わらべうたとえんげきの広場はちみつ

こどもたちに
生きていく力になる
物語を伝えたい。

いきいきサロン

2012年01月20日 | 演劇

今日は民話の会の先生に、公民館での「生き生きサロン」に連れて行っていただいた。

地元のわらべうたを歌うと、すでに聞いたことがあるという方はおられなかったのだけれど、歌に出てくる固有名詞(はたご、とかひばこ、とか)はご存じの方が多かった。
そして、それぞれの言葉の由来や背景についてのはなしに花が咲いた。

こうやって伝承していくことの豊かさを感じるとともに、
すでに消えてしまったわらべうたを惜しむ。
楽譜になっていないうたは、すでにうたえる人は残っていないのだ。

持参したお手玉で遊ぶと、
娘時代を思い出してか、華やかな空気が広がる。
手が覚えていて、次々と技が繰り広げられていく。
なんと懐かしく、優しい空間。

全国的にいろんなバージョンのある「おさらい」。
教えてくださいとお願いしたところ、
次回の生き生きサロンで教えてくださることになった。
ありがたい!!

きっちり記録して子どもたちに伝えていきたい。

そして、地域の記憶をとどめてくださっている先輩方のチカラをお借りして
なんとかなんとか、
子どもたちにつないでいきたい。

お手玉ブームをつくるぞ!!
ふっふっふ…
というのが、私のひそかな野望。

私の行く先々で
お手玉って面白い、懐かしい、楽しいという波紋を広げ
いつの間にかどこでもやっていた、
という状況に…

今、児童館にも保育園にも学校にもない「お手玉」が
何年か後には常備されているという状況に、
地域のおばあちゃんがたが、お手玉教えて、って子どもに囲まれちゃう風景を。

というのが私のひそやかな野望。


チャリティおはなし劇場 募金内容のご報告

2012年01月17日 | 演劇

土曜日に、チャリティおはなし劇場を開催しました。

奇しくもこの日は、金沢の仲間たちの脱原発パレードの日。

そちらにも参加したかったけれど、

同日に別々の行動を起こしている、というのもまた素敵だなあ…

お寺の集会室に、30人の方が集まってくださって。

子どもたちがお手伝いもしてくれて。

とても暖かい会になりました。

ご来場のみなさま、見守ってくださったみなさま、ありがとうございました。

先に、募金のご報告です。

合計46,896円。

貯金箱まるごと持ってきてくださった方までおられました。

全額、日本冒険あそび場づくり協会さんへ振り込ませていただきました。

http://www.ipa-japan.org/asobiba/

http://www.ipa-japan.org/asobiba/modules/news/article.php?storyid=284

「遊ぶことで、子どもは難局を乗り越えていく。元気になっていく。]

という趣旨に共鳴しているからです。

こちらの協会さんの運営される冒険あそび場(プレーパーク)に私は東京でずっと通っていました。

子どもが思い切り自由にやんちゃに遊ぶことを保証されている、素敵な場です。

プレーリーダーと呼ばれる大人が見守ります。

ここ能美市にも、高坂公園プレーパークというのが、2年前まで運営されていたそうです。

震災直後から、

子どもたちの心のケアがとても心配されている中、

私の友人仲間たちも、たくさん支援活動に通っています。

その中のひとつが、このプレーパークの試み。

悩みながら、落ち込みながら、それでも子どもの姿に寄り添っていく彼らの姿勢が大好きです。

このブログを見て活動を知りたくなった方、ぜひ彼らのホームページをご覧くださいね。

また、福島のポストカード販売もしました。

かみさまの目で福島をみる

http://pjmichael.chips.jp/

今回の売り上げは2,050円でした。

ずっと続けて販売していきます。

展示することで、福島の美しさを伝えることにもつながるといいな。

次回は2月25日(土) 10時半~11時半。

次回の振込先は未定です。

それまでに、石川県内に被災地の子どもをよぶ活動に出会うことができたら、

ぜひそちらに寄付させていただき、

またともに活動していきたいと思っています。

一緒に活動してくださる仲間も絶賛募集中!!


神話を語ることができなかった

2012年01月10日 | 演劇

1月のおはなし会に向けて、新たなレパートリーを探しているところ。
いつも、わが子らに聞かせて「面白い」と言ってもらえた作品だけを語っているの。

その中で。

石川県の民話集の中から、能登の神話を語り、
なかなか面白かったので語ろうとして再話していたんだけれど…

途中で進まなくなっちゃった。

神様が悪神を退治するおはなし。


むむ??
と考えて、わかったよ。

地元の民話では
「異なる者」は退治されることがないの。
畏敬の念を持ってその土地を禁忌、聖なる土地として近づかないことにしたり、
お供えしたりお参りしたり、崇めたり、
狐や狸の類であればちょっとこらしめたり。

とにかく、「異なる者」として距離を置いて共存することが
常に描かれている。


神話は、やっつけちゃうんだよなあ…


なんだか、人類の自然への征服心の発露、のように感じられて
いやんなっちゃったのさ。


「もののけ姫」を初めて見たときに、
一緒には住めないけれど「ともに生きよう」
という結論を出した宮崎監督に衝撃をうけたんだけれど、
地元の民話ではそれが常識として描かれていて。
そこが大好きで。


ということで
今は神話は語ることができないようです。
ひとまず、ヤマタノオロチ的なおはなしは。

また時がたてば、別の想いも生まれて語ることができる時がくるかもしれませんが。



ことしの抱負の「100話」ってのは
実は、民話の持つこういう特質を、
体にしみこませることで感覚的に理解したい、
という気持ちから来ているのです。

今は、ひとつひとつのおはなしとていねいにおつきあいすることより
全体を俯瞰してみたいなあ、と。


ではまた。