早めに夕食を終えたのでテレビをつけると「新型インフルエンザの脅威 パンデミックへの対策」という番組がBS1であっていました。2008年放送の番組です。
品川区には昔から感染症指定病院の都立荏原病院があります。
そこで(品川区を例に)パンデミックが起きた場合に備えーこの時は新型インフルエンザでしたがー日頃から予行練習をしている様子が映っていました。
防護服を身に付けた医者 看護師、モデルの患者とのやり取り、そこで浮かび上がった課題ー医者は「防護服は暑いし、よく聞こえない」「一人の医師が診られるのは3時間が限度」「90%のベッドが埋まっている日常にさらに患者が増えると対応できない」
(多分、荏原病院のことだと思いますが)一番大きな病院さえ、人工呼吸器は90台しかなく、
その90台も常にフル稼働している。パンデミックが起きると推定1日480台は必要
「国の対策を求めたい」等々
アメリカも各州が対策を練っています。
NY大学病院は実際にパンデミックが起きたことを想定し、リハビリセンターに患者用のベッドと人工呼吸器を設置し実演しています。
「明日 パンデミックが起きたらどうしますか?」と医師にいきなり看護婦長が尋ねます。
pc画面を見ながら医師は「明日予定されている緊急性のない手術など35事例を取りやめにします」と即答。
リハーサルですよ。
しかも2008年の放送です!
それから12年、日本はその間、何をしていたのでしょう?
先日、ビルゲイツがTEDというプレゼンで「今からの脅威はミサイルでもない、核でもない、
物ではないのだ」
「それは目に見えない微生物との戦い、ウイルスとの戦いになるだろう」と話していました。
これは2015年の発言です。
預言者的で驚きましたが、このパンデミックの放送をみてやっとわかりました。
アメリカでは2008年以来パンデミックが近々起こると捉えていたのですね。
「ものの見え方」が違いすぎます!
またアメリカでは「命の選別」も大きな問題として議論されています。
国民の声も吸い上げた結果、職業や子供、高齢者、既往患者など、優先順位が決められています。
今回、この合意は反映されているのでしょうか。