あい色の幸せレシピ♪

7キロの豆柴あいの犬歯は3本だけど走ってガウって今日も元気いっぱい!

心臓が止まりそう!

2023年10月22日 | あい 虹の橋へ

10月7日

絶望的な気分で夕方の面会から帰宅したのは5時半頃でした。
もう何も手につかなくて、何も考えられない。
そんな時間が過ぎていきました。

7時過ぎに電話が鳴り
見ると病院からで、この時間に電話がくる予定はありません。

すぐに出ると院長先生が「心臓が止まりそう」と。
「すぐ行きます!!」

院長先生は家が病院から少し遠い事を心配して
「気を付けて」と言ってくださったので
「ゆっくり行きます!」と私は言ったけど
無理しない程度に飛ばせる所は飛ばして行きました。
それでもそんなに早くは着かなかったけど。

でもこの時本当は、あいの心臓は一度止まったそうです。
院長先生は、きっとそれを言うと
私が動揺すると思ったのでしょう。
だから本当の事は言わずに
でも緊急という事を伝えてくれたのです。

病院に向かう時、私は自分でも驚くほど冷静で
涙は全く流れませんでした。
病院に着いても。

でも運転しながら
「もう少しだから!」
「待っててよ!!」
「もう少し!」
とあいに聞こえるように大きな声で言ってました。

でも心の底では間に合わないだろうと思ってました。

だけど病院に着くと、あいは復活して頑張ってました。
あいの手を握ったけど
でもかける言葉がみつからない・・・
こんなに頑張ってる子に
何て言えばいいのかわからない・・・

主治医の先生が残っていてくれて
状況を話してくれました。

酸素室のあいを見たら、ちょうど吐いたので
処置をしようと酸素室から出したら
急に心臓が止まったそうです。

院長先生の電話は、その時だったそうです。

それで緊急処置をすると心臓も動きだして
自発呼吸も戻ったそうです。

私がついた時、あいの喉に管が入っていたけど
酸素は送られていませんでした。
誤嚥性肺炎だから、少し呼吸が深いぐらいで
苦しそうな感じはありませんでした。

主治医は、普通なら管が不快で取ろうとするけど
それが無い、と。

要するに、もうあいの意識は無いと
先生は言いたかったのだと思います。

そして、そろそろ酸素室に戻した方が良いとの事で
ここで主治医から
さっき酸素室から出した時に心臓が止まったので
また同じ事が起こるかもしれない。
今度心臓が止まったら延命処置をしますか?と聞かれて

ほんの一瞬躊躇したけど
しなくて良いです。と言いました。

酸素室に移す時、そばで付き添ったけど
何事もなく、あいは酸素室に戻りました。

先生が椅子を持ってきてくれたので
酸素室の前で、じっと見守っていました。

その後、あいは安定して
院長先生が「今夜また見てるから」と言ってくれたけど
私はもう置いて帰る事なんてできない
あり得ないと思いました。

酸素室の中で眠り続けるあい。
もう点滴も注射もしてません。

もししても昏睡状態から回復する事が
極めて難しいという事は
夕方の面会の時からわかっていました。

もう家に連れて帰っても良いんじゃないか・・・
そんな思いがふと浮かびました。
でも酸素室から出したら、苦しくなるだろうか・・・

時刻は8時半近くになっていました。

主治医や院長先生が
時々様子を見に来てくれていたから
このままだと
主治医は帰れないだろうというのも気になって
院長先生が見に来た時
思い切って聞いてみました。

酸素室から出したらどうなりますか?
家に連れて帰っても良いですか?

