1185年11月7日、吉野の山へ逃げた時の格好が壺装束に市女笠(いちめがさ)でした。
この御方、葉富御前といいまして、国立大学大学院を今年卒業したお嬢様です。ちょこっと・・・生意気です^^
壇ノ浦で平家を打ち破った源義経ですが、兄・頼朝に命を狙われ逃亡。愛する静御前を伴い吉野山の吉水神社に身を潜めます。しかし、すぐに頼朝の追っ手が迫り、義経と静御前は吉野山で離れ離れになります。これが2人の永遠の別れになってしまったのです。涙がとまりません・・・・。
義経:これ以上共に旅を続けても静の身が危険なだけだ・・
静 :わたしは、いつまでもあなたの傍におりたく思います。
義経:頼む・・。行ってくれ
静は義経から、鏡、お供の者5人、持ち合わせのおこずかいを持たされ離れ離れになります。実はこの時静は義経の子を身篭っていました・・。このあと、お供の4人はお金を持ち逃げします。また年老いたひとりも病のために、山中で死んでしまいます。一人残された静はどんな思いだったでしょうね。静は道をさまよううちに、蔵王権現の祀られている社についたあと、捕われて鎌倉に送られることになります。1185年11月17日でした。
そのあと・・、頼朝の御前で、死を覚悟で歌った歌が次です。
『吉野山 峰の白雪踏み分けて 入りにし人の跡ぞ恋しき』
また、義経より、鏡を渡されますが、こうも言っています。
「鏡に映る顔は、あなた様を思う悲しい顔ばかりで御座います・・。