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エジプト史跡を巡る-11 アブ・シンベル神殿

2019年10月18日 | 世界史-中東.アジア・アフリカ

【エジプト新王国時代BC1570-BC1070】

建造主は新王国時代第19王朝の王・ラムセス2世(BC1305-1213、即位はBC1270頃) 小神殿は最愛の王妃ネフェルタリのために建造

ラムセス2世の在位:BC1290年 - BC1224年

ヌビアの谷にあるアブ・シンベル神殿の全景

ナセル湖(琵琶湖の8倍の広さの人造湖)のほとりにあるヌビア遺跡群

アスワンハイダムの建設による水没を防ぐために65mの高所に、神殿全体が移設された

 

大神殿

4体のラムセス2世は太陽が昇る東を向き、それぞれの時期を現している

左から異国の太陽、二国の王、メリアモン、アトムに愛されしラムセス

右端のラムセス2世の右足脇には王女・ネブトタウイ、正面には王女・エセネフェル、左足脇には王女・ペンタンタ

右から二番目の ラムセス2世の右足脇には王母・トゥヤ、正面には王子・アメンヘルケプシェル、左足脇には王妃・ネフェルタリ

左から二番目の ラムセス2世の右足脇には王妃・ネフェルタリ、正面には王子・リアムセス、左足脇には王女・ベケトムゥト

 左端のラムセス2世の右足脇には王女・メリトアメン、正面には王妃・ネフェルタリ、左足脇には王母・トゥヤ

中央には4体のラムセス2世像にはさまれてラー・ホルアクティというハヤブサの顔を持った太陽神

4体はラムセス2世が30歳、40歳、50歳、60歳のときの石像

ラムセス2世の足元に並ぶホルス神

神殿の入口脇には奴隷として扱われたヌビア人のレリーフ

 

 

初めて神殿に入ったのはイタリア人のジョバンニ・ヴェルツォーニ

大列柱室の8体の像は、ともオシリス神の姿で表されたラムセス2世

 

天井は3500年前当時のままの色合いが残る

 

戦争会議の様子(ラムセス2世の言う事を聞いている兵士)

 

北の壁にはカディッシュの戦い(対ヒッタイト) 敵を踏んで、もうひとりの敵と戦っている

 ヒッタイトは、インド・ヨーロッパ語族、紀元前15世紀頃アナトリア半島に王国を築いた民族。青銅器しか作れなかった時代に、高度な製鉄技術によりメソポタミアを征服した。最初の鉄器文化を築いたとされる  エジプト王セティ1世は、ヒッタイトの宗主権下にあったシリアのガディッシュ王国、アムル王国に軍を進め、両王国をエジプトの影響下に置いていた。紀元前1285年頃、ヒッタイトのムワタリ2世は、両国を奪還すべく、古代エジプトとシリアのカデシュで衝突し、ラムセス2世のエジプトを撃退する。ヒッタイトの被害者は軽微、エジプト側は甚大であり惨敗したと言える。ラムセス2世は、勝利の記録を戦いの様子と共にルクソールなどの神殿に刻んでいるが、実際にはシリアはヒッタイトが支配を続けた。

 

戦後ラムセス2世はヒッタイト王の娘と結婚して平和条約を結ぶ

 

 

 玉座に座する国家神・アメンラーに貢物をするラムセス2世であるが、右端のムト神は立ってラムセス2世に玉座に座るように促しているようにも見える。このようにラムセス2世が神格化していくようすもレリーフとして残されている。

 

聖なる部屋・至聖所の4体の座像

左からメンフィスの商業の主神・ブタハ、太陽神・アメン・ラー、ラムセス2世、天空と太陽の神・ラー・ホルアクティ

冥界の神でもあるプタハには朝日の奇跡、光は当たらない

また、ラムセス2世が最後にはアメン神やラー神と同格になって座っていることを表す

 

 

アブシンベル小神殿

ここは最愛の王妃ネフェルタリのために建造され、左からラムセス2世、王妃ネフェルタリが交互に6体並ぶ

石像の間には「彼女の為に太陽は輝く 生命を与えられし者 愛されし者」と書かれている

 

ハトホル(愛と美の女神)神の柱

 

ハトホル女神のガラガラと蓮の花を持つネフェルタリは神格化されて頭上には太陽

 

ラムセス2世が髪の毛を握ることで、征服を表している

 

カイロ考古学博物館所蔵の石板

 

ラムセス2世がハトホル神(牛の化身)に蓮の花をささげているレリーフ 

 

 トト神(知識、学問の神)が命の鍵を持つレリーフ

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