院長先生も、主治医とその話をしていたそうで
主治医を交えて話しました。

すぐに呼吸が苦しくはならないけど
帰宅後、苦しくなった時の為に
酸素ボンベを借りる事ができるそうで
そして、息を引き取ったあとする事を聞くと
点滴や注射の為の血管留置の針を抜くだけ との事でした。

もう私に迷いはありませんでした。

酸素ボンベの使い方を聞いて
血管留置の針を抜いてもらう事にしました。

酸素室からあいを出した時も
そばで付き添っていました。
そして処置台の上に寝かせた時です。

院長先生が「だめだ。呼吸が弱くなった」と
処置を中止して、この状況で家までは無理との判断で
私が抱いて、みんなで見送る事にしました。

私は前日の緊急入院時以来、あいを抱きました。
血管留置の針は、私があいを抱いたままで
抜いてもらいました。

頑張って凄いね!
偉いね!
微笑みながら声をかけました。
あいにはもう見えないと思うけど
私はマスクを外してあいに顔を見せました。

先生達もねぇたんも
みんな凄いねって褒めてくれました。

褒めてもらえるのが嬉しいのか
まだ頑張るあい。

もしかしたらあいは
夕方の面会で私が「頑張って」と言ったから
頑張っているのかもしれない。
そして私の事を心配しているのかも。
そう思って、見かねて

もう頑張らなくていいよ。
もう大丈夫だよ。
と、優しく声をかけました。

少しずつ少しずつ呼吸の間隔が開いていって
もうお家に帰ろうね と言ったら
呼吸をするあい。

また私が、お家に帰ろうねと言ったら
あいもまた呼吸をしました。

その様子はまるで
私の言葉にお返事をしているように見えました。

あいを抱いていたこの時
私のアップルウォッチが2回ブルブルしてました。
あとで見ると「異常な心拍数」を検出してました。
午後8時34分と46分。

それでもまだ頑張るあい。
主治医が「脈はまだしっかりしてる」と言うので
それなら家まで持つかもしれない。
帰るなら今だ!
もう連れて帰ろう!
万が一途中でも仕方ない。

この状況なら、もう酸素ボンベも必要ありません。
私は運転するので、あいをねぇたんに託して
車を発進させました。
病院の前では、院長先生と主治医が見送ってくれました。

車の中でねぇたんは、「もう呼吸が止まってると思う」と
何度か言ってました。
でも確認のしようがありません。
もしそうだとしても時刻が分からないなと思った時です。

ちょうど病院を出て10分弱。
もしかしたら道路が空いてたから5~6分だったかも。
突然どこかから「ピン♪」という
オルゴールのような澄んだ可愛い音が聞こえました。
ラジオからは何が流れていたか覚えてないけど
そんな音が鳴るのはおかしい。
何となく、時刻を見ると8時55分でした。

なんだろうと思って、後部座席の姉に聞いたけど
「そんな音は聞いてない」と。

その直後、姉が
「おしっこの匂いがする」

チャコの時で知っていたし
病院を出る時、院長先生が
「最期の時おしっこするから」とあいにシーツを
敷いてくれた上からバスタオルで包んでくれてました。

あいは私の車に乗った事が分かって
何度も何度も通ったこの道を覚えていて
やっと家に帰れるとほっとしたのでしょう。
そしてそこで力尽きたのでしょう。

もっと早く私が決断していたら
あいは家でゆっくり旅立てたと思うと
あいには辛い思いをたくさんさせてしまって
申し訳なく思いました。

あいの事だから、私の仕事を気にして
もしかして3連休中に・・と思ったけど
3連休の初日とは。
しかも体調が悪くなってわずか2日なんて。

でも連休だったから、ずっと一緒に居られて
きっとあいは、そばに居て欲しかったのかなと思います。


10月3日に15歳になったばかりのあい。
15歳と4日で旅立ちました

 


緊急入院

2023年10月21日 | あい 虹の橋へ

10/6 緊急入院後

病院に到着すると酸素室に入りました。
酸素室には私が入れました。
最初あいは、ぐるぐる回って「ここどこ?」と探っているようだったけど
少しするとふっと呼吸が楽になったようで
表情がいつもの表情に戻って
舌をペロっとしたので、これを見てほっとしました。

