今世界をリードしているのはトランプと習近平とプーチンである。中国は人口が15億もあって、土地も日本の何倍もある超大国だ。ロシアも多いが1億5千万、アメリカが3億5千万だからちょっと負けている。世界の人口は1位中国・2位インド・3位アメリカで4位インドネシア、5位ブラジルに6位パキスタン・8位バングラデシュ、9位がロシアでやっと10番目に日本が出てくる。ベストテンのうち半分以上がアジアで、世界の人口が密集しているのだ。
一方、ヨーロッパは小国が多く、17位ドイツに21位イギリス・22位フランス・23位イタリアと、殆んどが6千万から8千万の間である。スウェーデンが丁度1千万で、イスラエルとスイスが8百万人の国となっている。100万人に満たない国だって40ヶ国もある。40ヶ国集まっても4000万人にもならない。それに比べれば中国の15億人は150倍、まさに「一つの世界」である。我々が何々県と言って競いあっているのに比べれば、日本が15個も集まって国となっている感覚で、想像することすら出来そうにない超大国である。
よくアメリカ人は、自分の国を「世界」と思っていると言われる。野球のワールドシリーズという呼び方も「ごく普通に付けた名前」なのである。もちろん世界にはイギリスやフランスその他の国々があることは知っているだろうが、アメリカ人の肌感覚としては「アメリカが世界」なのである。これは日本でもそんなに違わないし、住んでいる人に取っては「簡単に行ける範囲」が世界なのである。その意味も含めて、中国が1国として形作っている「世界」は、いまや感覚的にも実質的にも「本当の世界になりつつ」ある。その内側は外からは分かりにくいが、だが確実に「世界のスタンダード」として成長している事は間違いないのだ。もちろんインドも大国だがカースト制度と部族集団の村社会が根強くて、ちょっと中国には遅れている感じだ。進んでいるとか遅れていると言うのもその世界の中に住んでいる人からすれば無意味な言葉だが、とにかく必死で大国への道を驀進している。
そういう状況のなかでトランプとプーチンと習近平が「人類をリードしている」のが現状だ。この3人はアメリカと中国の未来の姿を頭に描いて行動しているが、それぞれ内政の問題を抱えているので簡単には行かない。アメリカは大きな転回点に向かって動いており、中国は「国家としての中国から世界としての中国へ」と変化している最中である。問題は多いが、習近平は一歩一歩解決しながら改革を実行していくに違いない。徐々に中華帝国が姿を現すのだ。翻って日本もアジア圏の1国としてアメリカの下で何とか頑張ってはいるが、いずれ中華体制を支える周辺国家の一員となるだろう。私は今の日中関係のようにギクシャクした関係ではなく、中国を中心とした世界を作っていくことが「日本の繁栄」にも繋がると思っている。それは「15億という人口が、そうさせるから」に他ならない。単純な数字の理屈である。だから北京と東京が「東京と京都のような関係になる」日も、そう遠くない気がする。
そんな事を考えているときに、エジプトで300人もテロで殺された。中東では血生臭い状況がずっと続いている。それはイスラエルが第二次世界大戦後に出来て以来ずっと繰り返されてきたパレスチナの問題だけでなく、アラブ世界そのものに亀裂が入って来たからである。スンニ派の中心サウジアラビアがトルコと共にイスラム国の後押しをしていたのは周知の事実であるが、今回のテロの発生を受けて会議を召集し、テロの撲滅をぶち上げたというから何とも不思議である。サウジの新国王は今までの政策を変えて、中央集権的な国家体制を押し進める方向へ舵を切ったようだが、果たして上手くいくだろうか。一方、日本では中東情勢は最近ニュースで取り上げられることが少なくなっている状況である。そういえばエジプトのテロ事件も「日本ではそれほど大ニュースにならなかった」のではないだろうか。シリア内戦が終結に向かっているこの時期に、サウジアラビアが次々と不穏な動きをし始めたのは偶然ではない。そこにはアメリカとトランプの問題や、ロシアと中国を巻き込んだ中東戦略が複雑に絡んでいるのだ。
