わらべうたとえんげきの広場はちみつ

こどもたちに
生きていく力になる
物語を伝えたい。

第13回チャリティおはなし劇場でした。

2013年04月22日 | 演劇

昨日は第13回目となるチャリティおはなし劇場。

はじめての大人向けの会でした。

根上町の法林寺さんでの2月の会の折、坊守さんから「大人の会もいいんじゃない?」っておっしゃっていただいたことから、この企画がスタートしました。



年明けに「年頭の誓い」と打ち出したふたつのプロジェクト。

震災はまだ続いている、今まさにある出来事なのだということを伝えたい。

「紙芝居プロジェクト」と「福島の民話を語る会」。

紙芝居プロジェクトには、福井の画家ひらたひさこさんと、神戸のだるま森とえりこさんが賛同してくださり、紙芝居を制作してくださることになりました。

そして今回、ひらたひさこさんの紙芝居が出来上がり、上演させていただけました。とても素敵なパステルの絵と、ひさこさんの、震災以降ずっと続けられている活動のおはなし。ひさこさんの想いが強くこもった作品になりました。チャリティおはなし劇場でも何度か募金させていただいている活動。私自身も、とても思い入れがあります。

「福島の民話を語る会」には、鶴来在住の劇作家・原力雄さんが手を挙げてくださり、

加賀藩から相馬へ移民した歴史、北陸と福島のつながりを芝居にしよう、と、熱く語り合いました。

また、福島の民話を語ろう、と、たくさんの方が集まってくださいました。先月のスペシャル子どもステージで上演してくださった、人形劇団ほうき星さんの『へっこきあねさがよめにきて』も、この一環での上演でした。

フルーティストの上野賢治さんが即興で参加してくださったことで、会全体の流れができ、素晴らしいステージとなりました。

そうして、たくさんの表現者の方が集まってくださり、今回、とても豪華なメンバーでの会を開催することができたのです。

☆☆☆

<プログラム>

ごあいさつ 

福島の民話『飴を買う幽霊』 宮本真奈

紙芝居『ひとつはすべて~東北での出逢い』 作:ひらたひさこ 出演:奈良井伸子

口上「相馬移民について」 原力雄

朗読『小僧と首~相馬移民奇譚~』 作:原力雄 出演:新宅安紀子 高田伸一 奈良井伸子

草野心平詩集より 蛙幻想

 『エレジー』 宮本真奈

 『おたまじゃくし四五匹』 宮本真奈 新宅安紀子 高田伸一 奈良井伸子 原力雄

 『たまごたちの界隈』 宮本真奈 新宅安紀子 高田伸一 奈良井伸子 原力雄

即興演奏 上野賢治(フルート)

ちいさな写真展『福島から来た子どもたち~保養キャンプからの報告~』

☆☆☆

お寺がいっぱいになるほどたくさんのお客様。

みなさん、それぞれに震災への想いを胸に秘めて参加してくださいました。

ここでの出会いから、新たな活動が生まれてくれれば。そう願っての集いです。

今回もまた、たくさんの出会いが生まれ、終演後もあちこちで語り合う姿が見られました。

☆☆

今回の募金は19,400円。支援品売上の2,100円とあわせて21,500円。

こどもたちを放射能高線量地帯から石川へと呼んでたっぷり遊んでもらう、交流保養キャンプへの支援とさせていただく予定です。

☆☆☆

チャリティおはなし劇場、これからしばらくお休みをいただきます。

今年はどうやら、次のステージに向かうことになったようです。

3月の子どもスペシャルステージから、その予感はしていたのです。

私の手から溢れ出していくなあ、と。

5月25日、金沢湯涌創作の森での「アースディ」にて、

ネイティブアメリカンの少年の物語『虹の戦士』(北山耕平作)を語ります。

即興ギタリストの石川征樹さんとの共演です。

今、若い人たちがこの物語を熱望しているのがよくわかります。

震災以後、いえ、そのずっと以前から私たちの生き方は問われていたのです。

私たち人間の生き方を問う根源的なストーリーです。どうしても今、この物語を語りたいという強い衝動があるのです。語り部としての魂にそう言われているのです。

http://ed-i.net/ycyycyei/gaiyou2013/

6月21日、金沢市民芸術村のキャンドルナイトで、

同じくネイティブアメリカンの少年の物語『アシハヤ』(北山耕平作)を語ります。

ギターの石川征樹さん、コンテンポラリーダンサーの東由希子さんによる即興とともに。

これは、勇気の物語です。力強い物語です。野外にふさわしいスケールがあります。

野外でしか語らないと決めて、これまではたき火を囲んで語ってきましたが、

芸術村の水上ステージで、また新たな感覚が得られることを楽しみにしています。

そして6月23日。

同じく金沢市民芸術村で、「福島の民話を語る会」を行います。

昼の部は子ども向け。

夜の部は大人向け。

たくさんの表現者そして震災支援団体、それから石川へ避難されている方々の力を合わせたとても大きな取組になりました。避難者の方もご招待して、観ていただくことになっています。

昨日上演した『小僧と首』は、さらに加筆され、新たな物語として練り上げて上演させていただくことになっています。

チャリティおはなし劇場は、形を変えて深化していくようです。

福島の民話や紙芝居。

私だけでなく、たくさんの表現者が語り継ごうとしています。

どこかの勉強会や集会などで、ほんの10分ほどの時間をいただければ、おはなしひとつ語ることができます。

どうぞ、声をかけてください。どちらへでも、出向いて語らせていただきます。

また、仲間として語りたいという方も大歓迎です。どうぞ、お気軽に声をかけてくださいね。

昨日の様子は、FM4649さんが録画中継してくださいます。

本日22日夜8時より。それ以降はアーカイブで観られるそうです。

http://www.ustream.tv/channel/fm4649-net

ご来場ありがとうございました。

そして出演者のみなさん、法林寺の坊守、宝達さん。

ご一緒できてとても幸せでした。ありがとうございました。