設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

回転寿司へ繰り出して

2004年10月23日 11時10分35秒 | 独り言
先日 久しぶりに知り合いと「回転寿司」に繰り出した。
久しぶりに行ってみると 「回転寿司」のシステムは毎度変わっている。

ベルトコンベアに お寿司がくるくると回ってくる毎度の光景は
変わっていないが 以前なら 自分の好みのネタがないと
コンベアの中で握っている板前さんに
「まぐろ ください~」とか「ホタテください~」と頼まなければいけなかった。
すると板前さんが 自分の前に頼んだ品物を置いてくれる。
しかし 先日は「好みのが来ない~」と待っていると つい最近この店に来た
ばかりの勝手知ったる知り合いが ちょいちょいと簡単に座っている場所に置いてある
画面で注文してくれた。その早々とした手さばきに感心していると 赤い注文品という
台にのった お皿がどんぶらこと流れてくる。そして自分の席の前になると
「ブー」とブザーで教えてくれるのだ。「凄い合理化!!」知り合いに笑われながらも
新しい「回転寿司」システムに感心しまくった。

生まれて初めて「回転寿司」に行ったのは 確か学生時代。もう10年以上前だ。
友に青山にある「回転寿司」へ行こうと誘われ 何も青山なんて洒落た街で
食べなくてもいいのだが 場所柄 外人さんが多くてネタが美味しいとか
友の力説で行った記憶がある。

さすがに青山。やはり外人さんの客ばかりで結構 長蛇の列。
運良く空いた席に友と並ぶと 隣にはトム クルーズばりの外人お兄さんが!
「やっぱり 青山に来てよかったかも~~」ニマニマしてベルトコンベアの
寿司郡を眺める。まず まぐろで 次は いくらでと どんどん皿を平らげ ふと
気がつくと隣のトム似お兄さん なんと私の食べた お皿をそっくりそのまま真似して取っている。
どうやら「回転寿司」なるシステムも どの食べ物もいいのか わからないらしい。
それで隣の私の真似をして お寿司を取っているようだ。それに気がつくとトム似
お兄さんもニッと微笑み「OK OK」の手でサインする。笑った顔もなんとも
トム クルーズ。おお カッコいい~~~

生ものも 平らげ そろそろ巻物にと思ったが トム似お兄さんが自分の
後を追うように食べているので つい手が出せない巻物があった・・・・
でも 食べたいからと ついそれに手を伸ばす。するとトム似お兄さんも!
バカの悲しさで英語で「これはやめたほうがいい。」というのが全くとっさに
出てこない!一体 何年 英語の授業を受けてきてるのか・・・・
その巻物は「納豆巻き」ちょっと外人さんには辛いかもしれないのだ。
トム似お兄さん訳もわからず いつも通りニコニコして口に運ぼうとする。
友と私は「ノー ノー ネバネ~~バ ノーね」などと超訳のわからん英語で
言うものの トム似お兄さんはパクリと・・・・
その後の あのカッコいいトム似顔が苦痛で歪んだのは 本当に可哀想であった。

そして お腹も十分膨れ 私と友が帰ろうとするとトム似お兄さんも
私の肩をトントンと叩き 何か早口で英語でしゃべってくれた。今 考えれば
「僕も お寿司の事 知っている事あるんだ」という意味だったのかもしれない。
私に何か言うと「ヘイ ヘイ」と店の人を呼んでいる。もう おあいそかな?
そう思っていると いきなり店の人に「アップ アップ」と英語で叫んでいる。
見れば 私が飲んでいる お茶を指さし・・・・
どうやら「あがり」を頼んでいるらしいのだが・・・・
トム似お兄さん 店の人がいぶかしげでも 一向にトム似笑顔・・・・
やはり外人は お得である・・・・

あの時 一緒にいった友も私同様 もう子持ち母。今度時間があったら
是非 あの「青山回転寿司」に繰り出そうと言い合っているが・・・・
きっと年月の流れで あの「回転寿司」もシステムが変わっているのかも。
今度 友と行く時は 自分達がトム似お兄さんになっているのかもしれない。
そう 案外 今度は外人さんに教えられるのかも・・・・
月日というのは 自分だけが取り残される事が多い。
たかが「回転寿司」だが ちょっと月日の悲しさを感じてしまった・・・・