海とオルゴールBLOG

イルカにあえる海辺のカフェ『 海とオルゴール』さとみママからのお便りです

2009 ありがとう

2009-12-31 14:24:36 | 海とオルゴールさとみママのつぶやき


年が明けた1月11日に、普段なにも連絡しない、わたしを産んでくれた母から
電話が・・・約20分ほどの通話を、いま降りしきる雪を見ていたら、
記憶がよみがえってくる・・
「昨晩、枕元におばば(祖母)とおば(3月にクモ膜化で倒れたおば)が座って、
侘びていた・・なにかさとみちゃんの周りで変わったことはないか。
父は元気か、みんな元気にいるか・・・」
たくさん話をした。
自分は長生きはしないかもしれない・・
言葉が途切れていた。
「だら(バカ)みたいなこと言ってないで、早く休むように伝えた。

最後に、今のわたしの生き方を伝えた。

何度も、何度も・・繰り返し繰り返し・・「ほんでいいがやぁ~」
そう言ってくれた。

今日は1月11日、もう少しで、海とオルゴールの冬季休業に入るさかいに
20日には、顔見にいける・・でも、その前に、来たくなったらいつでもいい・・
電車に乗って来ればいいよ

「ほんとかぁ~ほんとに来てもいいがかぁ~」

携帯を閉じた。午後9時だった。
その数時間後、携帯電話をかたく握りしめて、母は逝ってしまった。
酒とたばこが原因だった、虚血性心不全で突然だった。

最後のお別れに、「もう・・心配せんでいい・・ゆっくり休んでいいがや」
そう・・心の中に告げた。

最後の扉が閉じられた・・その瞬間・・わたしは
「かあちゃん」繰り返し繰り返し・・呼んだ・・

たぶん小さな時に言っていたように、見えなくなる母を呼んだような感覚だった。

儚く やるせなく 哀しい 

縁の薄い母だったかもしれないが、確かにわたしの大地の母だった。


今年は、わたしの周りに、身近な人が逝ってしまった。
気づいたことがあります。みな亡くなるちょっと前に、
わたしに「ありがとう」を言いました。
なんでか分からないけど・・でもその「ありがとう」の意味が、
いま分かるようになりました。

少しの間だけかもしれないけど・・ここに来て、海を見つめたことや
美しい音楽を聴いたことへの感謝の言葉だと思いました。
<!-- 百舌鳥・イソヒヨドリ・うみねこと虹 -->

・・ここから目に映る海や、聴こえる音楽でみんな、
ありがとうを、言ってくれたことが確かなことでした。

春が来て 夏が来て 秋が来て 
寒い冬・・2009 ありがとう

12月15日・・カエルパパが50歳になりました。わたしは6月27日48歳に
なりました。人生の再スタートラインです。
カエルパパは自分の誕生日の夜に眠れなかったことを話してくれました。
なんで・・・って聞くと・・「50歳になったことが不安だった」
と答えました。

一生懸命、働いて老いてゆく・・やっと楽になったら・・今度は、
もう何年生きられる・・先を見つめる。
病気にならないだろうか・・この先どうなるのだろうか・・
我の存在をあらためてみる。立ち止まる。誰しも、みな同じこと考えること
ってあると思います。

今を一生懸命生きる・・そうすれば・・きっと人生の先の進む道には、
たくさんの幸にめぐり合えて、その幸せを天へ持っていけるんじゃないか・・
いま目に映る、雪も・・晴れの日には鳥も大地には花も・・海には生き物たちも
すべてはひとつであり・・みなつながっている・・
そう思えたことの一年だった。

2009年ありがとう あした2010年
一生懸命生きてる間・・ここにいて、どんな時も、ここからの目に映る自然を
今日あったことを、ありのまま、ここに留めさせてください。

2005・12からはじめた、海とオルゴールBLOGお蔭さまで、
もうすぐ、人気ブログランキングにエントリーになりそうです。

500IPになるとエントリーとなります。
下記のとおりです。
日々、発信する「海とオルゴールBLOG」いつも愛読していただき・・
いつもどこかでつながっているみなさんの心をつなげて、
これからも、大切な時間を、ここに書きとめていきたいです。
今年一年ありがとうございました。2009ありがとう
2010もどうぞよろしくお願いします。



今日、大荒れで雪が降りしきる中、2組のお客様にご来店いただきました。
「店の前を通っていて、いつか入りたくて、今日は来ました」
その言葉を聞いて、今日、居て良かったって思いました。


見えなくなるまで手を振る・・いつの間にかそれがわたしのくせになりました。



ーーー追記ーーー

だらみかから、おせちの宅配が届きました。
我が家は、わたし一人しかいません。
輪島まで、雪道だったけど、運んで来ました。


実家の輪島「さかした民宿」です。

厨房にて、おせち料理見てみました。
金沢の老舗「山の尾」さんの超ゴージャスなおせち


実家には、父も母も弟もいます。お正月は、親戚もいっぱい集まります。


三の重のおせちです。素晴らしいです。







だらみかは、突然、わたしにいつもご褒美をくれます。
わたし一人で、食べられないので、実家へあげることにしました。