明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

キャッシュレス化を進める秘策とは?

2020-05-10 15:24:00 | ニュース
現金を未だに唯一の決済手段と思い込んでいるキャッシュレス後進国の日本。はたしてそんな日本人にキャッシュレスを広める事は可能なのか?・・・それをこれから考察していく。

先日三菱UFJと三井住友が「ATM共通化」を発表した。これで何億円か経費が節約できると言う。超低金利で収益が悪化している銀行が背に腹は代えられず、サービスの基本であるATM(つまり自行の便利さをアピールする設備)をかなぐり捨てて、どこの銀行でも便利さには変わりありませんよ、という方針変更に舵を切ったのである。というか、コンビニなどでは以前から共通化されていたのであるから、今頃こんな遅ればせな対策を行っても新味がない。私はキャッシュレス推進派で、今はクレジットとスイカとナナコで生活の全てを賄っている「現代人」である。現金を使っているのは床屋とコインランドリーと打席数30程度のゴルフ練習場の3ヶ所だけだ。本当はこれらの場所もスイカかなんかにしてくれればいいのだが、なにせ頭が古い経営者達だから「キャッシュレスという選択肢」が思い浮かばないのだろう。彼等は放っておけば、未来永劫死ぬまで現金主義を変えない輩である。日本人はどういうわけだか現金が超大好きなのだ。彼らは現金が「タダで」使えると思っている。

そこで一先ず、現金を使うデメリットを列挙してみよう
1、「お釣り」を各店舗で準備しなければならない
2、「現金」の受け渡しを間違えることがたまにある
3、「強盗に襲われる」危険が常にある
4、「店員・アルバイト」がレジを誤魔化す事もありうる
5、「残高が合わない」ことがしょっちゅうある
6、「レジ」を置くスペースがいる
7、などなど(他に思いつかないが、大体こんなところだろう)。
中でも「お釣り」の準備と「強盗」対策は、現金を扱う店の「2大困難問題」といっても過言ではない。こんなに面倒な現金をどこの店でも止めないのは、「ひとえに客が現金を使うから」なのだ。

そこで一発逆転の必殺技を繰り出そう。それは、現金で支払う人には「5%」手数料を上乗せして請求するのである!。

勿論、法律で制定するのだ。日本全国で「猛反対の嵐」が巻き起こるのは間違いない。選挙でも現金廃止を掲げる党は「一人の立候補者も当選しない」だろうことは私が約束する。それくらい日本人にとっては現金というのは「聖域」なのである。だが党を横断する形で全ての議員が一致団結し、国家の総意として「現金手数料法」を断行しちゃった場合は、次の月から日本が世界に先駆けて「最先端のキャッシュレス国家」に変貌することは間違いない。ちなみに現金を流通させるために日本国民が負担している税金は、「ン兆円」という試算も出ている位である。現金を準備して「いつでも使える」ようにするためにはそれなりに「大変な経費がかかる」、ということを国民も知るべきだ。現金をストレスなく使えるようにするために経費がかかるのであれば、その分「手数料を取られる」のも当然ではないか。サービスは「タダ」では無いのである。その盲点を逆手に取って、念願のキャッシュレス化を推進する、と言うのが私の秘策である。名案だと思うけどな〜。

さて、一気にキャッシュレス化が進むとして、キャッシュレス側の準備も整えておく必要がある。というのも「どこでも使える現金」の代わりにはやはり、「どこでも必ず使えるキャッシュレス決済方法」が必要になるのは当然である。必ず使えると言うためには、交通機関でも自動販売機でも、どんな「ド田舎の辺鄙な野菜の無人販売所」でも使えなければならない。あるいは店舗で使用するだけでなく、人と人が相対で「お金をやり取り出来る」ことも必要であるのだ。そうなると、政府公認の「キャッシュレス決済」つまり日本PAY、略して「日PAY」なんて名称の決済方式を、制定する必要があるだろう。日PAYなら「日本国内で必ずどこでも使える」キャッシュレス決済方法とするのである。口座は勿論「マイナンバーカード」と紐つける(やっとマイナンバーカードが役に立ったのだ、素晴らしいことである)。

日PAYのメリットは色々あるが
1、現金と違って「単純強盗」が存在しない。誰もお金=現金を持たないのであるから、夜道で一人歩いていても安全である(但し、痴漢は別)。老人のタンス預金を狙った押し込み強盗なども、何も取るものがないから廃業である。

2、現金と違って「理由のないお金を持てなくなる」。つまりプログラムで「請求書」を受け取らないと支払えない方式にするのだ。対価のない入金は「寄付」または「相続」と見做されて、キチンとした手続きをしないと「入金できない」ようにするのである。政治家がよくやる「袖の下」は正当な理由がなければ払って貰えないし、オレオレ詐欺などもこれで実行不能になる。不正を防ぐには非常に効果がある方法だと言える。

3、お金を使用した記録が全部残るので、脱税しようにも出来なくなる。勿論悪党は抜け道を必死に考えるだろうから無くなる保障は出来ないが、全ての帳簿は計算が「自動的に合ってしまう」ので「中抜き」が出来なくなるのだ。また二重帳簿などの誤魔化しがしにくくなるので「税金の取りっぱぐれ」が無くなり、結果として「税金が少なくなる」ことが予想される。個人のプライバシーなどの問題は、AIの活用で「何とでもなる」と私は考えている。

4、個人の確定申告が「ボタン一発」で出来ちゃう。これを導入すれば確定申告書を出す納税者が楽だと言うのもあるが、一番の節約は「税務署のチェックにかかる人件費」である。税金を正しく受け取るためにかかる税務署員の給料は「半端なく多い」と私は思っている。これ、「無駄の極致」ではないだろうか。

5、政府のお金の使いみちが「包み隠さず表に明らかになる」ことで、国民の監視が行き届く。我々は知らないだけで、結構なお金が「無駄なことに使われている」のじゃないか。これは私が思っているだけであるが、本当のところは「誰にもわからない」のである。分からないと言うのは、やはり税金の使い道としては「NO GOOD」である。。

とまあ、「良いことづくめ」である。私なぞはキャッシュレス化することで、確定申告を「自動計算」してくれるのじゃなかろうかと「大いに期待して」いるのだが、いつの日になることやら。

なお、キャッシュレスに伴って、世界各国の通貨が「瞬時に今の交換レートで変換されて」使えるようになる、なんてこともメリットの一つであろう。つまり100ドルで売っている商品をキャッシュレスで払う場合は、画面表示に従い「円との交換レートで10800円を引き落としますよ」とのメッセージに了承ボタンを押せば、店側には100ドル入金され、客側は10800円引き落とされる、てな仕組みである。勿論、通貨交換の記録もキャッシュレス決済記録と同時に残されるから、「スイスフラン」だろうが「パキスタンルピー」だろうが、旅行先で「いちいち現地通貨に交換する」必要はないわけだ。これなどもメリットとしては面白いだろう。勿論、日PAYが「世界で使える」ことが前提になる。もしそうなれば、その前にドルも共通通貨としてキャッシュレス決済通貨になっているだろうから、そうなると「日PAY」でも世界の通貨の「どれでも使える」という便利な世の中になっているだろう。そうなった時、「円で資産運用」するのは余り意味がなくなってしまうというオマケもついて来る。まさに通貨のグローバル化である。そうなった時に「各国独自通貨の存在意義」が問われることにもなりかねない。いまやネットの進化は、国家の概念をも超越してしまうのだ。

とまあ、取り敢えず「キャッシュレス化を進める秘策」を書いてみました。現金にしがみついている人達には、これぐらいのショック療法を与えることが必要です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