酸素室の外から
ここは病院だからね。
今日は病院でねんねだよ。
先生もみんないるからね。
明日来るからね!
と声をかけて病院を後にしました。

この酸素室がある処置室は狭くて
先生達の邪魔になると思って
そそくさと帰ってきた事を、車に乗ってから少し後悔してました。

案の定、これはこのあと最大の後悔になりました。
なぜなら、意識があるあいを見たのは
これが最後になったから・・・

病院にあいを託した時、院長先生があとで電話をしたら
様子を教えてくれるとの事だったので、電話すると

今はぐっすり眠ってると言っていたので
私は安心しきって、明日は帰ってこれるかな?と思ってました。
てっきりあいの病状は安定したと思って
あいのいない夜も不安なく過ごしました。

しかし、翌朝8時の院長先生の電話で雲行きが怪しくなりました。
電話口の院長先生の声のトーンが低く
あいの目が覚めない様子がおかしいので

早めに面会にきた方が良いとの事で
9時の開錠とともに行きました。

私は、最近のあいは朝はいつも目が覚めても
認識するまで少し時間がるかかるからそれだと思って
時間が経てば大丈夫だと思ってました。

でも酸素室の中のあいは昏睡状態でした。

でも、まだ少し深い呼吸だけど
呼吸は楽になっているようでした。

院長先生や主治医から
前夜の電話のあと、目が覚めたあいが
酸素室の中をぐるぐるしていて
また発作がおきたら危ないから
鎮静剤で眠らせたら、意識が戻らないとの事でした。

そして朝レントゲンを撮ったら
肺は真っ白になっていて肺炎が進行してるとも。
昨日すぐに抗生剤を使ったし
呼吸が楽になるように気管拡張剤も使ったのに
こんなに悪化するのはおかしいと先生も首を捻ってました。

目が覚めない事について
年齢の問題もあるし、何かしら脳に問題があって
昏睡状態になっているかもしれないので
意識が戻るかどうかはわからないとの事でした。

先生が酸素室を開けてくれたので
あいの頭を撫でながら先生の話しを聞いていました。

これから肺炎の治療と血液検査をするとの事で
私はまた夕方に面会に来る事を告げて帰宅しました。

この時は、しっかりあいを見て
手を振りながらまた来るからね!と声をかけながら
処置室のドアを閉めてました。

帰りの車の中で、木曜日の夜に
てんかんの薬を飲ませていたらこんな事にはならなかったと思うと
涙が止まりませんでした。
あいの事でこんなに後悔したのは初めてです。

お昼前に主治医から血液検査の結果について電話がありました。
炎症反応が依然高いままで
新たに、腎不全になりつつあり
どこかに血栓ができている可能性もあるとの事でした。
悪い結果ばかりで、唯一の救いは
朝の面会の時、シリンジで水をあげても
あまり飲まなかったけど
今は、ペロペロ飲んでいた事だけ。

この電話のあと、とうとう私の涙腺が崩壊しました…


夕方4時半に2回目の面会では
あいの状態は変わりなかったけど
シリンジの水は飲んでいました。
先生から、脳梗塞の可能性があるので
血栓を溶かす薬を投与するとの話しがありました。

そして、さっきあいの体勢を変えた時
嘔吐したそうで
その嘔吐物を見ると内臓があまり動いて無いようだとの話しもありました。

絶望的なあいの状態に、言葉を失い
私はあいの手を握りながら
あいの頭に私の頭をくっつけて泣き崩れるしかありませんでした。

これ以上あいに頑張らせるのは酷過ぎるから
もう頑張らなくて良いと心の片隅で思っていたけど
でもこの期に及んでも諦めきれず
もう少し頑張って!と声をかけてしまいました。

しばらく酸素室を開けていたせいか
それまでぴくりともしなかったあいがゆっくりと腕を伸ばしました。
先生は酸素が薄くなって苦しいのだろうとの事でしたが
私にはあいが自分の意志で動かしたように思えました。
お守りとお名前札を酸素室に入れてもらって、もう神頼みしかありません。

そのあと先生から、今夜急変の可能性がある事を聞きました。
そして駆けつけても間に合わない事があるかもしれない事も。
でも私は前日に入院させた時から
それは覚悟してました。
それでもあいには酸素室が必要だし
主治医も院長先生もみんな信頼しているので
覚悟の上で託しました。
少しでも良くなって欲しいから。

