ちょっと古い話題になるが、まずは今季の開幕直後の移籍ニュースについて書いておいたブログの下書きがあったので紹介しよう。
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今季マドリーの移籍選手リストを眺めると、第一に挙げなきゃいけないのは「カゼミーロのマンU移籍」である。これはマドリニスタにしてみれば「核爆弾」級の大ニュースではないだろうか。よりによってカゼミーロのような、マドリーにとって「無くてはならない選手」を放出するなんて!、と大びっくりである。しかし、よくよくニュースを読むと今回の移籍はカゼミーロ本人が望んだことで、マドリーにしてみれば出したく無かったというのが本音らしい。カゼミーロはマドリーで数々のタイトルを総ナメにしたから、彼にしてみたら「もうやるべきことは残っていない」と感じたとしても不思議はない。だから今年5度目のCLを取ったあと、次は念願のプレミアで新しい目標にチャレンジするつもりなんじゃないかな、と勝手に受け取った。カゼミーロ、ありがとう!。そして新天地での幸運を祈る!
まあ、私の応援などは聞こえちゃいないとは思うが、カゼミーロの抜けた穴はどうするのか?、が心配だ。「神のようなCMK」の一人が抜けた後では、誰が来ても代役なぞ務まらないに決まっているではないか!
そう思って、不安な気持ちのままリーガ第一戦を見た。新しく加入したのはフランス・リーグアンのモナコからやって来た「チュアメニ」という若い選手である。2000年生まれでU21フランス代表にも選ばれており、これから花開こうという若手有望株だそうだ。さて実力はどうかな?、と思って見ていたら、これが運動能力・サッカーセンスそれに努力を惜しまない戦いぶりと、言うことないぐらいの「素晴らしい才能」である。流石マドリーのスカウト陣は見る目があるねぇ。これなら何の問題も、ありまっせんです。
第3戦まで見た段階では、アンチェロッティの考えはクロースとモドリッチを余り酷使しないで要所要所で睨みを利かせ、疲れが見えたらその分若手で穴埋めをしつつ、世代交替を図って行こうという作戦とみた。カマヴィンガにチュアメニとリュディガーという新メンバーが加わって、ますます「人材豊富」かつ強力になったマドリー。アザールは放出したが、彼にとっても出番のないチームに残るのは得策ではないだろう。次のチームでの復活を期待しよう。マドリーの守護神クルトワに悪のミリトン、それと安心安全のアラバの守りは「鉄壁」の一言である(以上が前に書いておいた記事)。
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リーガも第7戦まで終わり、CLも予選リーグ3試合を消化してマドリーが順調に勝ち進んでいる(バルサはCLで苦戦中らしい)。ベンゼマもようやく怪我が治って戦列復帰した。これから「いよいよ本調子」と期待にワクワクしていたら、スケジュールを見ると「何と16日にクラシコ」があるではないか(マジか?)。早速WOWOWのテレビ放送を録画予約したのは言うまでもない。ベンゼマとモドリッチが負傷中してた間は、ロドリゴがセンターをこなしてゴール連発!、モドリッチの穴はダニ・セバージョスが先発して回していた。他にもバルベルデやミリトンがベンチに下がってアセンシオが出るなど、アンチェロッティが上手くメンバーを入れ替えて、過密日程をフレキシブルにこなしているように見えた。マドリーは人材豊富だから色んな対応が出来るのである。この辺りは全く心配していない。
今週はクラシコ直前の実戦練習という感じの「CL戦・シャフタール・ドネツク」との一戦だ。ベルナベウでの試合はいつもスペクタクルで楽しめるのだが、今回は相手がシャフタールである。ロシアが一方的に国民投票でドネツク人民共和国を編入したわけだが、その渦中の「ウクライナ・リーグ」というのが、まだ試合が組めているというのが信じられない話である。政治とスポーツは別だと言うけれど、ディナモ・キエフとシャフタール・ドネツクの試合なんて、マジ「敵同士」だから応援する方はどうなんだろう?(心配しちゃうよね)。「一触即発」とは単なる四字熟語じゃなくて、正に「起こり得る緊迫感」が如実に表れている事態だと言える。とにかく何事もなく、仲良く平和に試合することを期待しよう。
試合の方は一応結果から言うと、開始13分にディフェンダー密集の中を割って入る「ベンゼマ・ヴィニシウスの美しいパス交換」から、最後はロドリゴの目の覚めるシュートが決まって早くも攻勢に出るマドリー。前半にヴィニシウスの技ありゴールが決まって、2点差をつけてマドリー楽勝のパターンで観客も落ち着いていた。ところがマドリーのちょっとした気のゆるみから、シャフタールのセンタリングを「奇跡的なジャンピング・ボレー」で1点を返されてしまう。結局、試合は勝つには勝ったが、どうも不完全燃焼だ。本当のマドリーはこんなもんじゃないってところを見たいのだが、今一つピリッとしないねぇ。
ベンゼマは負傷明けのリーガでもPKを外すなど、良いところがない。今回も何度となくシュートを打つが、全部「ちょっとずつ外したり」キーパーに阻まれたりしてゴールならず。本調子に戻るのは大分時間がかかりそうだ。クラシコまで余り時間がないが、こういう追い込まれた時に「火事場の馬鹿力」を発揮してくれるのがマドリーの魅力である。
次回は是非とも「ベンゼマのゴール」で試合を決めて貰おうではないか!
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