中国は「一帯一路」を推進し日本も遅まきながら参加する方向で動いているなかで、中東やアフリカが昔のままの部族社会のしきたりを守って「未だに少人数の集団」での生活を捨てようとしない人々が多い。中東全域を全部足しても中国1国に人口で及ばないというのに、何故仲間内で殺し合うのか。「世界の理念」について言うならば、中東は相当遅れていると言わざるを得ない。まだ部族間の争いに終始している中東と比べて、世界は1945年から大きく変わっているのだ。中国が世界の中心となり、その周りの国々が経済で繋がっていく社会、それが21世紀のアジアでは無いだろうか。中国は一帯一路政策を中央アジアからヨーロッパまで整備し、海路の方はASEAN諸国を束ねて中東・アフリカの方まで「自国の影響圏」にしつつある。ミャンマーがロヒンギャ問題で欧米からあれこれ言われることで中国寄りになり、ラオスもベトナムも中国経済の力を当てにして何とか自分の国を良くしようと躍起である。南沙諸島問題で中国と敵対するかのようにしていたフィリピンも、最近は中国を批判する言葉を抑えているようである。シンガポールと中国が軍事演習を実施するらしいと言うニュースも、この動きの一環であろう。中国のアジアにおける覇権は「日本がどうこういう暇もなく」どんどん進んで、後戻りできないまでになりつつある。その後押しをしているのが、実は「他ならぬアメリカ」なのだ。アジア諸国の民主的成熟度合いが遅くてアメリカなどから非難されればされるほど、アジア諸国の中国依存度が高まる。いずれ韓国も北朝鮮と一緒に「中国傘下の一員」となる日は近いのではないだろうか。日本がアメリカに従属し手先のようになってガーガー文句を言い続けているうちに、アジアでただ一国のアメリカ依存国家になってしまうのは時間の問題である。
私は世界には何かしらの規範が必要であると思っている。それが民主主義でなく「共産主義であっても仕方がない」のではないだろうか。今の日本と比べて人権も制約されるし自由も縮小されるだろうが、戦争のない平和な社会が維持されて、曲がりなりにも国民が潤えばそれで良いではないか。私は個人的に中国が好きである。
何しろ五千年という悠久の歴史が、私を夢とロマンの世界へ誘ってくれるからだ。だから小さな日本の片隅にひっそりと生きるよりは、大きなアジアの中心である中国の周辺国家の一員として世界の中に羽ばたいてみたいという人達が、これからどんどん増えてくると思うのだ。そんな夢をチラッと描きながら「中国の動き」を見ていると、習近平という人物にとても興味が湧いてくる。ソ連におけるスターリンのような独裁政権へ突き進むかと言うと、そうはならないように思えるからだ。勿論これは私の勝手な推測に過ぎないが、さてこの先どうなるのか、非常に楽しみである。少なくとも私の生きてる間に「答えが出る」筈だから、一生の思い出に「中国の夢」を共にに見てゆこうかなと思っている。歴史上何回も繰り返された、「中華帝国」の夢を。
一方、ヨーロッパは小国が多く、17位ドイツに21位イギリス・22位フランス・23位イタリアと、殆んどが6千万から8千万の間である。スウェーデンが丁度1千万で、イスラエルとスイスが8百万人の国となっている。100万人に満たない国だって40ヶ国もある。40ヶ国集まっても4000万人にもならない。それに比べれば中国の15億人は150倍、まさに「一つの世界」である。我々が何々県と言って競いあっているのに比べれば、日本が15個も集まって国となっている感覚で、想像することすら出来そうにない超大国である。
よくアメリカ人は、自分の国を「世界」と思っていると言われる。野球のワールドシリーズという呼び方も「ごく普通に付けた名前」なのである。もちろん世界にはイギリスやフランスその他の国々があることは知っているだろうが、アメリカ人の肌感覚としては「アメリカが世界」なのである。これは日本でもそんなに違わないし、住んでいる人に取っては「簡単に行ける範囲」が世界なのである。その意味も含めて、中国が1国として形作っている「世界」は、いまや感覚的にも実質的にも「本当の世界になりつつ」ある。その内側は外からは分かりにくいが、だが確実に「世界のスタンダード」として成長している事は間違いないのだ。もちろんインドも大国だがカースト制度と部族集団の村社会が根強くて、ちょっと中国には遅れている感じだ。進んでいるとか遅れていると言うのもその世界の中に住んでいる人からすれば無意味な言葉だが、とにかく必死で大国への道を驀進している。
そういう状況のなかでトランプとプーチンと習近平が「人類をリードしている」のが現状だ。この3人はアメリカと中国の未来の姿を頭に描いて行動しているが、それぞれ内政の問題を抱えているので簡単には行かない。アメリカは大きな転回点に向かって動いており、中国は「国家としての中国から世界としての中国へ」と変化している最中である。問題は多いが、習近平は一歩一歩解決しながら改革を実行していくに違いない。徐々に中華帝国が姿を現すのだ。翻って日本もアジア圏の1国としてアメリカの下で何とか頑張ってはいるが、いずれ中華体制を支える周辺国家の一員となるだろう。私は今の日中関係のようにギクシャクした関係ではなく、中国を中心とした世界を作っていくことが「日本の繁栄」にも繋がると思っている。それは「15億という人口が、そうさせるから」に他ならない。単純な数字の理屈である。だから北京と東京が「東京と京都のような関係になる」日も、そう遠くない気がする。
