明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(27)米PGAツアーは、日本と違ってやっぱスゲェー!

2020-07-21 20:03:57 | スポーツ・ゴルフ
1、ジョン・ラームの手首の使い方
メモリアルの最終日の戦いを見て、世界最高峰の選手たちの苦闘が痛々しかったですね。何と予選落ちが有名選手のオンパレードで、名前を上げると、P・ケーシー、S・ローリー、D・バーガー、K・キズナー、E・エルス、R・ファウラー、J・ローズ、I・ポールター、B・デシャンボー、W・シンプソン、C・チャンプ、D・ジョンソン、とズラリと人気選手が並ぶ盛観だ。そして案の定、松山英樹が落っこちてしまった・・・。実力とは言え、今回は仕方ないかな。

決勝ラウンドも滅茶苦茶難しくて、ラフもズッポリなら、グリーンもコンクリート並にカチカチとくれば、これはもう尋常ではない。これにはさしもの一流選手も苦戦の連続で、アンダーパーがたった9人しかいなかった、というのを見るだけで、セッティングのハードさが分かろうと言うものである。ジャックもキツイ事やるねぇ。とりわけ普段見られない珍プレーが随所に見られたのは、ある意味「面白かったし、勉強にもなった」。特にグリーン周りのラフからチョロする選手が多いのには、見ている方が驚くばかりだ。そんなに難しいかなぁ?

これは、ギリギリでグリーンに落とそうとしての高度なテクニックだからこそ、のミスだと解説者が言っているので、我々の技術では「往復ビンタ」の状況だそうである(ああ、思い出しても恥ずかしい)。私の好きなマキロイやジョーダン・スピースなども、頑張っているのにスコアにならず、優勝争いから崩れていった。そんな中で、ジョン・ラームだけが圧倒的な強さで優勝を飾ったは、流石「世界No. 1」になる実力の持ち主である。しかし、それにしても松山は勝ちきれない。やっぱりコーチをつけないと「スイングに迷った時に」解決法を見つけられなくなると思うのだが。自分で考えるのも大事だが、他人が見て初めて分かることもあるし、考えても良いんじゃないかな。まあ、松山はインタビューの態度がフレンドリーじゃないから、私は特別応援はしていないけど・・・。

そんなことより、ジョン・ラームの手首の使い方が新鮮だったので、ちょっと書いてみることにした。彼はダウンスイングで右手の手首を「吊っている」のである!。私が最近のめり込んでいる「ちゃごるTV理論」で言うところの、「手首の背屈&クラブ下回し」をやっていたのだ!(おおっ!)。

もちろん、彼のスイングが以前と比べて変わっているわけではないから、私が今ようやく「勝手に気が付いた」ことである。つまり、ダウンスイングで右手首が背屈したまま「掌が外を向いて」吊り気味に下りてくるのだ。コンパクトなトップからクラブをシャローな角度で「下から入れて」インパクトし、直線的に「パワーで押し込んで」飛距離を出しているから、飛ばしてなおかつボールが曲がらないのだ。スイング・テンポがとてつもなく速いことを除けば、是非とも真似したい豪快なスイングである。これを見て、私は「ちゃごるTV」の正しさを再確認した。「ちゃごる理論」、絶対会得するぞ〜っ!

2、アース・モンダミンカップ開催で分かった、テレビ放映の闇
ネットでアース製薬の大塚達也会長が書いているのを読んで、これこそ真のプロゴルフの在り方だと得心した次第、まさに正論である。以下は、会長の言葉を私なりに解釈した「私の考え」と思って下さい。トーナメント開催は、「主催者とゴルフ場と選手」が三位一体となって作り上げるエンタテイメントである。それを楽しみにしているファンが大勢いることで成り立つ「スポーツ・イベント」なのだ。皆んなゴルフが好きだから、イベントとして成り立っている。

勿論、プロのトーナメントである以上は、費用だって大変な額だし、遊びで済ませられる問題ではない。そこで、集客と並行して多数の観客=視聴者を呼び込むために、メディアの必要性が出てくるわけだ。言うならば、テレビが放送してくれるから、我々も全国の大会を見ることが出来る。つまりゴルフファンの裾野の広げて、それと歩調を合わせるようにアパレルやゴルフギアの売上も伸びるという、相乗効果も見込めるわけだ。万々歳である。

