△オキクラゲ
(2024.4.30 加茂水族館)
刺胞動物門/鉢虫綱/旗口クラゲ目/オキクラゲ科
外洋性のクラゲなので「沖」クラゲ。
触手は8本、傘の大きさは5~8cm。傘上に刺胞魂をもつ小突起が多く見られる。刺胞毒は強く、刺されるとかなり痛い。
ピンクや赤紫、赤茶色…、個体によって色が微妙に違う。そのグラデーションがまた実に美しい。
△アカクラゲ
(2016.7.31 京都水族館)
刺胞動物門/鉢虫綱/旗口クラゲ目/オキクラゲ科
傘に放射状に赤い16本の縞模様が伸びる。傘の直径は大きい物だと30cmくらい。
触手は多くて長い。最大2mの長さになり、触手の刺胞にはやや強い毒がある。
この刺胞を乾燥させた粉が鼻に入るとくしゃみを引き起こすため「ハクションクラゲ」とも呼ばれる。
触手と口腕を長く伸ばして泳ぐ様子がとても優雅で美しい。「毒のある物は美しい」というのは本当だと思う。
△ヤナギクラゲ
(2023.5.2 加茂水族館)
刺胞動物門/鉢虫綱/旗口クラゲ目/オキクラゲ科
白い傘に、24本の赤い触手、白いリボン状の口腕をもつ。傘経は10cmくらい。
傘は若いうちは白っぽいが、成熟すると黄色っぽくなってくる。
加茂水族館の「クラゲ館長が選んだ美人なクラゲ60種」の表紙になっているクラゲ。優美で美しい。
△アマクサクラゲ
(2016.8.9 新江ノ島水族館)
刺胞動物門/鉢虫綱/旗口クラゲ目/オキクラゲ科
九州天草地方で見られる南方系のクラゲ。傘の大きさは6~10cmくらい。
成長とともに薄茶、ピンク、白色と体色が変化する。
触手と傘の中央部に刺胞魂がある。刺胞毒は強く、刺されると痛い。
クラゲ食。ミズクラゲを入れると触手で絡め取って食べてしまうが、共食いはしないらしい。
△パシフィックシーネットル(2019.5.2 新江ノ島水族館)
刺胞動物門/鉢虫綱/旗口クラゲ目/オキクラゲ科
北米西海岸に見られる大型のクラゲ。傘の色は金色、触手が赤いのが特徴。
「シーネットル」とは「海のイラクサ」という意味。イラクサは毒の棘のある雑草。
ヤナギクラゲに近い仲間で、和名は「アメリカヤナギクラゲ」。
繊細さはないが、力強くて存在感がある。だから、群泳していると迫力がある。
数年前、アカクラゲを捕まえたことがあった。傘経は10cmくらい。
口腕と触手が長いので、持ち帰って水槽で飼育するのは難しいと思い、あきらめて海に帰した。
だいたい、アカクラゲは毒が強いし、ミズクラゲを餌にあげなくちゃいけないし…。