明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

リコーカップ2018とゴルフ三昧の日々

2018-11-26 19:59:25 | スポーツ・ゴルフ
久々に盛り上がった最終メジャー。トップを死守して山あり谷ありの一年を優勝で締めくくるかと思った18番のパーパット、観衆は一片の疑いもなくボールがカップに吸い込まれる瞬間を大歓声で迎えるべく固唾をのんで見守っていたその矢先に、無情にもカップの左端を勢い良く舐めて転がり出ていってしまった。ボールの行方を呆然と見送る鈴木愛の姿は、全国でテレビ観戦するゴルフファンの願いを打ち砕く「悪夢」そのものである。その結果、ペ・ヒギョンを降した申ジエが、今年のリコーカップの優勝者となった。終わってみれば何のことはない「韓国勢の優勝」である。だが今年は例年にもまして「ドラマがあり、面白かった」と言える試合だった。宮崎カントリーという舞台も、「砲台・高麗・極小グリーン」に加えて、距離が短いながらもフェアウェイが狭くてスタイミーな樹木が行く手を阻む。深いガードバンカーに守られたグリーンは「ピンが傾斜に囲まれて」パットが超難しいという、ツアー最難関のコースであることが選手を苦しめる。それでも初日からイーグル2つを含む65というビッグスコアが出て、60台が日替わりで出るくらい爆発する選手がいたのには驚きである。経験豊富で力のある選手が目白押しで登場するこういう試合は、普段なかなか見られないトップランキングの集まりで、選ばれた選手達の「この試合に出る名誉」を全身に感じる雰囲気は、スタートホールに立つ選手の晴れやかな笑顔からも見て取れるし、今年一年の最後の試合という「お祭り感覚」も醸し出されてムードは最高に引き締まっていた。見ている我々の方からすれば、出てくる29人の選手全員が「名手」であり、それぞれがツアーを戦い抜く「技」を持ったアスリートであるという満足感が、試合を一層緊張感のあるゲームにしているという実感が画面からも伝わってくるのだ。LPGA健在なり、である。過去歴代優勝者を見ると、2010年のパク・インビから全美貞・イボミ・テレサルー・キムハヌル・申ジエと海外勢が優勝していて、日本人は2013年に大山志保が勝っただけである。それが久々に日本人の鈴木愛の優勝か、悪くともプレーオフと信じていた観客は、「最終パットを外した瞬間に」一瞬凍りついてしまった。そして、どよめきと落胆がさざ波のように周りを包んでひとしきりざわめいた後、鈴木愛がボギーパットを沈めたのも分からないほどに「無念の静寂」がグリーンサイドを支配したのだった。ああ、又しても日本人は勝てなかった・・・。アンソンジュが賞金女王をとり、申ジエが勝って今年の女子ツアーは終わった。来年3月まで、しばしのお休みである。

だが我々アマチュアはこれからが冬の陣。冬の間にトレーニングして満足の行くスイングを手に入れる事が出来れば、来年は「仲間の羨望の眼差し」があなたを迎えてくれるはずである。私は一年中スイング改善に余念がないが、お気に入りの「三觜TV」で非常に参考になったビデオを見つけたのでご紹介しよう。それは「突っ込み・起き上がり」を治す、というレッスンである。正に、いま私の困っているところなので、居住まいを正してじっくりと見ることにした。そしたら驚いたことに、今までやってきたスイングの「根幹を揺るがす」ようなことを、三觜先生が言っているのだ。

・・・曰く、突っ込むのは「クラブを身体の近くを通す」という間違った教えが原因である、だと!。

「え〜?」それは、良いスイングをするための鉄則じゃあなかったのか?。「YES!」。テレビの解説者も雑誌の説明も教則本も全てのレッスン書が「クラブが身体の近くを通れば、良いスイング」だと言っているのである。だが三觜先生の説明では、アドレスでのボールとの距離がある程度あるのに、打つ時にクラブが身体の近くを通ってくると「クラブがボールに届かなく」なってしまうから、そのために身体が「前に突っ込んで」帳尻を合わせようとする動きが出る、と言うのである。また身体の近くを通すと「クラブが立って入ってくる」ことになり、ダフってしまうので「無意識に伸び上がってボールとの距離を調整して」しまうのが「起き上がり」の原因だという。「前に突っ込み、伸び上がって打つ」というのはアマチュアの最大の欠点だが、原因はシンプルにたった一つ「球に近づいてアドレスするから」だった!眼からウロコというのは、これである。

では三觜理論を私なりに解釈して、実際に練習した成果を披露しよう。

1 バックスイング
三觜理論の「左ハンドル」でフェースを開かないように上げていくが、その時「グリップする左小指」をしっかり握って、トップまで緩まないようにした。これは左腕を締めて外旋したままトップまで上げることが、逆にダウンで「左腕を内旋して、クラブを寝かせる」事に繋がり、クラブが身体から「離れて下り」てくる。勿論、練習であるからボールから出来るだけ離れて立つことにした(ちょっと遠すぎるかな、と思うぐらいにやってみる)。

2 ダウンスイング
出来るだけ左手を身体から直角に伸ばして、身体から遠く外に離して下ろすようにした。当然、ボールより外に下りてくるので空振りしそうな気がするが、そこで「側屈」することにより、ほぼ「前傾姿勢した身体と直角に左腕が伸びて、右腕が右脇腹の前にくっついてL字状に三角形を形作ってグリップを押している」ようになる。懐を深く開けて振る、ということが理解できる。

3 右股関節のロック
身体が回転して「突っ込み・起き上がりの原因」を作らないようにするために、トップからダウンに入れる瞬間に「右股関節を折ってロック」する動きを一瞬入れる。この事によって「腕を外に振り下ろす」と同時に右に頭を残し、側屈をスムーズにおこなう補助をする。

以上である。

アドレスがボールから離れすぎているので不安だったのだが、実際やってみると「意外とナイスショット」が出た。その後も力の入れ具合・入れるタイミングで迷うことはあったが、ダフリ・トップは「思ったより出なかった」し、「飛距離も前より出ている」ように感じたので大成功である。特にユーティリティは最高の当たりで「内心、鼻高々」であったことを付け加えておく。皆さんもお試しあれ。

三觜理論、最高である!

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