三浦光世 三浦綾子共著「太陽はいつも雲の上に」
pp97より
私たちを支えた言葉
剣を取る者はみな剣で滅ぶ キリスト マタイによる福音書26:52
聖書の中には立派な信仰者として軍人も出てくる。が、キリストはまた、弟子たちに対して、「剣を取る者は剣で滅ぶ」と明言した。この言葉は、やはり人間が最終的に武器を放棄しなければ立ち行けないことを指し示しているとみていい。
現代に生きる私たち人間は、直接間接武器を所有し、且つそれ故に益々その脅威を感じている。日本が沈没する前の天変地異以上に、核兵器の脅威はもはや誰しも否定し得ない。が、相も変わらず武器は生産され、行使されていく。
将来、大砲も戦車も軍艦も戦闘機も、一切作るのを止め、これを平和産業に切り替え、戦争を学ばない日が来る、都は聖書の預言であるが、それまでに、人類はどれだけ血を流さなければならないのであろう。
「兵強ければ即ち滅ぶ」
とも言う。武器を持てば持つほど、滅びの危機は増大することを、今ほど人間は自覚しなければならない時はない。(光世)
pp97より
私たちを支えた言葉
剣を取る者はみな剣で滅ぶ キリスト マタイによる福音書26:52
聖書の中には立派な信仰者として軍人も出てくる。が、キリストはまた、弟子たちに対して、「剣を取る者は剣で滅ぶ」と明言した。この言葉は、やはり人間が最終的に武器を放棄しなければ立ち行けないことを指し示しているとみていい。
現代に生きる私たち人間は、直接間接武器を所有し、且つそれ故に益々その脅威を感じている。日本が沈没する前の天変地異以上に、核兵器の脅威はもはや誰しも否定し得ない。が、相も変わらず武器は生産され、行使されていく。
将来、大砲も戦車も軍艦も戦闘機も、一切作るのを止め、これを平和産業に切り替え、戦争を学ばない日が来る、都は聖書の預言であるが、それまでに、人類はどれだけ血を流さなければならないのであろう。
「兵強ければ即ち滅ぶ」
とも言う。武器を持てば持つほど、滅びの危機は増大することを、今ほど人間は自覚しなければならない時はない。(光世)