ジャック アタリの話の中に、「利己的な利他主義」「合理的な利他主義」
というのが出てきました。
新型コロナの自粛で「自分を守ることは他人を守ることです」と知事は連呼しています。
「そうして人を守ることは結局 自分のためでもあるのです」
はい、これが上記の「利己的な利他主義」「合理的な利他主義」でした。
日付はかわり、今朝、東工大の教授が盛んに言っている利他主義の話を聞いていると
何と、談志が出てきました。
落語に「文七元髪」という話があります。
主人の用でお金をもらいにいった先でうっかり寄り道をし、そのお金を落とした(実際は「忘れた」)と思い込んだ文七は吾妻橋で飛び込もうとしていたところを、とおりかかった左官やが(人から借りた)50両を文七にやる話です。
人に施すとは、、、何だろう。
「情けは人のためならず」(めぐりめぐって自分のためであるということ)と言いますが、
好きな小説(一番好きかも)に、志賀直哉の「小僧の神様」があります。
何度読んだことか、、、、
人に施すと、一抹の不純(かどうかはわからないが)さがその人を苦しめます。
人間の気持ちまでも写真に撮っているぐらい、描写が素晴らしい。
アタリから中島教授の話、そして談志へ、、この連鎖の、不思議な2日間でした。