小学生の頃、家族でサーカスを観に行った。
観に行ったというより、
出かけた帰り道にサーカスをやっているのを見つけたので
急に入った、という感じだった。
入場口で係の方に「混んでいる」「席が無い」と言われたのに
両親は「いいよ、いいよ」と中に入ってしまった。
私は次の機会にゆっくりと観たかったので
嫌々、入って行った。
会場に入ると席が無いのは一目瞭然だった。
階段を下りながら席を探すが、全然見つからない。
あるわけがない、といった感じだった。
だからさっき、言われたじゃないか!
私はさらに機嫌が悪くなった。
結局、通路になっている階段の途中で座って観ることになった。
後ろの席の男性から「観えないよっ!」と怒鳴られた。
私たちは少しかがんで観ることになった。
みじめだ!みじめでたまらなかった。
私は涙が出て来て、サーカスなんてどうでもよくなり、
一人で怒りながら、泣いていた。
幼児だった弟は父親に抱っこされて、ご機嫌で観ていた。
そこから記憶が無いのだ。
そこまでは強烈に覚えていて、今でも嫌な思い出のひとつだ。
あれ以来、サーカスも大嫌いになり、観に行ったこともない。
だから私は子どもに何かを体験させるときは
その中でもできるだけ良い状況で体験させてあげたいと
強く心に誓うようになった。
観に行ったというより、
出かけた帰り道にサーカスをやっているのを見つけたので
急に入った、という感じだった。
入場口で係の方に「混んでいる」「席が無い」と言われたのに
両親は「いいよ、いいよ」と中に入ってしまった。
私は次の機会にゆっくりと観たかったので
嫌々、入って行った。
会場に入ると席が無いのは一目瞭然だった。
階段を下りながら席を探すが、全然見つからない。
あるわけがない、といった感じだった。
だからさっき、言われたじゃないか!
私はさらに機嫌が悪くなった。
結局、通路になっている階段の途中で座って観ることになった。
後ろの席の男性から「観えないよっ!」と怒鳴られた。
私たちは少しかがんで観ることになった。
みじめだ!みじめでたまらなかった。
私は涙が出て来て、サーカスなんてどうでもよくなり、
一人で怒りながら、泣いていた。
幼児だった弟は父親に抱っこされて、ご機嫌で観ていた。
そこから記憶が無いのだ。
そこまでは強烈に覚えていて、今でも嫌な思い出のひとつだ。
あれ以来、サーカスも大嫌いになり、観に行ったこともない。
だから私は子どもに何かを体験させるときは
その中でもできるだけ良い状況で体験させてあげたいと
強く心に誓うようになった。