ところが最近、テレビの都合で放送が録画になったり、人気選手だけに映像が集中したりと、ゴルフが大好きなファンの要望とは「ズレ」が生じてきたのである。なんとかゴルフ本来のスポーツ・イベントとして、ファンに「トーナメント映像を届ける方法」を見つけなければ、「ゴルフの未来はない」との思いがLPGAの中に強くなってきたのだと思われる。あくまでトーナメントは、選手とファンとで盛り上げるイベントなんだ、という原点回帰への思いが、アース製薬大塚会長の言葉からも感じられるではないか。再び、正論である。

世の中何でもネットの時代に突入した今、もう「テレビ局の都合」で切り貼りされた映像を、しかも録画で見せられて満足するようなスポーツでは、「衰退する」のも当たり前だと感じている。その象徴が、「男子プロ」の目を覆う現状だ。その危機感が「ネットで全試合を無料配信」というアース製薬の「大英断」につながったと思う。何より、LPGA側がテレビ局に「お金を払って放送してもらっている」という現実には、驚きを通り越して「何でなんだ?」という怒りを禁じえない。そうまでして放送してもらわなければやっていけないのか?、とも思う。情けないではないか。

コースの会員権を買って自分でプレーして、ちょっと暇があったらついでにゴルフ番組でも見ようか、という「ゴルフ草創期」は昭和世代とともに終わっている。今や、サッカーや野球やバスケットなどと並んで、ゴルフも立派に「スポーツ」として広く認知されている時代である。もうゴルフは「テレビ局の数あるコンテンツの一つ」ではない。ゴルフ運営側が、自分たちのファンの為に「独自の配信方法」を作り上げ、テレビは「コンテンツを買う側」になる時代がそこまで来ているのだ。なぜなら今は、ゴルフがスポーツ・イベントとして成長し、ファン層を「しっかり育てていく時期」だからである。それによって出来上がってくる「ゴルフの未来」に対し、理解し賛同する企業が増えてくれば、私は米PGAツアーのような「放映権収入」という、プロスポーツ本来の「あるべき姿」になってくると考えている。それだけの魅力がゴルフにはある筈なのだ。私はLPGA小林会長の奮闘を大いに期待したい。

3、ゴルフ侍、見参!
最近毎日見ているのが此の番組。CSで夜11時からやっているので、寝る前の時間にお酒を飲みながら、アマチュアの挑戦と挫折のドラマを楽しんでいる。こないだはメジャー優勝経験者の井戸木鴻樹が出てきて、70間近の御老体アマチュアを「コロ負け」に降していた。私はテレビを見ていて、プロの方が若いんじゃ「話になんないだろ!」と、思わず怒りのツッコミをいれてしまった。やっぱアマチュアはプロより10才位若いのが出て来て、ティーショットで「プロより前に出て」、初めて勝負の釣り合いが取れるというのが常識だろう。マッチプレーで飛距離が出ないというのは、決定的に不利である。そういう場合は、ショートゲームが抜群に上手くないと勝負にならない。

それが組み合わせが年取ったアマチュアと若いプロというんじゃ、アマチュアが勝つ可能性は「万に一つも」無いのは当たり前である。こんな理屈は、番組制作者なら分かり切ったことである。視聴者が見たいのは、技術で劣るアマチュアが大逆転でプロを負かす爽快感なのだ。それにはまず、飛距離でプロにプレッシャーを掛けなければ、面白くないではないか。井戸木鴻樹も余裕をかまして回っていたから、緊張感も無く番組的には、全くつまらないものになっていた。まあ、大概はプロが勝つので「つまらない」わけだが、こないだの山本善隆プロの回は「抜きつ抜かれつ」のシーソーゲームで、いつになくスリリングで面白かったので紹介しよう。

プロにしてみれば、勝って当たり前。負ければ「プロなのに」と、後々まで散々に言われるから必死である。試合は「引き分けホール」の無い激戦で、毎ホールプロがボヤキまくる「ドッグファイト」となった。どっちが勝つか分からない展開だったが、8ホール目でアマチュアが「渾身のパター」を決めて、ようやく「2&1で、あっぱれ!」獲得となった。「してやったり!」という満面の笑みに、アマチュアの満足度が溢れていた一方、苦笑いに隠してはいたが、プロは自分の力の無さに「打ちひしがれて」いたと想像すると、ちょっと残酷な番組である。