そんな事を考えているときに、エジプトで300人もテロで殺された。中東では血生臭い状況がずっと続いている。それはイスラエルが第二次世界大戦後に出来て以来ずっと繰り返されてきたパレスチナの問題だけでなく、アラブ世界そのものに亀裂が入って来たからである。スンニ派の中心サウジアラビアがトルコと共にイスラム国の後押しをしていたのは周知の事実であるが、今回のテロの発生を受けて会議を召集し、テロの撲滅をぶち上げたというから何とも不思議である。サウジの新国王は今までの政策を変えて、中央集権的な国家体制を押し進める方向へ舵を切ったようだが、果たして上手くいくだろうか。一方、日本では中東情勢は最近ニュースで取り上げられることが少なくなっている状況である。そういえばエジプトのテロ事件も「日本ではそれほど大ニュースにならなかった」のではないだろうか。シリア内戦が終結に向かっているこの時期に、サウジアラビアが次々と不穏な動きをし始めたのは偶然ではない。そこにはアメリカとトランプの問題や、ロシアと中国を巻き込んだ中東戦略が複雑に絡んでいるのだ。
中国は「一帯一路」を推進し日本も遅まきながら参加する方向で動いているなかで、中東やアフリカが昔のままの部族社会のしきたりを守って「未だに少人数の集団」での生活を捨てようとしない人々が多い。中東全域を全部足しても中国1国に人口で及ばないというのに、何故仲間内で殺し合うのか。「世界の理念」について言うならば、中東は相当遅れていると言わざるを得ない。まだ部族間の争いに終始している中東と比べて、世界は1945年から大きく変わっているのだ。中国が世界の中心となり、その周りの国々が経済で繋がっていく社会、それが21世紀のアジアでは無いだろうか。中国は一帯一路政策を中央アジアからヨーロッパまで整備し、海路の方はASEAN諸国を束ねて中東・アフリカの方まで「自国の影響圏」にしつつある。ミャンマーがロヒンギャ問題で欧米からあれこれ言われることで中国寄りになり、ラオスもベトナムも中国経済の力を当てにして何とか自分の国を良くしようと躍起である。南沙諸島問題で中国と敵対するかのようにしていたフィリピンも、最近は中国を批判する言葉を抑えているようである。シンガポールと中国が軍事演習を実施するらしいと言うニュースも、この動きの一環であろう。中国のアジアにおける覇権は「日本がどうこういう暇もなく」どんどん進んで、後戻りできないまでになりつつある。その後押しをしているのが、実は「他ならぬアメリカ」なのだ。アジア諸国の民主的成熟度合いが遅くてアメリカなどから非難されればされるほど、アジア諸国の中国依存度が高まる。いずれ韓国も北朝鮮と一緒に「中国傘下の一員」となる日は近いのではないだろうか。日本がアメリカに従属し手先のようになってガーガー文句を言い続けているうちに、アジアでただ一国のアメリカ依存国家になってしまうのは時間の問題である。
私は世界には何かしらの規範が必要であると思っている。それが民主主義でなく「共産主義であっても仕方がない」のではないだろうか。今の日本と比べて人権も制約されるし自由も縮小されるだろうが、戦争のない平和な社会が維持されて、曲がりなりにも国民が潤えばそれで良いではないか。私は個人的に中国が好きである。
何しろ五千年という悠久の歴史が、私を夢とロマンの世界へ誘ってくれるからだ。だから小さな日本の片隅にひっそりと生きるよりは、大きなアジアの中心である中国の周辺国家の一員として世界の中に羽ばたいてみたいという人達が、これからどんどん増えてくると思うのだ。そんな夢をチラッと描きながら「中国の動き」を見ていると、習近平という人物にとても興味が湧いてくる。ソ連におけるスターリンのような独裁政権へ突き進むかと言うと、そうはならないように思えるからだ。勿論これは私の勝手な推測に過ぎないが、さてこの先どうなるのか、非常に楽しみである。少なくとも私の生きてる間に「答えが出る」筈だから、一生の思い出に「中国の夢」を共にに見てゆこうかなと思っている。歴史上何回も繰り返された、「中華帝国」の夢を。
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