海霧 2013-05-10 17:25:41 | 本 読書会の課題本原田康子さんの海霧はとても読みごたえのあるものでした。 この物語は、明治から昭和にかけて、釧路が久寿里と呼ばれていた明治の初めから 鉄道が敷かれたりして次第に開けてゆく様子をはじめ、一代で大商店を築いた男と 家族の3代に渡る盛衰が、街の発展とともに描かれるかなりの長編の物語です。 それにしても人物描写、時代描写、背景どれをとっても緻密で精巧、いくら自分のルーツ とはいえ引き込まれる本でした。