設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
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流行病

2005年06月16日 11時43分01秒 | 独り言
「精神科病院」に統一へ 「精神病院」表記を廃止 (朝日新聞) - goo ニュース

最近「精神科に通ってるの」そう聞いても 引かない。
一昔前だと「ええ~~~!頭がおかしい?」
こんな失礼な解釈が正直 どの人にも浮かんだのではないだろうか。

心の風邪と言われるくらい「うつ」の理解も深まったし
心療内科という耳慣れない言葉も もう今は広まっている。

確かにこの病になっている人を見近に見る。
自分だって 人間やってる限り いつかかるともわからない。
今は副作用もなくいい薬もあり 確かにこの病と戦っている
人達も多い。ただ この病は本当にわかりにくい。

どこかの臓器が傷んでいる 病んでいるとはっきり写真に
映る訳でもなく まあ、二次的に身体中の臓器のどこかが
おかしくなる場合もあるだろうが 人の心の中を現実問題
誰もが目で確認する事は出来ない。
「病気なんだ」
そう認識しずらい事もあるだろう。だから本当に病気なのに
ただのサボりだとか怠けと見られるのが一番辛いと どこかの
本にも書いてあったが・・・・

でもなあ~と最近思う。これだけメンタルな病気がむしろ
流行のように増えていくのは どうかなと・・・・
確かに本当にこの病気にかかっている人もいるだろう。
でも物凄く意地悪な言い方をしてしまえば
「病気になっている事に陶酔する」
そんな行為の人達が一緒にこの流行に便乗しているようで
ならない。

生きるか、死ぬか。
正に戦中、戦後の日本で 例えば動かなければ明日食べるものも
寝るところもない なんて極限に陥った時 人は
「何もしたくない」
こんな状態にはならないのでは ないだろうか。
ともかく動く。ともかく生きる為にどうにかする。
それが生に執着せざるを得ない人の性とでもいうべきでは
ないだろうか。

極端な例かもしれない。観点が全く外れた例かもしれないが
現代だからこそ多くなってきた メンタルな病。
それって裏を返せば「贅沢病か!」なんて解釈も
自分の中では出てきてしまう。超勝手な解釈でもあり
実際に病と戦っている人達には大変失礼だとはわかっているが・・・

団塊の世代が退職者となる数年後は また心療内科の
扉を叩く人達が増えるのでは・・・・という内容のテレビを
見た事もある。

扉を叩くのは 仕事のなくなった 生き甲斐の失った本人達も
勿論だが 急に夫が在宅する事になったストレスから
その妻達も多く扉を叩くのではないかと言われている。

飢えて亡くなる人達は とりあえず今この国では日常茶飯では
なくなった。とりあえず皆 なんとなく平穏無事に送っている。
でも 違った意味で生きていくのが大変な時代なのかもしれない。
だからCMで流れるほど 精神的な病が流行り始めている。

難しい事はわからないが この傾向が単なる流行病として
膨れない事だけを見ていきたい。
本当に病気になっている人の気持ちは 当人でなければ
やはりわからない事だからだ・・・・