帰る前に、やっぱり最期に間に合いたいから
もしもの時は頑張ってくれるかなと呟いたら
先生が「神様がついてるから」と言ってくれました。

そして、あいの心臓が止まりそうだと
病院から電話が来たのは
絶望的な気分で病院を後にした2時間後の事でした。

(続く)

写真は10月1日 あいが急変する6日前です。





突然天国へ

2023年10月08日 | あい 虹の橋へ

10日前にこれから、この1年の事を

書いていこうと思っていた矢先だったのに

あいは昨日 2023年10月7日天国へ旅立ってしまいました

最近は食欲が落ちてほとんど食べてなかったけど

その割に2日前まで元気でした。

これは10月5日のあいです。

とてもこの2日後に天国に逝くなんて

1ミリも思わなかった・・・

 

 

まず今回の事を書きます。

 

9月末頃から著しい食欲低下でほとんど食べていませんでした。

10月1日に3日のお誕生日を前倒しでお祝いしました。

ムースケーキをおいしそうにバクバク食べて嬉しかった~!

ちょっと食欲が復活したかと思ったけど

3日はまた全然食べませんでした。

それで、食欲低下は先週から増えた薬(3種類)のせいだと思って

とりあえずご飯を食べる事が一番大事と思い

薬を入れずにごはんをあげたら、少し食べてくれました。

その日以降、薬を半分以下にしてたけど

ほとんど薬は飲めてなかったと思います。

 

5日の診察日に、先生にその話をすると

食欲が低下しているのは

9月から起きるようになったてんかんの薬の副作用だろうと。

それで一時的にステロイドを増やして食欲を戻してから

他の薬を入れる事に。

 

この日は夜も今までの中では一番多くごはんを食べて

家の中も歩き回って本当に元気で

私は安心しきってました。

 

でも6日朝

私が起きた時は、普段通りに寝ていて

8時過ぎに私が出かける支度を始めた時

急に立ち上がって嘔吐。

その時、上を向いたままで、喉に詰まると危ないと思ったけど

無理矢理下を向かせるのも、苦しいかと思って自然な姿勢のままに。

少ししたら落ち着いてきて、歩こうとしたから

広い階下のリビングに連れていきました。

トイレまで自分で歩いて(でもしなかった)

リビングも歩いたけど、よろよろしてたから

いつものソファ横のあいのベッドに座らせたけど

落ち着かない様子だったから、隣のあいの部屋の大きなベッドに寝かせました。

 

あいの呼吸はゆっくりだけど深くて、それが気になりました。

しばらくしてウトウトして、目を開けるの繰り返しで

安定していたから私は仕事に行こうと支度をしていたら

ねぇたんから呼ばれて、行くと呼吸がちょっと苦しそうでした。

ケホケホしていて気になったから病院に電話して状態を話ました。

すると「すぐ来られますか?」と言われ慌てて病院へ。

 

結局ケホケホしていたのは咳で

レントゲンを撮ると、誤嚥性肺炎になりかけの状態でした。

朝吐いた時、私は吐いててんかんの発作が起きたと思っていたら

たぶん発作が起きて吐いたのだろうと。

抗生剤、胃薬、吐き気止めの注射3本と点滴。

そして最後にてんかんの注射も。

飲み薬も処方してもらい、翌日の診察の予約をして帰宅しました。

 

帰宅後、様子を見ていたけど変化なし。

それで私は今後の事を考えて、ちょっと仕事に行って

在宅でできるように準備しようと思っていたけど

職場の人に「今日は休んだ方がいい」と言われてたので

休む事にしてあいの様子を見ていました。

 

帰宅して約2時間後、気づくとあいの呼吸がぜぇぜぇしていて

さっきより苦しそうになっていたので

病院に電話すると

主治医から「すぐに入院した方がいいと思います。」と言われ

土砂降りの中、慌てて病院へ。

そして酸素室に直行しました。

 

【続く】