東日本大震災チャリティ公演2016
加賀藩から相馬藩へ、命懸けの移民物語
朗読劇 相馬移民奇譚
coffee&galleryいずみ
4月23日(土)13時半開場 14時開演
能美市大成町1-2 0761-55-0196
常讃寺
4月24日(日)13時半開場 14時開演
野々市市三納1-15-1(野々市市役所前)
入場料 2,000円
募金は福島の子どもたちを招く「夏休みこども演劇合宿inこまつ」に使わせていただきます。
震災発生後1ヶ月の線量の高い頃に、 仕事道具を運び出す為に決死の南相馬入りをしました。 荷物満載で北陸道を下がっていた私達は、 あまりの疲れに金沢で泊まることに。 作業員みたいな身なりの私達への、お宿の方のいたわり。 満開の桜に誘われ嬉しそうに街を歩く多くの人々。 お城の夜桜の妖しくも壮大なる美しさ。 …福島で終始涙まみれになって長時間荷造りし、 一時帰宅によって更に心が傷んでしまっていた私を、 あの日、たまたま途中下車した金沢に慰められたのでした。 以降、いつかまた金沢を訪ねたい。 美しい金沢をゆっくりといろいろと見て回ってみたい。 街を嬉しそうに歩ける人…に戻って。戻れるといいな、と。
井上美和子 主婦・歌うたい「避難の権利」を求める全国避難者の会 事務局 。福島県浪江町出身。南相馬市から大阪市を経て京都府綾部市に避難、現在に至る。祖先が北陸・石川からの移民であったことを親から聞かされて育つ。
相馬移民と柿の木
2013年に朗読劇のグループ「福島の民話を語る会」が発足した時、具体的にイメージしたのは全村避難となった福島県飯舘村など浜通りの地域だった。なぜ石川県民の我々が「福島の民話」を語ろうとするのか? 土地の民話を語り継いできた人たちが、原発事故によって土地から切り離され、全国へ散って行くことを余儀なくされた。もはや民話をその「ふるさと」では語れなくなった。それなら、福島の民話を語り伝える拠点を全国各地に作ればいいじゃないかと思った。その時、江戸時代の加賀藩から相馬へと移民たちが携えて行った柿の木が象徴的な意味を持つのだ。自分たちの文化を大切に持ち運び、辿り着いた土地に植えてまた花を咲かせ、実をつけさせて大きく育てることも可能ではないか、と。 ( 脚本 原力雄 )
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