●特集俳句394・家屋俳句2-3風呂・中里行雄1・2018-8-31(金)
○「蜩や石工を熱き風呂が待つ」(「現代俳句の面白さ」飯田龍太・新潮選書)(中里行雄1)
○季語(蜩・初秋)(→「増殖する俳句歳時記」より引用)【→特集俳句-索引1・索引2・検索3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:石の切り出し作業だったのか、切り出した石の削り出し作業だったのか。一日石に従事した石工を待っているのは熱い風呂。
●中里行雄(なかざとゆきお)
○好きな一句「遺句集を手向ける墓に法師蟬」2
○季語(法師蟬・初秋)(→「575筆まか勢」より引用)
【Profile】:1951年栃木県出身、鹿沼市在住。「雲母」「鹿」同人。NHK学園俳句実作講師。
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■Pickup「蜩・かなかな(初秋)」の俳句12句
08/12/10「全く暮れかなかなは鳴かざりしこと」(井沢正江)〈好きな一句〉
08/12/11「蜩といふ名の裏山をいつも持つ」(安東次男)〈技法53直喩=といふ2〉
08/22/11「蜩に墓冷ゆるまで立ち尽くす」(佐藤紅緑)〈好きな一句〉
08/26/11「かなかなや師弟の道も恋に似る」(瀧春一)〈技法55直喩=似て3〉
09/03/12「かなかなや陰画となりし兵の列」(倉橋羊村)〈五感93聴覚 25〉
09/24/13「かなかなや胸裸の吾に妻の影」(杉山岳陽)〈五体141胸5〉
08/27/14「偲ぶとは遠く蜩鳴くときに」(杓谷多見夫)〈好きな一句〉
09/15/14「かなかなや仄と息吐く休め窯」(岸原清行)〈好きな一句〉
08/27/15「かなかなやはなればなれの身と心」(木内怜子)〈方法241 幽体離脱 11〉
08/16/16「かなかなや身寄り無き骨抱き帰る」(福島せいぎ)〈五体292骨9〉
08/14/17「蜩や高熱の額暮るゝなり」(藤沢周平)〈五体344額1〉
08/11/18「夕かなかな廃銀山の墓道に」(透次)〈挿絵391 〉
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