山本善隆プロにはちょっと可哀想だが、たまにはこういう試合があっても良いもんだね。

4、デシャンボーの切り開く未来
もはや人間じゃないレベルのドライバーショットを連発するデシャンボー、マキロイなどと並ぶともう身体の大きさが「人間山脈」である。ライバルのケプカが「禁止薬物でもやってるんじゃないの?」と疑うのも無理はない。平均で350ヤード、最大飛距離は434ヤードも飛んだっていうんだから、米ツアーの飛距離ランキングでは「ぶっちぎりの怪力男」である(キャメロン・チャンプやマシュー・ウルフも頑張っているが、まだまだ彼には及ばない)。先週勝って勢いそのままで連覇を狙ったメモリアルだったが、思わぬ弱点が露呈した。

350ヤード飛ばして、しかもフェアウェイにボールを置くというのは至難の業である。100歩譲ってラフに入るのは想定内でもいいが、「OBだけはやっちゃあいかん」のは、ゴルフをプレーする人なら当然わかっているであろう。何しろ打ち込んだ時点でペナルティが発生し、そもそもリカバリーが効かないから「やっちゃったぁ」となる。それが今回、1ホールで2発出たのだから「どーしょーうもない」お手上げなのだ。予選通過が掛かった15番パー5でティショットを池に入れ、そこからスプーンでOBを連発(オーマイガッ!)。都合10打かかってホールアウトしたのが運の尽きで、とうとう予選落ちをくらったわけである。

やっぱゴルフは、飛べばいいってもんじゃないってことに落ち着きそうだ。飛ばないゴルフ愛好者にしてみれば、「それみろ!」と溜飲が下がったことと思うが、どちらにしても私には逆立ちしたって出来ない芸当だけに、飛距離と正確性の二律背反は「よくわかんない」話である。それにしても、紳士のスポーツなどと品格を大切にしていたゴルフも、ついに「キン肉マンと超人達」の時代がやってきたってわけだ。これからは「運動神経が人並み外れて凄い天才と、ゴリラみたいな筋肉塗れの怪力軍団との戦い」という、新しい次元のスポーツに突入するのは間違いない。これでやっとゴルフもサッカーやバスケットのように、「肉体の博覧会」的な超人達の競い合う、本来のスポーツの醍醐味が味わえる競技の仲間入りが出来るというものである。やっぱアマチュアとプロトでは同じゴルフと言ってはいても、やってることは全然違う「中身は格闘技」なんだねぇ。男のやることは、何でもノーリミットだ!

で、女子ゴルフはどうなのかと言うと、こちらもまた女なのに280ヤードも飛ばしちゃう異次元の世界に入ってきたらしい。出来れば「可愛い子が健気に頑張って」勝利を目指す、ってストーリーが私は気に入ってるんだけど、ちょっとセクハラかなぁ・・・

5、懐かしの再放送で見た、森田理香子の華麗なスイング
コロナ自粛の影響で、ゴルフ番組も再放送が目立ったようだ。その中で「ちょっと前の、Tポイントレディース」の映像を流していたので、チラッと見ていたら何と「森田理香子」が出ているではないか!。横峯さくらや原江里菜なども若い若い。それにしても森田のスイングはユッタリとして、しかも飛距離が出るという理想的な形である。ダウンスイングは高いトップから一気に振り下ろしてきて、スイングスピードは断然速いのだが、体の動きはゆっくり見える。録画して森田のスイングをスロー再生してみると、右手が「ちゃごるTV」の吊り手首になっているではないか!。森田も「ちゃごる」だったのである。というわけで、昔も今も、ゴルフのスイングに変化はないと納得した次第。それにしても森田理香子の「涼しげな切れ長の瞳」が見られなくなったのは、ゴルフ界にとって大きな損失だったと返すがえす思う。最近はどこかのクラブ発表会に顔を出したとかどうとかニュースに出ていたが、どうしているんだろう。こうして昔の映像を見ると、色々考えてしまうことが多くなった。

さて明日は練習場にでも行って、「ちゃごる理論」を極めるとするか・・・

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