雪の積もった夜景色の中を、明かりをつけた列車が通り過ぎてゆく。今回の番組は「冬・津軽鉄道・弘南鉄道を呑む」である。私の最近のお気に入り、六角精児の「呑み鉄本線・日本旅」だ。実は鉄道は、子供の時に鉄道模型をかじって以来の隠れファンで、テレビ番組でもダーリンハニーの「鉄道一人旅」など、見つけて録画しては見ている鉄道好きなのである。今夜はそれに酒が加わって、まさに理想の旅番組というわけだ。
六角精児はリポーターではなく、ただ自分の気の向くままに列車を乗り継ぎ、朝からビールを飲んだくれ、日本酒をカバンから出してスルメなどツマミにして「いいなぁ」などと窓から見える雪景色を眺めている。「相棒」のキャラクターそのままの人柄で居酒屋の常連達と会話しつつただ食べかつ呑み歩くだけの番組だが、何故かほんわかとして楽しい。
自分の好きなことを誰にも気兼ねなく思う存分楽しんであちこちフラフラと見て回り、しかも美味い酒と肴を好きなだけ楽しむ、「こんな素敵なことを一生に一度はやってみたい」という気持ちにさせてくれる数少ない番組で私は大好きだ。ふとテレビで見た「雪深い古い駅舎で、細々と営業している喫茶店」が手荷物預かり所など兼ねてポツンと建っているシーンなどは、映画の中といっても不思議はないくらい旅情に溢れた名場面である。
そんな具合にここかしこに旅を感じて番組は進行するが、六角精児のヒョウヒョウとした風来坊的性格でさらっと流していくと、旅番組にありがちな「押し付けがましい情報が皆無」で、逆に気持ちがいい。大人の自由人のひとつの典型・理想形を、私は六角精児に見たように思う。もちろんテレビの中での話であるが、「いいなぁ」を連発するだけのキャラで1時間持たせて、見終わった後に「しっとりとした満足感を残せる」のは、彼ならではの味であろう。
私もこの番組を見る時は酒を用意してチビチビ呑みつつ、六角精児になったつもりで旅を楽しんでいる。今時珍しい心温まる良い番組だ。
六角精児はリポーターではなく、ただ自分の気の向くままに列車を乗り継ぎ、朝からビールを飲んだくれ、日本酒をカバンから出してスルメなどツマミにして「いいなぁ」などと窓から見える雪景色を眺めている。「相棒」のキャラクターそのままの人柄で居酒屋の常連達と会話しつつただ食べかつ呑み歩くだけの番組だが、何故かほんわかとして楽しい。
自分の好きなことを誰にも気兼ねなく思う存分楽しんであちこちフラフラと見て回り、しかも美味い酒と肴を好きなだけ楽しむ、「こんな素敵なことを一生に一度はやってみたい」という気持ちにさせてくれる数少ない番組で私は大好きだ。ふとテレビで見た「雪深い古い駅舎で、細々と営業している喫茶店」が手荷物預かり所など兼ねてポツンと建っているシーンなどは、映画の中といっても不思議はないくらい旅情に溢れた名場面である。
そんな具合にここかしこに旅を感じて番組は進行するが、六角精児のヒョウヒョウとした風来坊的性格でさらっと流していくと、旅番組にありがちな「押し付けがましい情報が皆無」で、逆に気持ちがいい。大人の自由人のひとつの典型・理想形を、私は六角精児に見たように思う。もちろんテレビの中での話であるが、「いいなぁ」を連発するだけのキャラで1時間持たせて、見終わった後に「しっとりとした満足感を残せる」のは、彼ならではの味であろう。
私もこの番組を見る時は酒を用意してチビチビ呑みつつ、六角精児になったつもりで旅を楽しんでいる。今時珍しい心温まる良い番組だ。
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