明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ通信(10)ニッポンハムレディスクラシックの激闘

2021-07-11 18:23:58 | スポーツ・ゴルフ

今年初めて北海道で行われた女子ゴルフ。世間は線状降水帯の猛威やらコロナ第五波の影響で緊急事態宣言を再発出するやらで「てんやわんや」だが、こちらは多少雨が降っただけで何事もなく試合が出来た。梅雨時は雨に祟られるのもしょうがないが、今年は豪雨で見るのが辛くなる程降られる試合が多かったので、今回は雨ではあったが「まだマシ」な状態で見れたのは良かったの一言に尽きる。久し振りに観客も入り少なめだが声援もあって、プレーする選手の張り切りようも画面から伝わってくるという嬉しさだ。そんな中で行われた最終日の戦いは、まさにゴルフの醍醐味を存分に発揮した「圧巻の勝負」であった。試合はママさんゴルファーの若林舞衣子とここの所急上昇中の堀琴音とが、究極の「ゼロミスゲーム」でガチバトルである。果たしてどちらが勝ったのか?。拙いレポートだが、私の応援も含めて報告しよう。

今回のゲームはゼロミスゲーム、ミスしたほうが負けである。

最終日はスタートから息詰まる緊張の中で始まった。堀がバーディなら若林もバーディと、お互いノーボギーの素晴らしい内容で進んでゆく。堀は9アンダーから3つ伸ばしているが、ヒヤヒヤするパーパットを幾つも乗り切って若林を追い詰めていくかと思われた。しかし若林は淡々とプレーして、メンタル面での崩れなど無いかのようにパーを取っていく。どちらもミスは許されない状況で、追いかける堀はバーディを取らなければいけない状況。果たしてこの女子ゴルフ史上最長の難コースで、堀はバーディを取れるのだろうか。ここで堀の持ち前の負けん気が、キッと結んだ口元の表情にメラメラと燃え上がった・・・!

パーが続いた14番で起死回生のバーディをもぎ取ると、続く難しい15番では、池越えのリスキーなショットを選択。これを果敢に攻めて連続バーディを取り、14アンダーでとうとう若林と並んだのだ。世間じゃ黄金だのプラチナだのと騒いでるけど、こういうベテランのプレーを見せられると「ジワジワ来る静かな緊張感」が半端なく試合のレベルを上げているように見える。私は堀も若林もどちらも好感を持っているので、どっちもミスだけはしないでくれ!、と思ってテレビを見ていた。

最終ホールで両者パーに終わり、優勝はプレーオフへと持ち込まれる。しかしテレビは無情にも3ホール目からの録画放送だ、何だよ!。これじゃネットで見たほうがマシじゃねえか!、というファンの声が耳を圧して響いてくる(というか、私の声だが)。堀のドライバーショットは完璧にフェアウェイを捉えたが、若林のショットは左のセミラフへ行って2打目がグリーンを狙えない!。若林のセカンドはピンまで大分残してラフに止まった。ここが勝負である。ところがとにかく乗せておけば楽勝なのに、堀は追い打ちを掛けるようにバンカー越えのリスキーな選択をする。「大丈夫かよ?」と誰もが心配する中、これを見事にピン筋に打ってバーディチャンスにつけた。乗っかったから良かったけれど、ちょっとショートしてバンカーにでも捕まったらどうするのか、とハラハラする。キャディも何とか言えよ!、って思った。

まあ、若林が3打目を寄せきれずにボギーを打ったので、結果は堀がパーで優勝した。一歩間違えば4ホール目に突入するところであったが、今回は堀の「アグレッシブな攻めの姿勢」が若林の安定したゴルフを上回った、という結果になったようだ。勝負の分かれ目は「若林のドライバーショット」にある。やっぱりドライバーは、いくら飛んでも「1発のミス」で全てをぶち壊してしまう諸刃の刃ってことだろうか。プロもアマも、ドライバーはフェアウェイキープが大事!、ですね。

それにしても今年はベテランの復活が止まらない。上田の優勝でベテランの闘争心に火がついたようだ。不振だった勝みなみの優勝に始まり、笠りつ子の意地・青木瀬令奈の忍耐・菊池絵里香の冷静・鈴木愛の根性と来て、大本命のイチ推し堀琴音の「大復活優勝」である!。もう、ハラハラして見ていた琴音ファンには堪らない週になったのではないか?(体に悪そう・・・)。ここまで来ると次週のサマンサタバサは、スタイリッシュな「三ヶ島かな」の優勝も有り得る!、と私は思っているがどうだろう?(贔屓の引き倒し?)

海の向こうでは3日目を終わって畑岡奈紗が19アンダーで首位を独走してるっていうじゃないの。これで畑岡が優勝するなんてことになったら、東京オリンピックでも女子が金メダルとっちゃうなんてことも、全然夢ではないぞ!。ああ、ますます女子ゴルフから目が離せないよ〜。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