画像で残してあったのです。
それを自分で分析(推測)しながら、同じような雰囲気に近づけてみようという試み(遊び心)でした。
使用した3Dモデルは、くつぎけんいち先生作の「テライユキ」さんです。
それでは、簡単ですがレンダリングの過程を解説していきましょう。
①最初にレンダリングした1枚目
実は……これでもいいんじゃないかと、最初に思ったほどです(;^_^A
まずは強めの明るさで、テライユキの背後からバックライトを当てました。ライトにカラーのフィルター類は使わず、白のままで鼻の筋がくっきり目立つようにライトの角度を調整してあります。
続いてメインとなるキーライトをテライユキの正面から当てました。こちらは薄く青のカラーフィルターをかけてあります。これはFF-13の画像から推測しての判断です。ですが、レンダリングした画像を観ると、青色フィルターの影響なんて、ほとんど出ていませんね(笑)。これは、パラメーターを調整していくと微妙に効いてくるようになります。
②焦点距離を試してみた
思いついたように試してみたのですが、これは違ったようでした。どんな雰囲気になるか確認したかっただけということで、この効果はこのあと取りやめます。
③フィルライトの追加
補助光源として、キーライトによって被写体に出来た強すぎる影を弱めるためのライトを追加しました。
カラーフィルターは、なんと薄い紫色です。テライユキの顔の正面にあるキーライトの薄い青色フィルターと相まって、テライユキさんの肌がほんのりと赤みを増してきました。これで肌がフィギュアっぼさから少し離れ、人間の生きた肌っぽさに近づきます。
④フィルライトの影を消す
追加したフィルライトによって余計な影が出てきたので、フィルライトは影を出さないよう設定し直しました。
しかし鼻の頭の横に出た影が、どうも強すぎます。ここだけが、やたら気になってきました。
⑤⑥鼻頭の横に出来た影を消す
修正です。鼻の横に出た影をどうにかしたいと思って、パラメータをいろいろいじりました。レンダリングした5枚目と6枚目は、ほとんど同じなので、6枚目のほうを掲載します。
実はこの雰囲気、個人的にかなり好きで……これで終わりでもいいかなと思ったのですが、テーマが「FF-13のレンダリング画像に似せる!」だったので、初心忘るべからずということで、このパラメーター設定はナシにして、元に戻します。
⑦⑧⑨パラメーターとの闘い
ここは細かい設定にこだわり、「これでどうかな?」とレンダリングしてみては、「ちょっと違うなぁ……よし、今度はこうしてみよう!」と、設定を変更してトライするので、調整の連続になります。
ここも、7枚目から9枚目まで、見た目にはあまり変わりません(笑)。なので、9枚目だけを掲載しました。
3Dレンダリングの面白さは、こうした調整するための設定を細かく詰めていくプロセスにあります。例えると、それはゴルフで狙った穴にどうボールを入れてみせるかを考えてから打つ行為と似ていますね。求めるものを追求する楽しさというんでしょうか。それは料理でも同じだし、将棋の詰めの段階もそうだし、あらゆるものの根本的な面白さと通じるものがあります。何の道具を使って、どう表現するかの違いでしかありませんね。
⑩⑪⑫⑬完成へ
欲張れば、まだまだ調整したいし、直したいところも出てきますが……ひとまず完成としました。
最初に掲載したのが13枚めのレンダリング画像です。10~13枚目までも、見た目に何が違うんだというくらい、微妙な変化しかしてないし、説明しようにも、うまく伝わるかどうかわからなかったので、細かいところは省略いたします。すみません。
平均して、1枚のレンダリング時間は30分前後でした。
ですので調整していた時間も含めると、完成まで7時間以上かかっています。
このスケジュールでは、私がめざす長編漫画は制作できませんね……だからこそ、考え方を変えて、効率のいいワークフローに移行しないといけません。
ぶっちゃけると、1枚に7時間もかけないよう手を抜いてしまうけど、それを他の面で補って余りあるよう工夫し、制作の速さ、クォリティー、面白さをバランス良く配分することでしょうか。
私がこの数日、頭を痛めている問題はここにありました。
でも、それも……昨日の日記「あきらめること」で書いたように、欲張らないことなんだと悟りました。
憧れと現実は違う……。
今の自分に出来ることを考え、それを形にして残していく努力をしよう。
そのように考えを改めました。
考えがまとまりつつあるワークフローに沿って、私は徐々に個人制作のプリプロダクションを進めていきたいと思っています。
それらは、また別の日にレポートしていきますね。
ではではまた! ^▽^/