設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

湯気の中の癒し空間

2004年10月06日 10時43分27秒 | 独り言
そろそろ息子達と一緒に入る 入浴タイムを卒業したい。
というより 長男クラスの子供を持つご家庭では とっくに
卒業したというところも多い筈だ、、、、
それなのに 無邪気と言うべきか どう言うべきか 私が
「お風呂に入ろう~~」と言えば 我も我もと 兄弟がついてくる、、、
勿論 週のうち何回かは 一人で入ったり 兄弟で入ったりという日も
あるが 「一人で入るでしょ?」と問えば「ええ~~~」なぜか嫌な顔。

「幼くて 可愛いところがあっていいじゃない~~~」
知り合いには こう言われるが この間 何気なく長男の足の親指に生える
指毛(勝手にこう名付けた)を見たとき「おお!」と思わず 鳥肌~~
なんだか幼いと思っている息子に ちらりと大人になっていく「男」を
感じたとき 馬鹿みたいに いや~~な感触に陥る。
まだ低学年だからと次男もあなどれない。何しろ生まれたとき あまりに
背毛(背中に生える毛 こちらも勝手に名付けている)が多いので
しかも丸くトルネード型に渦なんか巻いている。
「これは よっぽど毛深い男になるに違いない!」
そう思って なんだか嫌だなあ~~と思った記憶がある。そのせいか 最近は
どうも次男の まだまだ細くて幼児体型の抜けない足の筈なのに すねに生える
産毛が濃くなったようにさえ感じる。ああ、嫌だ 嫌だ。

一人でゆっくりバスタイムは 子供が生まれてから数年は 究極の希望だった。
何しろ 専門屋(夫)の帰宅は 深夜だったし毎回 子供と入るお風呂は
ゆっくり浸かった記憶がない、、、、そろそろ一人でゆったりも可能になってくきたと
思うのに なぜか今でも3人ぞろぞろ入る事が多い。

浴室という空間は 「家造り」の打ち合わせでも 結構重要な位置を占める。
おもしろいのは男性側としての旦那様は 割と浴室に
「こう使いたい こう過ごしたい」というイメージを膨らませて話される方が多い。
「とにかく 湯船で足をのびのびと伸ばしたい」
「広い広い お風呂で 壺庭なんかがあるといい」
「湯上がりに ビールなんか飲める庭が続いているといいなあ~」などなど
一日の疲れをリビングと同じ位 癒される場所として求める事が多い。

方や女性側の奥様達は「掃除しやすい素材は、、、」とか「浴室に乾燥がほしい」
などの日常の機能的な生活空間として 考える事が多い。
家の中の一部分の空間なのに 同じ家族で こうも捉え方が違うから
「家造り」は難しいのと共に楽しいのかもしれない。

湯気が立ったいつもとは違う空間に 一人で入れば どこからともなく思う事が
生まれたり 子供と入れば 普段何気なく話さない事を子供自らポツポツと
話したりする事も、、、、家の中だけど 違った世界にいるような感じになるのだろうか。
かつての お風呂が家にあればいい お風呂は身体を洗えればいいという認識は
せっかくの「家造り」においては悲しすぎる。

第二のリビングなんて それは行き過ぎだが一日の生活の最後を締めくくる
場所として その「癒し」を浴室に多いに発揮してほしいものだ。
そして私の締めくくりは まだまだ3人一緒のようで、、、、本当の「癒し」の
空間に変身できる日を待っている状態らしい、、、

でも長男の指毛や次男のすね産毛は 私に あっという間に変身できるからねと
3人一緒のバスタイムの終わりを予告しているようでもある。